892 3年ぶりの南仏ポール・ヴァンドルのホリデー

9月は2週間有休消化があったので、久しぶりに南仏の友人宅を訪れました。3年前、2019年の9月に来て以来です。その時はB&Bを始めて間もない宿泊部屋に友人と泊まったのですが、その時に見た庭の最上部分にある小屋を人が住めるように改装したので無料で泊まって行ったらいいよ、と言われ、お言葉に甘えて来たのです。

ちょっと長いのですが滞在記を2回に分けてご報告します。

9月5日(月)

出発。友人宅はペリピニャンの空港が一番近いのですが、ロンドンはスタンステッド空港からで、朝早い時間しかないので、今回はうちから列車で行けるガトウィック空港からモンペリエに飛びました。コロナ以後、久しぶりの海外渡航で緊張します。

まず列車。このガトウィック線、うちから一本で行けるのですが、とっても不安定。急にキャンセルになったり、遅れが出たりするので乗るまで非常に心配でした。2時間前に空港に行けばいいんだけど、直行列車は1時間に一本で、万一キャンセルになっても嫌なので、1つ早い便に乗ることにしました。始発から2本目です。朝起きてチェックしたら、すでに始発がキャンセルになっています。折り返しのレディング行きもキャンセル。やっぱりなあ、と変に納得。何とか、わたしが乗る列車はキャンセルされず、定刻に来ました。やれやれひと安心です。

空港に着き、機械で荷物を預けて、搭乗ゲートに。

8月にここからホリデーに行った友人が教えてくれた、郵便ポストの帽子を発見。荷物検査を過ぎて、あ、郵便ポストどこにあったんだろう、とミスったか、思った途端に遭遇しました。

ホリデー仕様のポスト帽子


ジュビリーの特別ビスケット
これが予兆だったのかな

出発の50分前までゲート番号が出ない。40分前にゲート・クローズというのにいいのかこんなんで!

12:20 にやっとゲート番号が出ます。

12:30 ゲート・クローズというんだけど。











12:40 まだゲートは開かず、みなゲート前で待ってます。しばらくしてやっと搭乗開始。この航空会社、お金を払って、優先搭乗者を先に入れるのだけど、結局、2つゲートがあって、優先者とそれ以外、同じような時間に入れてました。お金払う意味あるのかね。

飛行機、ちっさ!

13:10 出発時間。乗ってから時間かかったと思ったけど、16:00 定刻に到着。

もはやEU ではないイギリスからの到着便とあってか、入国検査は、EU の窓口は閉めていて、ALL PASSPORT のみ。先週フランスの休暇から帰ってきたイギリス人同僚が、パスポートにスタンプ押されたと皆に言ってたのですが(今まではEUだったからイギリス人は押されなかったのだろう)、イミグレではホリデー?と聞かれ、イギリスに住んでるの?どこへ行くの?質問3つのみでした。

わたしもパスポートにスタンプ押され、無事、荷物ピックアップのターンテーブルに。トイレに行って帰ってきたらすぐ荷物を発見。インフォで町に行くにはどうしたらいいか、と聞いたら、シャトルバスで、ヨーロッパ広場まで行って、そこからトラム4番に乗り換えて駅よ、というのですが、事前にチェックしてたのと同じだ。そらそうか。


モンペリエ市内。

市内の地図







シャトルバス乗場をまた聞いて、ちょうどバスが来てたので小銭があったので、トラムも含めてという意味でSaint Roche 駅まで、と言ったつもりだったんだけど、2.60ユーロ渡すと運転手のお兄ちゃん、1ユーロ返してくれました。なので、あれ、トラム代入ってないんじゃ、と思ったのですが。 4時半過ぎにバスが出て、ヨーロッパ広場に着いたのがほぼ5時前。



噴水がたくさんある



オペラ座
コメディになってたけど


駅前の公園




































駅からの列車は5.12なので、トラムに乗っても到底間に合わない、と思い、歩くことにしました。事前のググりによるとまあっすぐに歩いて途中ちょっと折れて駅まで20分くらいだと思ったのですが。大きな建物に大きな通りです。町は結構大きそう。綺麗に整備された大通りをキャリーケース引っ張って歩いて行きます。なかなかわからないので(GPS もwifi がないので使えないし)トラムに乗った方がよかったか、後悔しましたが、 途中、観光局があったので、お姉さんに駅を聞くと、オペラ座の横左に曲がって、5分というのでさらに歩きました。

