47 師走の風景
12月は日本ではせんせい方が走る!らしいですが、ここイギリスでは10番目*の月(なんのこっちゃ、くわしくは下記うんちくをご参照のこと)。
オックスフォード通りの今年のクリスマスイルミネーションはちと違います。なんていうのかなあ、ほら、よおく、よおく、100倍くらい良く言って「ヴェネチアングラスのシャンデリアか、飾り」みたい(ほほーっ)。いままでのまんねりとは違うで。色もクリスタル色。ゴールド、シルバーもあり。
かたや、リージェント通りは雪の結晶のたれ幕、っつう感じ。色は濃いネイビーブルーの青とゴールド。勝ったね?別に勝ち負け関係ないけど、仕事場に近い所以で、オックスフォード通りに軍配あげよっと。
クリスマスが近づくと英国人たちはうきうきしだします。なにがなんでも、この時期、究極のゴールはクリスマス。クリスマスショッピング、クリスマスデコレーション、クリスマスイルミネーション。
ハイストリートには買物袋を両手にたくさん抱えて行き交うひとびとであふれます。
老いも若きも、老若男女、だれでもEveryone’s Christmas って感じかな。
しかし、このひとごみ、なんとかしてほしい。店に入れば入ったで、ひとでゆっくり選ぶてことができないし、やっと決めたらカードひとつで、お勘定売り場まで、列をなし、自分の番がくるまでえんえん、並んで待っていなきゃならん。ああしんど。
旅行でもなんでも、楽しみはそれが実現されるまでの過程がいいんですよね。なに買ってプレゼントするかなあ、どんなクリスマスカードにしょっかなあ、クリスマスディナー(通常25日の3時頃から食す)のメニューは?女王さん**は今年はどういうスピーチかなあ。などなど。
終わってしまうとまた、次のクリスマスまで、はあ、また一年。
12月初旬に最後の2階建てバス、ルートマスター***が廃止されました。車掌が乗車していてドアがなく、乗り降り自由のやつ。あれが危ないといって、みな、ワンマンカーに順次替えられて行き、ついに最後の159番が12月初めに終了。
確かに危ないです。飛び降り、飛び乗り、ご注意。わたしも1回ころげおちたことがあります。自分ひとりじゃ己の運動神経に絶対の不信を持っているわたしはそんなことしないんですが、友人が飛び降りたので、続いて行こうとして着地失敗。思いっきりひざを打つ始末。以来、ぜぇったいに痛い思いは、しとーない、と誓ったのでした。
でも、バスをミスること、多い。このごろ。気のせいか。あ、来た、バス。ああ、バス。ああ、でもルートマスターじゃないから停留所まで止まらない。赤信号で止まってても乗せてもらえない、飛び乗りも不可(当然か)。
日本での報道の方がすごいらしく、前にイギリスに駐在していて日本に帰ったような方から教えていただきます。「ロンドンの2階建てバスがなくなったんだってねえ」いやいや、バスはあるんですよ。走ってます。あの、ドアなしのバスがなくなっただけで、安全なワンマンカーは赤色で、2階建てであります。でも、このごろお見かけするのが、大陸の大都市などで走っている2階建てを2つ車両とも1階におろして2両で長いやつ。ちょっとロンドン郊外に行くと、1階だけの1両の小さいバスも走っている。まあ、これがフツーなんでしょうが。これは入り口が車両ごとに3つくらいあり、どこからでも乗れますが、事前にチケットを買う必要あり。ローマみたく?タダ乗りしてるひともいるかもぉ。
変わらないようで、変わっていく、ロンドン。バスひとつを見ても変化しつつあります。
みなさまも良いお年をお迎えください。
来るべき2006年がいっそうの良い年でありますように。世界も平和でありますように。人種、言語、思想の違いでけんかしなくていいように。
クリスマスがひとびとに平和を思い出させるように。でも、中東じゃ、知らんのだろう。
<うんちく>
*12月 December 10番目の月だそうです。それがなぜ12番なのか、というとローマ時代に
遡り、10しかなかった月を時の皇帝が12にしたがため。ひずみが出てしまいました。
**エリザベス女王のクリスマスメッセージ
毎年12月25日の午後3時から、テレビにご登場あそばされ、全国民あて今年を振り返ら
れます。
**ルートマスター というのだ、と知らなかった。ロンドン名物・車掌がのり、ドアのないバスは
停留所でなくても自由に(自分のリスクで)乗り降り可能。でも、停留所以外での乗り降りは
リスクが伴うのでご注意。地下鉄のストのときなんて入り口目標付近があふれかえるほど乗客
がいることも。椅子、定員いくら、立つひと、定員いくら、って決まっているんです。安全上の
理由で。でも車掌によっては、ストでみなたいへんってわかってるから、定員以上にどんどん
乗せちゃう。そういう風景もなくなるんですな。
ピポーン、バシンって、ドア閉めたら終わりぃ~。
2005年12月19日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..December, 2005
