20 ミュージカル!ミュージカル
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。良いお正月でしたか?こちらはクリスマスまでは街もひとも盛り上がって楽しいですが、日本と反対にクリスマスがすんでしまうともう単なる休暇という気しかしません。
1月6日の Twelfth night までは、飾りもそのままイルミネーションもそのまま、でまだクリスマスの雰囲気ですが。ここには門松もないし。おせち料理も自分でつくらねばデパ地下でもホテ地下(日本じゃホテルのレストランで出すお惣菜が買えるんですってぇ)でも買えない。もちろん、自分で作ったりしませんよ。作るとしてもお呼ばれして、パーティーメニューになっちゃうかな。
さて年明け早々から食い物の話ではありません。ことしも食の一年にはなるとは予想にかたいと思いますが。懲りずにおつきあいください。
寒い、暗い、ロンドンの冬の楽しみと言えばクリスマスシーズンのほかには、舞台のパフォーマンスというところでしょうか。季節を問わず、ミュージカル、オペラ、バレエなどのシアターメニューがロンドンでは満載です。特に冬場は他に楽しみがないっていうところからか、いろいろ話題には事欠かないですね。
英語を理解するには難しいドラマものはちよっと寝てしまうかもしれないので、そういうひとにはもっぱらミュージカルですね。歌あり、踊りあり。英語がそうわからなくても楽しめるものがたくさんあります。これまた日曜を除く、毎日やってるんですねえ。ライオンキング以外は日曜日は公演はありません。日曜日はお休み。ライオンキングは需要が大きいからか、日曜日もやっています。また水曜日と土曜日は通常の夕方公演に加えてマチネの昼公演もあります。こんなに毎日毎日、何十箇所の劇場で、みな満席で、いかに多くの人が見ているか?どういうひとたちが見ているのか?びっくりする限りです。
よくお見かけするのがイギリスの地方から来られているおばさん連れ。アメリカ人観光客。家族連れ。
日本からのともだちや知り合いにつきあって、ほとんどのミュージカルは見せていただきました。日本から来られる方って、ほとんど、ミュージカル目当てで来られるのです。おもしろいけどね。チケットさがしはたいへんなんですよ。個人的なお客様のためには、わたしはもう、劇場窓口に走って買いに行きますけど。ウエブでも購入できます。
「オペラ座の怪人 The Phantom of the Opera」
言わずとしれたロングラン。俳優も変わったりしていますが、長い人気の舞台のひとつです。舞台装置もすごいし、きれいですね。上の方の席から見るほうがいいかも。
「マンマミーア Mamma Mia ! 」
ABBA (知らないひとはおじさん、おばさんに聞いて)のヒット曲をつなげてひとつの物語に無理やり作ったという。父親さがしの結婚前の娘のものがたり。でもうまくできています。最後はダンシングクィーンの曲にあわせ、会場総立ちのコンサートのフィナーレ状態。
「ライオンキング Disney’s The Lion King」
お子ちゃまもいっしょに楽しめる。ディズニーの映画からの作品。ジャングル大帝を模倣した、なんて日本では批判されてましたが。人間が動物になるという目からうろこの演出。一見の価値あり。
「シカゴ Chicago」
ちょっと暗い。殺人をめぐる監獄の娼婦たちの話。ダンスが素晴らしいということでしたが、下着風衣装と黒の網タイツはセクシーで男性(おじさん)向けかも。
「マイフェアレディ My Fair Lady」
これも映画から来てますね。初演の舞台はオードリ・ヘップバーンの主演した映画の人気に比べいまいちだったようですが。またもリバイバル。イギリス英語の勉強になります。
「ザ・フルモンティ The Full Monty」
イギリス映画でヒットしたものをアメリカに舞台を置き換えて舞台にしています。失業し離婚され男がお金のために男性ストリップ興行を思いつくという話。
これはほんとに脱ぐんですよお。いきなり、男性のストリップ場面から始まって、最後の脱ぐ場面はうまく、きんきらきんの光りで見えないようになってるけどね。かぶりつきで見て、興奮?しましてねえ。これは日本では(風紀上??)でけへんやろう、と自慢したら、なんと大阪のともだちが「見た」。うっそお。日本でやっていいの、いいの?