あれかな?
駅だ

曲がると確かに駅らしい建物が見えてきて、あれだあ。駅の前に素敵な公園もありました。到着したのが5時25分、次の列車は、と探すと、何と、6時53分までない!まだ1時間以上もあります。切符も買わないとならないので、切符売場に行くとラウンジのようになっていて、受付のお姉さんに番号札もらって待つのでした。wifi が使えたら次の列車わかるし、切符は機械でも買えると思ったのですが、駅のwifi は弱くて調べられない。仕方なく待って、順番が来て窓口に。ちゃんと椅子があって座れるのですよ。窓口のおばさん、丁寧に調べてくれたけど、やっぱり次は1時間後。仕方なく切符買って、冷房の効いた待合室のソファで友人に電話をしました。

コーヒー2つ来ちゃった

時間あるし、飛行機でパンしか食べなかったからお腹も空いた。向かいにロンドンにもある Paul でサンドイッチでも食べようと行きました。キッシュとコーヒーを頼んで、カフェ・クレーム(ミルク入り)と言ったつもりだったんだけど、お姉さん、エスプレッソ?と聞くので、うん、でもミルクも入れて、と言ったつもりが、出てきたのが小さいエスプレッソ。え、これとキッシュで、10ユーロ?高っと思ったのです。すぐ前のテラスの席に陣取り食べていると10分くらいしてから、お姉さんがはい、ってカフェオレのカップを持ってきました。ありゃりゃ。わたしコーヒー2つ頼んだことになってたのね。

空港のバスで1ユーロ返してもらってよかったのです。列車に乗る前にトイレ、と駅のトイレに行ったら有料で、50c で、小銭は確か、20c と10cしかない。そうだ、さっき返してもらった1ユーロがあるはず、と探しまくり、両替してやっとトイレに入れました。

ごみ分別

ところが、イギリスと同じで、列車が遅れました。電光掲示板にホームの番号がなかなか出ない。もう出発時間なのに出ない。おかしいなと思っていたら、en retard 20 mins(20分遅れ)の文字が。こんなに待ったのにまた待たないと。ホーム番号がやっと出たので(ここはアルファベットで A - Eまでなんです)ホームにエスカレーターで下に降りて待っていると 18:53 だったのですが、19:10に来ました。そして、到着は15分くらい遅れるかと思いきや、4−5分の遅れで到着しました。えらい。


Montpellier  Saint Roche の駅。


乗る前に紙のチケットは「がちゃんこ composter 」しないといけないのですが、ホームに降りて探すも、ない。乗る前にあるはずなんだな、とまた上に上がって見つけました。


切符の自動販売機




赤いのが切符の自動販売機、と思ったらこれはバスだって。

別に自動販売機があったのですが、これは帰りにえらい目に遭いました。切符売り場のラウンジがある意味がわかったという。



列車は海沿いを行き、40分ほどでナルボンヌに着き、ここまで来たらハーフウェイかな。乗り換えなしなので、安心。

車窓から


海渡りました








ほとんど9時かなと思ったけど、ペリピニョンには8時45分くらいに着きました。友人が車で来てくれ、無事到着。

ペリピニョンから友人宅まではスペイン方面に南下し車で30分ほどです。



9月6日(火)

遅い朝食をいただき、ずっと友人と積もったおしゃべり。

夕食後に地元のワイン・バニュルス Banyuls をいただきました。カルバドスみたいなのかなと思ったのですが、原料はブドウ。アルコール度は16%あります。

マイルームからの眺め
泊めてもらった高台の離れ

マイルーム

トラスが首相になったというニュースをテレビでみました。




シャワールーム




























シャワールームの電灯がついてなくて、最後までなしでした。。。ドア開けて部屋の明かりでシャワー使ってました。
滞在中にバルブ買いに行ったんですけどね。合わなかったみたい。

コージーながらも居心地の良いお部屋。難点は、高台にあるので登って降りるのが大変。
母屋で家の wifi を使わせてもらっていましたが、マイルームまではwifiが届かないので、使えない。いつも寝る前とか朝起きて、すぐ使っているので、使えないってこんなに不便なんだって思いました。
部屋のドアもガラス張りなので、見晴らしはいいです。太陽の光が強すぎて、サンスクリーンをドアと窓の一方に貼ってありましたが、途中で落とす、ということが。。。
バニュルス










9月7日(水)

ドアもガラス張り

友人が医者に行くアポがあるというので、港まで車に乗せてもらい、またピックアップしてもらって、近くの巨大スーパーに。


ちんちん列車の売り場
不動産屋
待っている間にポール・ヴァンドルの港を散策。










待ち合わせはマーケットが出るオベリスクの駐車場の近くです。
ここで、ワイン屋さんを発見。

どうもワイン屋に目がいく










レストランのメニューにも
前回より観光化したような店先

地図

魚屋さんのストール

オベリスクで待ち合わ

夏らしいワイン?











