メテオラ 奇岩に はりつく修道院・尼僧院 

岩の上の修道院

メテオラは「空中につりあげられた」という意味らしいですが、まさに、奇岩に はりつくように建立されている修道院・尼僧院がいくつもあるのです。ようこんなんわざわざ岩の上に作ったな、って感じ。

いまだに現役でギリシャ正教の修道院として使われています。

7月18日(月)
ホステルから20分くらいのところにある Katerini カテリニという駅までレンタカーで送ってもらい、そのままテサロニキから帰英する仲間と別れます。
メテオラ観光の基地となっている町、カランバカへ鉄道で向かいます。ホステルの最寄のリトホロからも同じ乗り換えで列車に乗れるのですが、それだと、パレオファルサロス(絶対覚えられない名前!もそっとわかりやすい名前のところで乗り換えにしてくんないかなあ)で5分の乗り換えしかなく、乗り遅れた時にえらい不便。いける便が一日3本くらいしかない。ギリシャ鉄道が時間に正確とは思えないし、乗り換えの駅もどんなもんなのかよくわからない。カテリニは比較的大きな駅なのでその前に到着する列車が止まるのです。リトホロには止まらないので。

列車の切符
席番が決まってる
カテリニの駅もわかりやすいと思いきや、けっこうはずれにあって、最初迷いかけました。なんとか見つかって時間にも間に合って、よかったよかった。 

列車は思ったより快適で、冷房も効いている。荷物置き場も広くとってある。はじめの列車は座席指定で、番号のところに行ったらすでにひとり座っている。わたしたちの席なんだけど、と言うと、おねえちゃん、微動だにせず、前が空いてるんだからそこに座ったら?みたいな感じ。ふつー自分が違うとこに座ってんだから移動するよねえ。こっちが移動せいってか?

乗り換え駅


1時間ほどでパレオファルサロスに到着。乗り換えに30分くらいあったので、構内のカフェで、カンタンにサンドイッチでランチにしました。知らないおっちゃんに同じテーブルに陣取られ、たぶん変わったやつらと話をしたいんだろうけど、不思議でした。






カランバカ Kalambaka
Kalampaka 
とも書く
13時半ころ、カランバカ到着。
ホテルまでは鉄道駅前の広い道路をたどっておそらく徒歩10分くらいと思いましたが、陽はさんさん、あつぅ~い!!40℃でした。
さて、目指すはメテオラだけど、バスは午前中しかない。これから行くには、歩くか、タクシか。わたしが置き忘れた帽子を取りにまた部屋に戻っている間に、Y さんがホテルでタクシを呼んでもらおうしたものの、今日はストライキだとか。わたしたち、「歩きに」きてんですから、歩くのは苦もないんですが、こんな暑いなか、外出するなんてアホちゃう?みたいなレセプションのおばちゃんのリアクションだそうでした。とりあえず、観光局に行って、情報を収集するべし。


駅からすぐ奇岩群が見える
町はそんなに大きくなく、わかりやすそう。噴水と広場があるのがいいね。確かにタクシは停まっているが、運転手はいない。窓に何か書いて貼ってある、『ストライキ中』とかなんかだろうね。
広場に面して観光局がある。観光局のおばちゃんは親切なのか、不親切なのか、わからん態度。地図や資料はくれたので許そう。絵葉書までくれた。タクシのストのことを聞くと、そうねえ、まあ、タクシ会社に電話しても誰も出ないと思うから、運ちゃんいたら行けるのかどうか聞いてみて、やて。






噴水のある広場


















とりあえず、町の北側にある「11世紀のビザンチン教会」に行くことに。でも、閉まってるかもよ、だって。とりあえず、旧市街にあるという教会めざし、歩き出します。そんなに遠くないはず。しかし、暑い。
こりゃ、ホテルのプールでゆっくりしてるほうがええわ。だれも外を歩いていません。歩いているのは観光客くらい?ホテルのおばちゃんが昼間歩くなんて、無茶いいなさんな、と言いたげだったのも確かに正解だと思えてきた。

途中の家
色合いが素敵

お花がいっぱいで

高台にある、教会に到着すると、絶景かなあ。オレンジ色の屋根瓦、白い壁が一望に見えます。
午後3時を過ぎていたけど、まだ扉が開いてるみたい。そそくさと見学しよう!お客はわたしたちだけ。ひとり2ユーロ払って中に入ると電灯をつけてくれる。フレスコ画や彫刻が綺麗。うろうろ時間をかけ、見ているとさっきのおばちゃんがやってきて、ほれ、ここ、という風に聖壇の扉を開け、電気をつけて中も見せてくれる。ほほ~、かくしてあったのね、という感じ。

開いてる!!