「日本に負けた」って思います。
まだ見てないのが、いくつかあります。
「ロックユー We will rock you」
Queen が好きなら(女王陛下じゃなくて、ロックバンドのクィーンよ)楽しめるという舞台。そっくりさん(Look alike という)バンドで演出。マンマミーアといっしょで舞台がコンサート会場になるんでしょうな。
「ボンベイドリームBombay Dreams」
やはり、イギリスはインドをもと植民地に置いてただけあって。。。。こういうのがミュージカルになるというのがイギリスらしい?コマーシャルで流れている曲のノリがいいので一度見てみたいかなと。
「レ・ミゼラブル Les Miserables」
サンフランシスコでは見たんですけどね。なんてえらそ~に。ミュージカルフリークの友人に言わせると舞台装置が素晴らしい、そうです。
もう終わってしまいましたが「キャット Cats 」、「ノートルダム Notre Dame de Paris 」。「レント Rent 」はまだやっていますが、日本でもやっていたそうです。
いずれも、おもしろいと思うのは、出演者が変わったり(ヒロイン、ヒーローの大事な役でも)、出演者で選んで見に行くということがないことです。例えば「My Fair Lady」を見に行くのであって、主演女優が目的というわけではないのです。
もちろん、舞台の中には、「ジュリー・ホール(ミック・ジャガーのもと奥さん)の卒業」(彼女はMrs Robinson を演じていました)やら、ダリル・ハンナの「7年目の浮気」(マリリンモンローの同名の映画の舞台化)と女優で客引きをするというのもあります。
ミュージカルって、みんなで作る団体作品、という感じですね。主役を演じるひとたちも宝塚のように一番手、二番手と言うような派手さはなく、みなで一丸となってひとつの作品を作っていく、のだと思います。
舞台の幕間には短い休憩があって、その間にバーに行って、ちよっと飲み物、とかアイスクリームを舞台の一番前で売ってたりして、そういう飲み食いがまた楽しみですね。もちろんトイレもこの間に行っておいてくださいね。
どういう服装で行ったらいいのか、とよく質問されますが、特に規定はないようです。もちろん、ボックス席にジーンズというのはいただけないと思いますが、特にちゃんとした正装しないと入れてくれないということはありません。女性はこの機会におしゃれして行くのも付随した楽しみのひとつだと思います。
ウィーンのオペラ座(小澤征爾氏の指揮が目的)でオペラを見たときはさすがに日本人の観客が多く、お着物やロングドレスに身を包む日本人奥様方もお見かけしました。
お帰りにはミュージカルグッズも購入できます。もちろん出演者を紹介しているプログラムは言うに及ばす T シャツ、CD など。想い出にどうぞ。
チケットの買い方は簡単です。劇場窓口に行って、いつの分、チケット何枚、で座席表を見せてくれ、これこれのここの席、と言ってくれます。もちろんチケット屋や団体が押さえていることもあるので、混んでいるときは、チケット屋でいい持ち席があることもありますが、お値段は張ります。
当日のリターンというのもあり、キャンセルのチケットが劇場に返されてそれを買うこともできます。ただ当日30分前からの売り出しに並ぶ必要あり、いい席があるか、取れるかはいちかばちかの賭け勝負になります。
どうしても日本からのお客様の日程は短くて、1日とか2日の余裕しかなく、その間に人気のものを予約するのはなかなかむつかしいですね。なんでもいいなら、選択の余地はたくさ~んあるので、「ロンドンでミュージカル見たさ」と言えるでしょう。
日本など海外からはやはりウエブのサイトが力となりましょう。手数料が少し加算され、予約だけして、引き取りは当日劇場窓口で、ということになるでしょう。
一度夏にリージェントパークのオープンシアターにシェイクスピアのチケットを買いに行ったときに、たまたま日本からインターネットで予約して当日のチケットを取りに来ていた女性と話をする機会があったのですが、彼女は自分で予約したが何時から始まるのか知らず、夕方7時30分からの出し物に早めに着いてしまい、困っていました。夏だし、天気も良かったので、うろうろすることができて良かったでしょうけれどね。
だいたい夜の出し物は7時30分とか7時45分からで、マチネは3時ころから始まります。夜の部が終わるとほとんど11時近くになります。
ロンドンのレストランはそんなにおそくまで開いていないので、始まる前に食べておくか、もしくは終わってから中華街で軽くすますか、ですね。中華街のレストランはけっこう遅くまで営業しています。深夜までやっているところもあります。
