(archive) 番外編 ナイジェラ・エクスプレスのレシピより

(筆者が)だいたいが、分量すべて適当、というひとですので、しっかり把握しておりません。以下は、彼女のレシピ通りですが、細かい分量はイギリスと日本では違うかもしれません。お菓子はグラムでしっかり計らなきゃと思うけど、料理はテキトーでも大丈夫です。材料が日本で手に入りにくいものもあるかと思います。代用して応用するのもまた楽しかと。という適当な紹介でいいのか、とも思いますが、ま、いいでしょ。イギリスでは反対に和風にするときに日本食材をさがすの苦労することもありますが、昔に比べ手に入りやすくなりました。お金をだせば手に入るっていうのもありますけど。
ついでにわたくしの料理エッセイまで、おつけしておこうかなあっと。意訳ばんばん。前菜からデザートまで、お楽しみください。

一応の注釈) table spoon を大さじ、cup は1カップ=200 ml で表示しております。

だいたい、なべて4人分くらいです。つくりやすい分量、ってなもんですか。

 ◎チキンのカチャトラ(メイン)
お勧めその1。簡単なのにおいしい。すぐできちゃう。チキンのだめな方はベーコンの塊とかでやってみられたらどうでしょう。でもチキンかな。

ねぎ (小口切) 6本
ベーコン(パンチェッタ・一口大) 75g
セロリソルト 大さじ1/2
白ワイン   125ml
鶏肉(もも・一口大に切っておく) 500g
ローズマリー(みじん切) 大さじ1
缶トマト   400g
ベイリーブ  2枚
砂糖(好みで)大さじ1/2

①なべにオリーブ油をひき、上記材料(ねぎ、ベーコン、鶏肉の順)を入れていため、セロリソルトを入れ、白ワイン、缶のトマト(汁ごと)を入れたあと、約20分煮込む。
②最後に缶詰の豆(ビーンズ)400gをざるにあげ、汁を捨て、水洗いしたあと水切りして加え、また少し煮込んでできあがり。

(応用編)豆缶の代わりにパスタやマカロニでも可。もちろん、ご飯にもあいます。


◎チョリソソーセージと貝柱(メインもしくはつまみ)
スペインのちょい辛のあの、赤いソーセージ。日本でも知られてますよね。
輪切りにしていためるだけ。豪華そうなのにかんたんというとこがいいでしょ。

チョリソソーセージ 110 g
貝柱  400 g
パセリ少々・レモン汁 1/2 個分

①チョリソは1センチほどの輪切りに切って油をひかずにフライパンでいためる。しばらくするとチョリソから油がでてくる。
②チョリソ・ソーセージを取り出し、そのままチョリソの赤い油で貝柱を入れていためる。
③チョリソをフライパンに戻し、パセリとレモン汁をかけ、できあがり。
つけあわせはやはり、緑のサラダかしら。

◎マッシュルーム・パスタ(軽食、メイン)
レモン味がさわやかな、軽食。いつものパスタにひと手間かけて、でもすぐいただけちゃう。
<一人分>

パスタ(スパゲッティ・タリアッテーレ・リングイネなど好みで)100g
ブラウンマッシュルーム(生のまま薄切り)ひとつかみ
レモン皮のすりおろし、レモン汁(1/2個分)
ガーリック(ひとかけ)
塩・コショウ
タイム
パルメザンチーズ(おろしておく)

①ブラウンマッシュにオリーブ油とすりおろしたガーリック、レモンの皮のすりおろしとレモン汁をかけておく。塩・コショウし、タイムを加えておく。
②パスタをアルデンテにゆで、ゆで汁をカップ1ほどとっておく。
③水を切ったゆでたてパスタを①にまぜ、ゆで汁を足す。
④おろしたパルメザンチーズをかけてまぜあわせ、出来上がり。仕上げにパセリのみじん切りを散らすと色的にもグー。

 ◎和風かにジャパニーズ(前菜・つまみ)
日本人もびっくり、の調味料使いなんですけどね。サラダ仕立てなのが今風にいけるかも。
お酒のおつまみにもいかが。

生のかに身(ほぐしたもの、または かに缶でもOK)400 g
アボガド(半分に割り、たねをとっておく)  1個
ドレッシング  
(みりん 大さじ4  米酢 大さじ2  練りわさび 大さじ1 
塩、ごま油 少々)
ロケット(ルッコラ)もしくはレタスなどのサラダ菜でも150 g
あさつき(みじん切り) 少々

①ドレッシング材料をまぜあわせ、少し残して かに身にかけておく
好みで赤チリ(生)も種をとってから、細かく切って足す
②ロケット(ルッコラ)に残ったドレッシングをかけておき、ライムジュースもかける。
③ロケットを皿に盛りつけ、その上にアボガドをスプーンですくって盛り付け、①のかにをのせる。
④あさつきのみじん切をちらして出来上がり。

