26 大道芸人大歓迎 in Tube
このごろ世間に稀なもの。地下鉄内の大道芸人ミュージックアーティスト(というのかどうかは知らん)。
ロンドンの地下鉄で通路やエレベータの乗り降り口でたいこたたいたり、カセットの音楽をバックに、ギター鳴らしたりしているやつらがおります。これが大見得切って?このごろ幅をきかせているのです。
今までは地下鉄の通路に「No Busking」という表示があったりして、busk とは、「大道芸」名詞になって busker, buskers 、動詞にして busking 「大道芸する」。
この国じゃあ、警官は取り締まったりしないけど、どっちかというとやってはいけないこと、みたいだったのに、この前列車が来るのを待ちながらなにげなく地下鉄構内のポスターを熟読していたら、おったまげました。
なんと、これを逆手にとって、イギリスのビールの某メーカー*がスポンサーになって、大道芸を奨励しているのです。
その名もThank you for the music。
「選別した12の駅構内の、専用舞台で、選りすぐりの 許可をされたlicensedバスカーズが演奏いたします。つきましては、ご寄付お願いね」ってかんじ。
選択された12のステーションとは;
Bank, Bond Street, Canary Wharf, Charing Cross, Green Park, Leicester Square (どう発音するか、前回、勉強しましたね!)London Bridge, Oxford Circus, Piccadilly Circus, South Kensington, Tottenham Court Road, Westminster
(地名なのに、スペルチェックマークつくなよ?)
わたしの通勤最寄駅はトテナムコートロードとオックスフォードサーカスですが、後者の方が利用回数が多い。
いました、いました。通路に突然、半円形の、フローリングのような床がしつらえてあり、ビール会社のロゴが宣伝に。そのたたみ半畳ほどのスペースをステージにして、バスカーがいつもいます。どうも毎日同じとこ、通るんだけど、毎回違うひとみたい。昨日は遅かったのか、ギタリストがもう店じまい?してたよなあ。
確かに、音楽を聴いていると、普通のバスカーズより、上級?というか専門的かもしれない。さすが、licensed**。でもlicensed って、単に、ビール会社とロンドンテューブが認めてる、というだけの意味かも。
パリの地下鉄にもアルバイトミュージシャンたちがいて、通路で音楽を奏でていたりします。ギターから、アコーディオンや、たいこなど。アコーディオンで「パリの空の下」なんてやられると、パリって感じするけどね。
乗り込んできては半ば強制的に音楽料と称してお金をせびったりしますが、すりやかっぱらいとはちと違うのですがね。
ロンドンのバスカーさんたちは、一応、車両には乗り込んできません。
またパリみたく、ボヘミアンっぽいおばちゃんが、これみよがしに乳飲み子抱っこしてお金をせびるの図、ってのはあまりお眼にかかったことはおまへん。まったくない、とは言えませんが。
ごめんね、別にパリを仇にしているわけではなく。。。
話をもどすと、バスカーくんたちは地下鉄通路、エレベータ乗り降り口で、おとなしく演奏なさっています。自分で演奏するのが、自己満足って感じのひともいますが、そういうもんかねえ、アーティストっつうのは?
くだんのスポンサーつきの彼らも、それでお駄賃をもらっているわけではなく、あくまでかせぎはみなさま一般聴衆の寄付によるお金によっているらしいです。自分らのテクニーク、パフォーマンスで稼げ、って感じかなあ。いいなあ、それ。
舞台に出るチャンスはあげるから、あとは自分の力量で稼げ、って親心?
大道芸人のメッカ、コベントガーデンなどに行きましても、時折、玄人(くろうと)はだし(?って言うんだっけ)のひとたちがいます。音楽学校か、専科の出なんでしょうが、バイオリンとヴィオラ、チェロの四重奏、なんてのをうつくしく派手にやってたりして、けっこう、やるやん、うまいなあ、と感心しておりますと、後ろから小銭の入った帽子がぬっと出てきたりして。仲間が、お金集めに回っているんですな。けっこう、舞台衣装でかためちゃってるひとたちもいたりして、見てるだけでもおもしろいです。
Busking はだめ、って取り締まるかわりに、才能を伸ばすサポートを公共団体と(あ、ロンドン地下鉄は私営だっけ。。。ごめん、勉強不足)一般企業がやる!ってのがいいです。
これが個人の才能を大切にする、イギリス方式、でしょうかね。
筆者注)