パブは11時で営業はおしまいですし、食べ物を供するところは少ないです。
そこで登場、シアターメニュー。
劇場に行くひとたちのために、劇場近くのレストランでシアターメニューを提供するところが多くあります。これは始まる前に軽くすませるセットメニューです。2コース(前菜・メイン・デザートの3コースの中から前菜とメインを選ぶか、メインとデザートを選ぶか、というようなもの)でいくら、と通常ひとつずつ取るより割安になっていることが多いです。劇場に行くひとのためにさっさとサービスしてくれます。
平日の仕事のある夜に行くことが多いわたしは食べずに劇場にすっとび、終わってからチャイニーズでラーメンというようなことがほとんどではありますが。一度ゆっくりいろんなところのシアターメニューを味わってみたいもんです。
また食べ物の話で終わってしまいそうですね。
他に舞台のパフォーマンスとしてバレエもよく見に行きます。日本人プリマのいるロイヤルバレエ。イギリスのバレエは「表現する」バレエだそうですが、下手だなんだと言われながらも人間味あふれる舞台を見るのは楽しいです。熊川哲也は退団して日本に帰ってしまいましたが、4月にまた古巣のロイヤルバレエで踊るそうです。これこそ言葉がわからなくても絶対に大丈夫ですから、機会があればぜひお越しください。
ロイヤルオペラハウスも数年前に改装して、新しくなりました。オリジナルを損なわず復元しようとしています。雰囲気はとってもいいのですが、馬蹄型の席並びにちと不満は残ります。前でも前過ぎの極右、や極左に陣取ると見えない!ところもあります。例えば「ロミオとジュリエット」を見るのに極右にとっちゃうと、右にしつらえてあるバルコニーが見えん!ということになるので、くれぐれもご注意を。
もちろん(値段が)高い席は見やすいけど、高い。天井桟敷(最上階横の立ち見席)や、2階席は安いけど(位置が)高くて高所恐怖症の方は要注意。
お席の種類と名称をご説明しましょう。
オーケストラの前、1階席を通常ストール(Stalls)、2階席がドレスサークル(Dress Circle, 劇場によっては Royal Circle や Grand Circle と呼んでいる場合もあり)。その上がアッパーサークル( Upper Circle )、バルコニー ( Balcony )。ボックス席は大体4人で一部屋( Boxes )。ロイヤルオペラハウスには上の方にアンフィシアター ( Amphitheatre ) という高所恐怖症のわたしなぞには、ちと、こわ~い高みの見物の席もあります。
2003年1月11日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..January, 2003
1月6日の Twelfth night までは、飾りもそのままイルミネーションもそのまま、でまだクリスマスの雰囲気ですが。ここには門松もないし。おせち料理も自分でつくらねばデパ地下でもホテ地下(日本じゃホテルのレストランで出すお惣菜が買えるんですってぇ)でも買えない。もちろん、自分で作ったりしませんよ。作るとしてもお呼ばれして、パーティーメニューになっちゃうかな。
さて年明け早々から食い物の話ではありません。ことしも食の一年にはなるとは予想にかたいと思いますが。懲りずにおつきあいください。
寒い、暗い、ロンドンの冬の楽しみと言えばクリスマスシーズンのほかには、舞台のパフォーマンスというところでしょうか。季節を問わず、ミュージカル、オペラ、バレエなどのシアターメニューがロンドンでは満載です。特に冬場は他に楽しみがないっていうところからか、いろいろ話題には事欠かないですね。
英語を理解するには難しいドラマものはちよっと寝てしまうかもしれないので、そういうひとにはもっぱらミュージカルですね。歌あり、踊りあり。英語がそうわからなくても楽しめるものがたくさんあります。これまた日曜を除く、毎日やってるんですねえ。ライオンキング以外は日曜日は公演はありません。日曜日はお休み。ライオンキングは需要が大きいからか、日曜日もやっています。また水曜日と土曜日は通常の夕方公演に加えてマチネの昼公演もあります。こんなに毎日毎日、何十箇所の劇場で、みな満席で、いかに多くの人が見ているか?どういうひとたちが見ているのか?びっくりする限りです。
よくお見かけするのがイギリスの地方から来られているおばさん連れ。アメリカ人観光客。家族連れ。
日本からのともだちや知り合いにつきあって、ほとんどのミュージカルは見せていただきました。日本から来られる方って、ほとんど、ミュージカル目当てで来られるのです。おもしろいけどね。チケットさがしはたいへんなんですよ。個人的なお客様のためには、わたしはもう、劇場窓口に走って買いに行きますけど。ウエブでも購入できます。