ワイン屋さんにちょっと入ってみます。まだ朝なのにすでにワインの試飲をしている人たちがいました。昨夜いただいたバニュルスも量り売りで買えるようでした。

ワイン屋さん













量り売り


















友人が戻ってきたので出発。ペリピニャン近くのショッピングセンターのようなところに行きます。

サンドイッチが美味しいというカジュアルなカフェがあって、そこの名物、黒いバゲットをいただきました。ツナサラダが入っているのですが、バゲットは黒い。胡麻も付いてて美味。

黒いバゲット

ケーキも美味しそうなのがいっぱいあって、いちごのタルトを選びました。満足です。

その後、またスーパー横のカフェで、休憩。カフェ何たらを頼むというのでコーヒーかと思っていたら、サンデーのようなパフェのようなものが出てきました。友人たちは甘いもの大好き人間。

カフェ・リエネージュ

コーヒーのアイスクリームにコーヒーがかかっていて、生クリームも大量に載せてあります。イタリアのデザート、アフォガートに似てるかも。でもこれはしっかりパフェです。

その後、海を見に行こう、とアルジェレ Argelès-sur-Mer という町に行きました。駐車スペースを探すのに苦労するほど、車と人でいっぱい。

海岸沿いに砂のビーチが広がるホリデーリゾートのようです。けっこうな人が泳いだりしていました。

松の木の茂る海岸沿いを少し散歩して帰宅。


リサイクルごみ


海水浴場です

自転車をつなぐのがおしゃれ


























ミニオンだぞ
かわいいレストランが並びます。


アートクラフト・マーケットやってました


























9月8日(木)

隣町に日本食レストランがあるというのでランチに。コリエールという町で、友人宅から車ですぐなのですが、前回、町の駐車場が混み合ってて遠くに停めたため、予約した時間を1時間も遅くなったというので、駐車場がないと時間がかかるので、とオベリスクの駐車所に車を置いてここからバスで行くつもりが結局車で。

ここにもワイン屋があった
友人が駐車場の支払い機械と奮闘している間にちんちん列車が行きました。

バスの時間を見間違えたため、バスはもう行ってました。支払いの機械も作動しないので、結局車でコリエールまで。
友人の車・色ですぐわかる
駅の駐車場に停められました
南部鉄の土瓶でお茶

















コリエールの駅の駐車場から徒歩10分くらいで町中の和食レストランへ。ランチはセットメニューで1つです。前菜がアンチョビのサラダ風。この辺りは生のアンチョビが有名。
前菜
メインのポケ

突き出しのチキン
メインは丼、お魚の漬け丼ですね。野菜もちまちま入っていておしゃれです。アペリティフにわたしはジントニックを頼んだのですが、紫蘇の刻んだのが入ってて美味。

デザートはメレンゲのパブロワと桃。友人は缶詰だからちょっとガッカリしたよう。最後にコーヒーをいただいて締めました。美味しかったんだけど、これで36ユーロか、というのが正直な感想。


看板しか出てないし、知る人ぞ知るって感じのところにあります。















お店に飾ってあった着物と袴のボトルカバー目立つ。

ファンキーなギャラリー

壁のアートが多い
この町は前回も訪れましたがまた写真を撮りました。

面白い看板?


イギリス風のカフェで休憩。抹茶オーレを頼んだけど、ちょっと味は薄かった。
入れ物が面白い









帰ってきたら、イギリスのライン友からエリザベス女王が亡くなったとの訃報を聞きびっくり。2日前の火曜日にはイギリスの新首相トラスがバルモラル城で面会した直後だったのに。タータンのスカートに杖をついた女王が新首相と握手をする画像がニュースに出ていました。その後、ドクターストップがかかり、公式行事に出席を取りやめて、しばらく休養するという発表があった矢先でした。

夕方のニュースはフランスでもエリザベス女王の特集が組まれ、主に、フランスの歴代大統領と面談したとき、フランスの大統領がイギリスに行った時の映像をずっと流していました。女王は親仏家で、フランス語も流暢だったとジャーナリストたちが回想していました。この日からしばらく、ニュースはイギリス王室のことばかり。

9月9日(金)

友人宅は宿泊客のチェックアウトがあるので忙しい。朝食は奥さんがオーガニックの素材で作っています。お客さんの対応と掃除はフランス人のご主人がやっています。

ご主人がペリピニャンの写真展に行こうと言ってたのですが、チェックインのお客さんが来るので、ということで明日にすることにしました。

夕方、近くを散歩することに。細い道を近道だと降りていったら段差のある崖に出てしまい、こわごわ降りました。後で見たら、もっと下がりやすい道もあったのでした。すぐ近くが海水浴場になっていて、多くの人がまだまだ泳いだりしていました。