オックスフォード通りの今年のクリスマスイルミネーションはちと違います。なんていうのかなあ、ほら、よおく、よおく、100倍くらい良く言って「ヴェネチアングラスのシャンデリアか、飾り」みたい(ほほーっ)。いままでのまんねりとは違うで。色もクリスタル色。ゴールド、シルバーもあり。
かたや、リージェント通りは雪の結晶のたれ幕、っつう感じ。色は濃いネイビーブルーの青とゴールド。勝ったね?別に勝ち負け関係ないけど、仕事場に近い所以で、オックスフォード通りに軍配あげよっと。
クリスマスが近づくと英国人たちはうきうきしだします。なにがなんでも、この時期、究極のゴールはクリスマス。クリスマスショッピング、クリスマスデコレーション、クリスマスイルミネーション。
ハイストリートには買物袋を両手にたくさん抱えて行き交うひとびとであふれます。
老いも若きも、老若男女、だれでもEveryone’s Christmas って感じかな。
しかし、このひとごみ、なんとかしてほしい。店に入れば入ったで、ひとでゆっくり選ぶてことができないし、やっと決めたらカードひとつで、お勘定売り場まで、列をなし、自分の番がくるまでえんえん、並んで待っていなきゃならん。ああしんど。
旅行でもなんでも、楽しみはそれが実現されるまでの過程がいいんですよね。なに買ってプレゼントするかなあ、どんなクリスマスカードにしょっかなあ、クリスマスディナー(通常25日の3時頃から食す)のメニューは?女王さん**は今年はどういうスピーチかなあ。などなど。
終わってしまうとまた、次のクリスマスまで、はあ、また一年。
12月初旬に最後の2階建てバス、ルートマスター***が廃止されました。車掌が乗車していてドアがなく、乗り降り自由のやつ。あれが危ないといって、みな、ワンマンカーに順次替えられて行き、ついに最後の159番が12月初めに終了。
確かに危ないです。飛び降り、飛び乗り、ご注意。わたしも1回ころげおちたことがあります。自分ひとりじゃ己の運動神経に絶対の不信を持っているわたしはそんなことしないんですが、友人が飛び降りたので、続いて行こうとして着地失敗。思いっきりひざを打つ始末。以来、ぜぇったいに痛い思いは、しとーない、と誓ったのでした。
でも、バスをミスること、多い。このごろ。気のせいか。あ、来た、バス。ああ、バス。ああ、でもルートマスターじゃないから停留所まで止まらない。赤信号で止まってても乗せてもらえない、飛び乗りも不可(当然か)。
日本での報道の方がすごいらしく、前にイギリスに駐在していて日本に帰ったような方から教えていただきます。「ロンドンの2階建てバスがなくなったんだってねえ」いやいや、バスはあるんですよ。走ってます。あの、ドアなしのバスがなくなっただけで、安全なワンマンカーは赤色で、2階建てであります。でも、このごろお見かけするのが、大陸の大都市などで走っている2階建てを2つ車両とも1階におろして2両で長いやつ。ちょっとロンドン郊外に行くと、1階だけの1両の小さいバスも走っている。まあ、これがフツーなんでしょうが。これは入り口が車両ごとに3つくらいあり、どこからでも乗れますが、事前にチケットを買う必要あり。ローマみたく?タダ乗りしてるひともいるかもぉ。
変わらないようで、変わっていく、ロンドン。バスひとつを見ても変化しつつあります。
みなさまも良いお年をお迎えください。
来るべき2006年がいっそうの良い年でありますように。世界も平和でありますように。人種、言語、思想の違いでけんかしなくていいように。
クリスマスがひとびとに平和を思い出させるように。でも、中東じゃ、知らんのだろう。
<うんちく>
*12月 December 10番目の月だそうです。それがなぜ12番なのか、というとローマ時代に
遡り、10しかなかった月を時の皇帝が12にしたがため。ひずみが出てしまいました。
**エリザベス女王のクリスマスメッセージ
毎年12月25日の午後3時から、テレビにご登場あそばされ、全国民あて今年を振り返ら
れます。
**ルートマスター というのだ、と知らなかった。ロンドン名物・車掌がのり、ドアのないバスは
停留所でなくても自由に(自分のリスクで)乗り降り可能。でも、停留所以外での乗り降りは
リスクが伴うのでご注意。地下鉄のストのときなんて入り口目標付近があふれかえるほど乗客
がいることも。椅子、定員いくら、立つひと、定員いくら、って決まっているんです。安全上の
理由で。でも車掌によっては、ストでみなたいへんってわかってるから、定員以上にどんどん
乗せちゃう。そういう風景もなくなるんですな。
ピポーン、バシンって、ドア閉めたら終わりぃ~。
2005年12月19日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..December, 2005
コメント
コメントを投稿