うしろに岩がせまってます


11世紀のビザンチン教会

前のテラスからの眺め

ギリシャの旗もあり



ここから見えているのは地図からいくと
アギオス・ステファノス修道院















途中で見つけたスーパーではビール買うもまだ冷えてないから、別の店ですでに冷えたビールを買ってホテルに戻ります。このホテルは屋上がプールになってて、バーもあるということで。。。行って見たら人は多いけど、バーには誰もいない。仕方ないので、持参のビールをプールサイドで飲んでました。この景色を見ながら泳ぐのは最高!でしたよ。

屋上のプール

街の広場の噴水



















翌7月19日(火)
朝9時発のバスでメテオラ頂上のバス停へ。所要25分。
頂上の一番大きなメガロ・メテオロン修道院前に着きます。
高534m. 修道院はいくつもあるのですが、休館日がそれぞれ違う。ここは火曜日お休みなんですよねえ。中に入れないので、写真撮影だけ。
修道院により、季節により、開館時間も違うので、事前にチェックが必要です。ギリシャ観光局の日本語サイトにもでています。

バスのチケット
片道1,60ユーロ
メガロ・メテオロン修道院

火曜日休館


展望台から、向かいのヴァルラーム修道院を望む

階段がさながら空中庭園みたい?

階段を上がっていきます

下から見上げると迫力


真ん中にも寺院

2つ目のヴァルラーム修道院へは徒歩10分ほど。大きな道路のわきを下っていきます。
入館料は2ユーロ
中はフレスコ画やモザイクがきれい。そんなにせまいとも思えない館内は団体で賑わっています。日本人グループもいました。

ネット(網)があって

昔ここから網をおろして物資をあげてたらしい

高所恐怖症のわたしにはきょわい

りっぱなビザンチン式建物

塔もあります

回廊が涼しげ





展望台












みな、観光バスか、車で回っているので、歩いているひとはほとんどいません。
かんかん照りだし、クーラーバックに入れて持ってきた冷やしたビールを飲みながら歩く。アジア系のおんな二人が缶ビール飲みながら歩いている風景をバスの中から見たら不思議やろなあ。
熱であったかくならないうちに、と急いで飲みました。しかし、今回ほどクーラーバッグが役に立ったことはない!


左がメガロ・メテオロン 
右が工事クレーン車もいるけど、ヴァルラーム



ルサノス修道院



これはいちじくかと

ヴァルラームと思うんだけど

真ん中にもあります

3つ目はまた30分ほど歩いて、ルサノス修道院。ここは尼僧院です。さすが、女性がいる、というので、こぎれいな感じです。館内見学もところせまし、という感じで、フランス語のガイド団体が2つほどいました。


11時、ルサノス修道院到着

壁にイコンが
尼僧院らしい手入れのゆきとどいた庭園

親子猫がいました

赤ちゃんがおかあさんのお乳ほしがってるの





石段上がりました

これもヴァルラーム?
ルサノスのテラスから

今でもこれでごみを

下まで降ろしてます
暑いけど、変わってゆく景色と方向によって見方が変わっていく岩の上の修道院たちを見あげて、眺めながら歩くのはなかなか時を忘れます。どれがどれだかわかんないけど、おそらく、歩いた距離からすると、ずっと一番はじめの大きいの(これまた名前覚えられん)と、ヴァルラームが見え隠れしてたと思うの。








入場チケット
各2ユーロ

観光局でくれた絵はがき

地図

メテオラ
地図




アギオス・ニコラオス修道院

絵と同じ

















途中で路線バスをキャッチして戻ろうかとも思ったけど、最終が午後1時過ぎなので、結局、歩きました。

カストラキ
カストラキ Kastraki の村めざし、下山。途中、アギオス・ニコラオス修道院を通りすぎ(中へは入らず)るともう、村です。レストランやカフェがあり、涼しげなテラス席のあるレストランを見つけ、ランチ休憩。ウゾは小さい瓶をスーパーで買ってホテルで試したけど、ちょっと、強すぎ。レッツィーナ(松ヤニの白ワイン)が気になってた彼女はついに注文して試してみました。うん、ちょっと薬のようなにおいがしますが、悪くないかも。という共通の感想。