◎カクテルソーセージ しょうゆ風味(つまみ・スナック)
しょうゆとはちみつ、という組み合わせが妙。はちみつがけっこうな量で驚くんですが、オーブンでさっと焼くだけなんで、超カンタン、パーティ・フードって感じです。

カクテルソーセージ  250 g

①ごま油 大さじ2 しょうゆ 大さじ2   はちみつ カップ1
①のごま油、しょうゆ、はちみつをまぜ、トレイにのせたソーセージにかけて、ソースが全部にゆきわたるようにする。
②オーブン(200℃)で15~20分。こんがり焼き色がつくまで焼いて 出来上がり。それだけ!!

◎パンケーキ・ブルーベリシロップ添え(デザートもしくはおやつ)
お子様のおやつに、週末の午後のおそいブランチに最適!!
ナイジェラちゃんはドライパンケーキの素をパントリー(食料庫)に常備されております。

<ドライパンケーキの素>
小麦粉 600 g
重曹 大さじ2
ベーキングパウダー 大さじ3
塩 大さじ1
グラニュー糖 40 g
プラス 
卵 1ケ
ミルク 250 ml
とかしバター 大さじ1

<ブルーベリシロップ>
メープルシロップ  120 ml
ブルーベリー(生) 200 g もしくはジャムでも

①ドライパンケーキの素は普段から上記の材料をびん・かんなどで保存・常備しておいてもいい。
これをボールにとり、卵、ミルク、とかしバターを入れて混ぜる。
②フライパンか、ホットプレートにバター大さじ1を入れ、あたためて①のパンケーキミックスを焼く。おたまにのるくらいの分量で小さめに焼いてもいい。
③両面に焼き色がつけば出来上がり。

*シロップの作り方
④メープルシロップとブルーベリーをなべに入れ、温める。
⑤パンケーキに④のシロップをかけて召し上がれ。


◎ 超!かんたん、バナナスムージー(デザートまたはおやつ)
バナナ(冷凍)    
ミルク
エスプレッソパウダー   大さじ1/2
ココアパウダー      大さじ 4
はちみつ         大さじ 1

バナナはあらかじめ冷凍しておいたものを使う。のが、ミソ、みたいです。
上記をミキサーにかけて、スムージ状態になったところを、グラスに盛って供す。DONE!!

◎ステーキマリネ(メイン)
ふつうはマリネしてから焼くのでしょうが、これは焼いてからマリネます。
夏のバーベキューメニューって感じですけどね。

ステーキ肉(塊) 1 kg
マリネ レモン皮(すりおろし) レモン汁(一個分)
タイム、ガーリック 2~3かけ(つぶす) 
オリーブ(実の方です) 適宜
塩・こしょう 少々

①マリネ材料をボールか深めのパットに入れ準備する
②ステーキ肉(塊)を焼いて、塊のまま、熱いうちにマリネ液につける
③肉をスライスしてサラダといっしょに供す

◎ラムのサラダ(前菜もしくはメインもしくはつまみ)
これ、お勧め2。しょうゆと酢にこの甘さがなんともぴったし。つけ汁にもできそうです。
わたしはナンプラーなしでやっております(ただ単に買うのがめんどい、ってんで)。

レッドカレントジェリーってのが見つけられるかしら?日本で。これが味の決め手と思いますが、なければ砂糖でもいいかも。要は砂糖の変わりにジェリーを使うってとこがミソなんだと思うのです。輸入食料品とかのジャムコーナーにあるかなあ?ジャムみたいだけど、透明で、実が入ってないの。
ラムも苦手なら、これは肉をフィレの豚肉や鶏・(鴨でも)に変えてもおいしくできます。

ラムロイン(フィレ) 250 g
つけ汁 ナンプラー 大さじ2  
しょうゆ   大さじ1  
米酢     大さじ2 
レッドカレントジェリー 大さじ1
サラダ菜(レタス・ロメイン・ルッコラなど)

 ①フライパンにガーリックオイル大さじ2を入れ、ラムをかたまりのまま、中火で焦げ目がつくくらいまで両面焼き上げ、フライパンから取り出して別の皿に移し、アルミホイルでふたをしてしばらくあたためておく(外が焼けて中はピンクになるよう)
②つけ汁の材料を混ぜ、ラムを温かいうちにそれにつけてなじませておく。
③サラダ菜を皿に盛り付ける。
④ラムを取り出して薄切りしたものをそれにのせて盛り付ける。

 《ポイント》この、焼き加減がビミョー。切ったとき、レアでなく、ピンクが残るという。うまくできたときはよっしゃあ、と満足度が増します。数こなさなきゃむつかしいかな。
焼きあがったあとフライパンから取り出して、アルミホイルかふたで中の熱をのがさないようにするのがミソかも。