「オペラ座の怪人 The Phantom of the Opera」
言わずとしれたロングラン。俳優も変わったりしていますが、長い人気の舞台のひとつです。舞台装置もすごいし、きれいですね。上の方の席から見るほうがいいかも。
「マンマミーア Mamma Mia ! 」
ABBA (知らないひとはおじさん、おばさんに聞いて)のヒット曲をつなげてひとつの物語に無理やり作ったという。父親さがしの結婚前の娘のものがたり。でもうまくできています。最後はダンシングクィーンの曲にあわせ、会場総立ちのコンサートのフィナーレ状態。
「ライオンキング Disney’s The Lion King」
お子ちゃまもいっしょに楽しめる。ディズニーの映画からの作品。ジャングル大帝を模倣した、なんて日本では批判されてましたが。人間が動物になるという目からうろこの演出。一見の価値あり。
「シカゴ Chicago」
ちょっと暗い。殺人をめぐる監獄の娼婦たちの話。ダンスが素晴らしいということでしたが、下着風衣装と黒の網タイツはセクシーで男性(おじさん)向けかも。
「マイフェアレディ My Fair Lady」
これも映画から来てますね。初演の舞台はオードリ・ヘップバーンの主演した映画の人気に比べいまいちだったようですが。またもリバイバル。イギリス英語の勉強になります。
「ザ・フルモンティ The Full Monty」
イギリス映画でヒットしたものをアメリカに舞台を置き換えて舞台にしています。失業し離婚され男がお金のために男性ストリップ興行を思いつくという話。
これはほんとに脱ぐんですよお。いきなり、男性のストリップ場面から始まって、最後の脱ぐ場面はうまく、きんきらきんの光りで見えないようになってるけどね。かぶりつきで見て、興奮?しましてねえ。これは日本では(風紀上??)でけへんやろう、と自慢したら、なんと大阪のともだちが「見た」。うっそお。日本でやっていいの、いいの?
「日本に負けた」って思います。
まだ見てないのが、いくつかあります。
「ロックユー We will rock you」
Queen が好きなら(女王陛下じゃなくて、ロックバンドのクィーンよ)楽しめるという舞台。そっくりさん(Look alike という)バンドで演出。マンマミーアといっしょで舞台がコンサート会場になるんでしょうな。
「ボンベイドリームBombay Dreams」
やはり、イギリスはインドをもと植民地に置いてただけあって。。。。こういうのがミュージカルになるというのがイギリスらしい?コマーシャルで流れている曲のノリがいいので一度見てみたいかなと。
「レ・ミゼラブル Les Miserables」
サンフランシスコでは見たんですけどね。なんてえらそ~に。ミュージカルフリークの友人に言わせると舞台装置が素晴らしい、そうです。
もう終わってしまいましたが「キャット Cats 」、「ノートルダム Notre Dame de Paris 」。「レント Rent 」はまだやっていますが、日本でもやっていたそうです。
いずれも、おもしろいと思うのは、出演者が変わったり(ヒロイン、ヒーローの大事な役でも)、出演者で選んで見に行くということがないことです。例えば「My Fair Lady」を見に行くのであって、主演女優が目的というわけではないのです。
もちろん、舞台の中には、「ジュリー・ホール(ミック・ジャガーのもと奥さん)の卒業」(彼女はMrs Robinson を演じていました)やら、ダリル・ハンナの「7年目の浮気」(マリリンモンローの同名の映画の舞台化)と女優で客引きをするというのもあります。
ミュージカルって、みんなで作る団体作品、という感じですね。主役を演じるひとたちも宝塚のように一番手、二番手と言うような派手さはなく、みなで一丸となってひとつの作品を作っていく、のだと思います。
舞台の幕間には短い休憩があって、その間にバーに行って、ちよっと飲み物、とかアイスクリームを舞台の一番前で売ってたりして、そういう飲み食いがまた楽しみですね。もちろんトイレもこの間に行っておいてくださいね。
どういう服装で行ったらいいのか、とよく質問されますが、特に規定はないようです。もちろん、ボックス席にジーンズというのはいただけないと思いますが、特にちゃんとした正装しないと入れてくれないということはありません。女性はこの機会におしゃれして行くのも付随した楽しみのひとつだと思います。
ウィーンのオペラ座(小澤征爾氏の指揮が目的)でオペラを見たときはさすがに日本人の観客が多く、お着物やロングドレスに身を包む日本人奥様方もお見かけしました。
お帰りにはミュージカルグッズも購入できます。もちろん出演者を紹介しているプログラムは言うに及ばす T シャツ、CD など。想い出にどうぞ。