*名前言っちゃうと、Carling というメーカーです。余談ですが、わたし、この銘柄好きです。わりと。
**ちなみに licence は名詞。license は動詞。勉強になるなあ、わたしのエッセイって?
2003年7月4日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..July, 2004
ロンドンの地下鉄で通路やエレベータの乗り降り口でたいこたたいたり、カセットの音楽をバックに、ギター鳴らしたりしているやつらがおります。これが大見得切って?このごろ幅をきかせているのです。
今までは地下鉄の通路に「No Busking」という表示があったりして、busk とは、「大道芸」名詞になって busker, buskers 、動詞にして busking 「大道芸する」。
この国じゃあ、警官は取り締まったりしないけど、どっちかというとやってはいけないこと、みたいだったのに、この前列車が来るのを待ちながらなにげなく地下鉄構内のポスターを熟読していたら、おったまげました。
なんと、これを逆手にとって、イギリスのビールの某メーカー*がスポンサーになって、大道芸を奨励しているのです。
その名もThank you for the music。
「選別した12の駅構内の、専用舞台で、選りすぐりの 許可をされたlicensedバスカーズが演奏いたします。つきましては、ご寄付お願いね」ってかんじ。
選択された12のステーションとは;
Bank, Bond Street, Canary Wharf, Charing Cross, Green Park, Leicester Square (どう発音するか、前回、勉強しましたね!)London Bridge, Oxford Circus, Piccadilly Circus, South Kensington, Tottenham Court Road, Westminster
(地名なのに、スペルチェックマークつくなよ?)
わたしの通勤最寄駅はトテナムコートロードとオックスフォードサーカスですが、後者の方が利用回数が多い。
いました、いました。通路に突然、半円形の、フローリングのような床がしつらえてあり、ビール会社のロゴが宣伝に。そのたたみ半畳ほどのスペースをステージにして、バスカーがいつもいます。どうも毎日同じとこ、通るんだけど、毎回違うひとみたい。昨日は遅かったのか、ギタリストがもう店じまい?してたよなあ。
確かに、音楽を聴いていると、普通のバスカーズより、上級?というか専門的かもしれない。さすが、licensed**。でもlicensed って、単に、ビール会社とロンドンテューブが認めてる、というだけの意味かも。
パリの地下鉄にもアルバイトミュージシャンたちがいて、通路で音楽を奏でていたりします。ギターから、アコーディオンや、たいこなど。アコーディオンで「パリの空の下」なんてやられると、パリって感じするけどね。
乗り込んできては半ば強制的に音楽料と称してお金をせびったりしますが、すりやかっぱらいとはちと違うのですがね。
ロンドンのバスカーさんたちは、一応、車両には乗り込んできません。
またパリみたく、ボヘミアンっぽいおばちゃんが、これみよがしに乳飲み子抱っこしてお金をせびるの図、ってのはあまりお眼にかかったことはおまへん。まったくない、とは言えませんが。
ごめんね、別にパリを仇にしているわけではなく。。。
話をもどすと、バスカーくんたちは地下鉄通路、エレベータ乗り降り口で、おとなしく演奏なさっています。自分で演奏するのが、自己満足って感じのひともいますが、そういうもんかねえ、アーティストっつうのは?
くだんのスポンサーつきの彼らも、それでお駄賃をもらっているわけではなく、あくまでかせぎはみなさま一般聴衆の寄付によるお金によっているらしいです。自分らのテクニーク、パフォーマンスで稼げ、って感じかなあ。いいなあ、それ。
舞台に出るチャンスはあげるから、あとは自分の力量で稼げ、って親心?
大道芸人のメッカ、コベントガーデンなどに行きましても、時折、玄人(くろうと)はだし(?って言うんだっけ)のひとたちがいます。音楽学校か、専科の出なんでしょうが、バイオリンとヴィオラ、チェロの四重奏、なんてのをうつくしく派手にやってたりして、けっこう、やるやん、うまいなあ、と感心しておりますと、後ろから小銭の入った帽子がぬっと出てきたりして。仲間が、お金集めに回っているんですな。けっこう、舞台衣装でかためちゃってるひとたちもいたりして、見てるだけでもおもしろいです。
Busking はだめ、って取り締まるかわりに、才能を伸ばすサポートを公共団体と(あ、ロンドン地下鉄は私営だっけ。。。ごめん、勉強不足)一般企業がやる!ってのがいいです。
これが個人の才能を大切にする、イギリス方式、でしょうかね。
筆者注)
*名前言っちゃうと、Carling というメーカーです。余談ですが、わたし、この銘柄好きです。わりと。
**ちなみに licence は名詞。license は動詞。勉強になるなあ、わたしのエッセイって?
2003年7月4日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..July, 2004
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