ぶどう棚がある

なぜか、ひょうたんも


テーブルがすてき

見晴らしのいいレストラン
















1時前にランチをして、3時前に出ましたが、30分ほどで、カランバカの町にかかってきました。二人でくっちゃべりながら歩いているとそんなに長さを感じないのでよかったです。


広場の噴水前の機関車
(カランバカ)
ホテルに戻って荷物をピックアップする前に、途中なので、駅に先に行ってチケットを買っておきましょう。列車は17時32分発のはず。駅員さんが、パ~(来るときと同じ乗換駅よ!)の駅で2時間くらい待たないと、とか言ったような。時刻表によると、待ちは1時間ちょっとのはずだけど。ま、いいや。これがあとでえらいことに。

カランバカ       17時32分発 パラエオファルサス 18時30分着
パラエオファルサス  19時49分発 テサロニキ      21時31分着  という予定でした。

パ~駅まではすいすいと行ったのだけど、駅でテサロニキ行きのプラットホームを確認すると4番だという。まあ、まだ1時間以上あるし、と構内のカフェでフラッペ(アイスコーヒー)休憩。

さて、そろそろ時間だし、と4番ホームに移動するも、ひとはあまりいないし。大丈夫かな。そこにアナウンスがある。テサロニキどうの、と言ってるみたいだけど、まったくわからん。英語のアナウンスはなし!!
英語できそうなひと、いないかしら?親子連れのほうのおじさん、お母さんを見送りに来たみたいで、英語でこのホームのどっちかに来ると言ってくれた。ただ、遅れているので、いつ来るかわからんという不安な返事。とにかく、このひとにくっついていよう。待つしかないし。
ここでまたアナウンス。お母さん、ホームの向こうにいる駅員さんに向かって怒鳴ってる~?
実はホームの変更~!ありがち~!階段下りて登って4番ホームに来たのに、またカフェのある1番に変わったらしい。移動~。それなら最初っからカフェにいればよかったんだけど。

結局この列車は遅れに遅れて19時49分発のはずが来たのがほとんど21時。
しかも、2つの列車をひとつにするから、テサロニキに行くひとは1番目の車両に乗らないと別のとこ行っちゃうという。ひょ~。英語のわかるひとがいてよかったぁ。

テサロニキ到着23時。長い旅じゃった。
それでもまだひとは多いし、ホテルへの道は大通りなので、怖い気はしません。駅構内の店でサンドイッチとビール(またも)を買い、徒歩でホテルへ向かいます。思ったよりテサロニキの町はでかい!通りも大きい。工事現場を歩いているよう?
ふたりだったから心強かった。ひとりだとねえ。ここまで来れてたかどうか。Y さん、ありがとう。

ホテルで、サンドイッチとビールの夜食をして、寝ます。明日は美術館行くだけだから。最後だしお昼はおいしいもん食べ今夜の仇討とうねえ、と確認。

しかし、日焼けばりばり、つま先爪むらさき、筋肉痛。
アテネ遺跡めぐりでは、つばのある帽子をかぶって、サングラス、防備でしたが、山では風が強いので帽子はやめたら、けっこう日差しが強かったのでマフラーのように首に巻いてた、てぬぐいを頭にほうっかぶりしてました。首から後ろに日差しが直撃したらしく、降りてきたら背中がばりばり、。皮ずるむけ。ぜんぜん気がつかなかった。

あと、メテオラとカランバカも、めずらしく袖なしで歩いていたので、顔と腕には日焼け止め塗りまくって外に出たけど、腕は真っ黒。

カランバカの町並
メテオラから降りてきて、カランバカの街に入ったところで、公園にスプリンクラーが水撒きしてて、シャワーのように入りに行き、かかってきました、いっぺんに涼しくなった!
ぬれてもすぐ乾くし。さすが40℃。
気持ちよかった。くせになりそうでしたね。人間にも打ち水は必要???

© Mizuho Kubo , All rights reserved.., August 2011



コメント

  1. プールで泳ぐということは水着になるということで、、、。よう そんな あんた、おそろし事を、、、w

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  2. わたしだって水着くらい持ってるわ。え?そうじゃなくて?水着写真を見たいというなら見せるで(見たくないって?)
    ちょうど、中年のおばちゃんが前にいましたが、ビキニにはみでてるお肉を、パレオっつうの?腰巻でささっと隠しておしゃれに出て行ったで。
    ご心配なく。あんたがおっても誰も見てへんって。

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