チケットの買い方は簡単です。劇場窓口に行って、いつの分、チケット何枚、で座席表を見せてくれ、これこれのここの席、と言ってくれます。もちろんチケット屋や団体が押さえていることもあるので、混んでいるときは、チケット屋でいい持ち席があることもありますが、お値段は張ります。
当日のリターンというのもあり、キャンセルのチケットが劇場に返されてそれを買うこともできます。ただ当日30分前からの売り出しに並ぶ必要あり、いい席があるか、取れるかはいちかばちかの賭け勝負になります。
どうしても日本からのお客様の日程は短くて、1日とか2日の余裕しかなく、その間に人気のものを予約するのはなかなかむつかしいですね。なんでもいいなら、選択の余地はたくさ~んあるので、「ロンドンでミュージカル見たさ」と言えるでしょう。
日本など海外からはやはりウエブのサイトが力となりましょう。手数料が少し加算され、予約だけして、引き取りは当日劇場窓口で、ということになるでしょう。
一度夏にリージェントパークのオープンシアターにシェイクスピアのチケットを買いに行ったときに、たまたま日本からインターネットで予約して当日のチケットを取りに来ていた女性と話をする機会があったのですが、彼女は自分で予約したが何時から始まるのか知らず、夕方7時30分からの出し物に早めに着いてしまい、困っていました。夏だし、天気も良かったので、うろうろすることができて良かったでしょうけれどね。
だいたい夜の出し物は7時30分とか7時45分からで、マチネは3時ころから始まります。夜の部が終わるとほとんど11時近くになります。
ロンドンのレストランはそんなにおそくまで開いていないので、始まる前に食べておくか、もしくは終わってから中華街で軽くすますか、ですね。中華街のレストランはけっこう遅くまで営業しています。深夜までやっているところもあります。
パブは11時で営業はおしまいですし、食べ物を供するところは少ないです。
そこで登場、シアターメニュー。
劇場に行くひとたちのために、劇場近くのレストランでシアターメニューを提供するところが多くあります。これは始まる前に軽くすませるセットメニューです。2コース(前菜・メイン・デザートの3コースの中から前菜とメインを選ぶか、メインとデザートを選ぶか、というようなもの)でいくら、と通常ひとつずつ取るより割安になっていることが多いです。劇場に行くひとのためにさっさとサービスしてくれます。
平日の仕事のある夜に行くことが多いわたしは食べずに劇場にすっとび、終わってからチャイニーズでラーメンというようなことがほとんどではありますが。一度ゆっくりいろんなところのシアターメニューを味わってみたいもんです。
また食べ物の話で終わってしまいそうですね。
他に舞台のパフォーマンスとしてバレエもよく見に行きます。日本人プリマのいるロイヤルバレエ。イギリスのバレエは「表現する」バレエだそうですが、下手だなんだと言われながらも人間味あふれる舞台を見るのは楽しいです。熊川哲也は退団して日本に帰ってしまいましたが、4月にまた古巣のロイヤルバレエで踊るそうです。これこそ言葉がわからなくても絶対に大丈夫ですから、機会があればぜひお越しください。
ロイヤルオペラハウスも数年前に改装して、新しくなりました。オリジナルを損なわず復元しようとしています。雰囲気はとってもいいのですが、馬蹄型の席並びにちと不満は残ります。前でも前過ぎの極右、や極左に陣取ると見えない!ところもあります。例えば「ロミオとジュリエット」を見るのに極右にとっちゃうと、右にしつらえてあるバルコニーが見えん!ということになるので、くれぐれもご注意を。
もちろん(値段が)高い席は見やすいけど、高い。天井桟敷(最上階横の立ち見席)や、2階席は安いけど(位置が)高くて高所恐怖症の方は要注意。
お席の種類と名称をご説明しましょう。
オーケストラの前、1階席を通常ストール(Stalls)、2階席がドレスサークル(Dress Circle, 劇場によっては Royal Circle や Grand Circle と呼んでいる場合もあり)。その上がアッパーサークル( Upper Circle )、バルコニー ( Balcony )。ボックス席は大体4人で一部屋( Boxes )。ロイヤルオペラハウスには上の方にアンフィシアター ( Amphitheatre ) という高所恐怖症のわたしなぞには、ちと、こわ~い高みの見物の席もあります。
2003年1月11日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..January, 2003
コメント
コメントを投稿