◎サーモンポテトケーキ(前菜、もしくはおやつ)

<ポテトケーキ>
卵3個
ミルク 125 ml
ねぎ(みじん切)     大さじ 2
レモン汁      大さじ 1/2
ベーキングパウダー 大さじ 1/2
ポテトパウダーミックス 60 g (マッシュポテトの素、なんですけどあるかな、日本にも?)
小麦粉 40 g

<ホースラディッシュ・サワークリーム>
サワークリーム 75 ml 
ホースラディッシュ(イギリスのわさび。わさびでもいいかも) 
大さじ1

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スモークサーモン 200 g
ディル(ハーブの一種)適宜
 ①ポテトケーキの材料をまぜて、タネをつくる。フライパンに油をひき、ひと口大にタネをおとして焼く。両面にこげ色がついたら焼き上がり。
②サワークリームにホースラディッシュをまぜておく。
③パンケーキの上に②をのせ、適当な大きさに切ったスモークサーモンをかざり、仕上げにディルを飾って出来上がり。

 ◎ペア(洋ナシ)のタルト(デザート)
洋ナシ缶詰 2 (415g) 缶から出して半割りにし、汁けは切っておく
小麦粉 125g
ココアパウダー 25g
グラニュー糖125g
無塩バター (室温でやわらかくしておく)150g
プラス 皿に塗る用に少し
ベーキングパウダー 大さじ 1
重曹        大さじ 1/2
卵         2ヶ
バニラエッセンス  大さじ 2

 <ソース用>
練乳 170g
インスタントエスプレッソパウダー 大さじ 1/2
ゴールデンシロップ 150 ml
板チョコ 100 g (カカオが 70%以上のもの) 細かくしておく

 《うんちく》ゴールデンシロップってのがね。辞書で引くと「糖みつ」。
イギリスデザートの大御所??トレクルタルトとかで使う あむんま~い、甘いやつです。
はちみつやメープルシロップで代用でけんやろか?宿題ね。

 ①オーブンは200℃に温めておく。
②22cm 角のオーブントレイにバターを塗っておく。
③洋ナシはたてに二つ割して、トレイに並べておく。
④残りの材料をフードプロセッサーにかけ、最後にやわらかくしたバターを混ぜる。
⑤④を②のトレイの洋ナシの上に広げて流しいれ、オーブンで30分焼く。
⑥焼けたらオーブンより取り出し、5~10分ほど冷まして落ち着かせてから切り分ける。
⑦ソース用の材料を小なべに入れ、火にかけ、弱火でときどき混ぜながらゆっくりと中味がよく混ざるまで温める。
⑧切り分けた洋ナシタルトを皿に盛り、⑦のチョコレートソースをかけ、できあがり。

 ◎マルガリータ・アイスクリーム(おとなのデザート・禁おこさま)
ライムジュース 125ml
テキーラ 大さじ2
オレンジキュラソー 大さじ3
粉砂糖 150 g
生クリーム 500 ml

①ボールにライムジュース、テキーラ、オレンジキュラソーをいれて混ぜ、粉砂糖をその中に入れ溶けるまで混ぜる。
②生クリームを混ぜ、泡だて器でなめらかにぽったりとするまで混ぜる。かたく立てすぎないよう注意。
③パットに流しいれ、冷凍庫で一晩凍らせる。
カクテルグラスのふちをライムジュースでしめらせ、パットに広げたグラニュー糖にふちをさかさにしてつけ、ふちに砂糖がつくようにする。
アイスクリームをグラスに盛り、好みでミントの葉を飾るか、ライムのスライスを飾るといい。

<ポイント>このアイスクリームはかきまぜる必要なし。食べる前に出しとく必要もなし。凍っても固くならず、すぐに溶けます、ということです。

それではみなさま、レッツ・トライ!

レシピ、手順に関して疑問点、ご質問などあれば文責上、伺いますです。

デザート「みかん」の一件 余談
メニューを正確にしようと、研究熱心なわたしはヤフーのグルメ欄、料理のレシピをあれこれ見ておりました。デザートをいろいろ見、和風に魅かれる今日このごろ。なぜかアイスクリームデザートセクションに「みかん」というデザートを発見、大きなみかんの写真が。「みかん」のシャーベットかなんかだと思い、どれどれ、「みかん」を凍らせるのか、と見てみますと。。。

「みかん・レシピ情報」冬にはビタミンCがいっぱいのみかんをデザートにしてみました。ふんふん。調理時間 1分。『1分』すご~、はやくにできるんや。「かごにみかんを盛りあわせる」終わり!!思わずひとりで大笑いしてしもうた。
おもしろいから、見てみて。→みかん

2008年3月19日        

© Mizuho Kubo , All rights reserved…..March, 2008

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