朝テンダーボートのようなものが出てたので、またクルーズ船が来ているのかと見ましたが、家の窓からは見えず、灯台へ行く道に出ると、大きな船を発見。やっぱりあれはテンダーボートだったのだ。近づくと、アザマラの船でした。









前回はクリッパーが来ていて、一日いて、翌日にはいなくなっていたのです。

前回の記事 ➡️➡️➡️ 「南西フランス ポール・ヴァンドルの旅 1

潮の匂いが心地よい、海の水も透明できれい。ちょっと岩場ですが、遠浅の感じ。泳いでいる人や、持参のボートを楽しんでいる人たちもいます。1時間ほど散歩をして帰宅。


テンダーボート

前回行ったレストランの看板



赤い魚レストラン

このあたりは海水浴場になっていて皆泳いだりしていました。




トンネルを越えるとそこは海水浴場だった。


サボテンと海


チャールズ・ルネ・マッキントッシュの看板があり、こちら、別記事にしました。




➡️しばしお待ちを。


水が綺麗

クルーズ船に戻るテンダーボートが行き交い、長閑な風景です。









戦没記念碑。








9月10日(土)

ペリピニャンの写真展に行きました。ここから車で30−40分です。お昼近くだったのでまず市内からほど近いちょっと郊外のタイ料理レストランで、ランチ。ビュッフェなのですが、茹でた蟹やお寿司もあって、種類もたくさんで満足ですが、食べ過ぎました。ビュッフェって貧乏根性であれもこれも美味しそうで試したい、と思い、欲張ってしまいます。

最後デザートも取り放題でしたが、アイスクリームだけにして、コーヒーでフィニッシュ。ビュッフェは ひとり14.90ユーロ。安いわ。あれだけ食べて。

タイのビュッフェ

大通りでは太鼓の部隊が。
太鼓部隊


川沿いに色々装飾されてます。花と蝶々かな。




ここにもちんちん列車




写真展に行くのを忘れそうな勢いでしたが、渋々移動?

初め、どこでやっているのか、わからなかったのでご主人が警官に聞いたりしていたのですが、ツーリスト・オフィスに行け、と言われ、そこでわかったのが、何箇所でもやっているということ。パンフレットに地図があったので全部を回るのは難しいので、まず、ツーリスト・オフィスから一番近いところに行き、見て、次にそこから近いホテルの中の展覧を見ました。モダンな、移民とか、パイロットを題材にした写真です。1つの場所に一人のカメラマンの作品を出しているという感じでしょうか。

途中で休憩

一度カフェで休憩して、次の場所はホテルの中でした。素敵な階段の途中にギャラリーがあり、中庭では噴水があって休憩できるのでした。この写真展の間だから一般公開しているというようでしたが、写真展を見に来た人たちで賑わっていました。

アールデコ風の階段と天井画。















クラッシックな感じです。
中庭も素敵。





















中庭とギャラレリーを満喫して、写真展はこれまでにします。

立派なパンフレット
英語版もあり

というのも、これ以上歩くのが嫌になった奥様のため。


噴水


インヴェーダーゲームに出てきた?

その後、友人夫妻がいつも行くという Bio Super Market いわゆるオーガニック専門の大きなスーパーに買い出しに同行しました。

野菜、果物、肉類、調味料、何でも全てがオーガニックです。オーガニックの朝食、で歌っているので、ここで果物やヨーグルトを買い出すみたい。

スーパーの名前はBio-coop というのですが、ビオ・クープと友人は発音していました。

ビール、サイダー、ワインも全部オーガニック。この辺りの地元のメーカーのようです。アプリコットとチェリーのサイダーを買って帰りました。
フランスはオーガニックが普及しているみたい。カルフール系列のビオ専門スーパーもあるようです。











9月11日(日)

今日は中秋の名月とのこと。朝7時前に目が覚めて、窓の外に大きな街灯か何かの光が見えたのですが、見たら満月が木の間にいました。煌々と輝いていました。

早朝の月ですよ

朝食の後、イギリスの共通の友人とラインでビデオ電話してイギリスの友人はこちらの友人としばらくぶりのご挨拶。3年前の6月に来て、わたしたちはその同じ年の9月にこちらに来ているのです。

夕方近所の散歩に。友人宅からは丘を降りて、港の入口まで徒歩約20分。道路をぐるっと回って行くより早いかな、と、住宅の脇に近道を見つけましたが、かなりの急な坂。降りるより登った方が楽かも。

この辺りは地元のアンチョビが有名で、前回、燻製の魚などを売っている店があったのですが、閉まっていました。

観光局



閉まってた燻製魚の店

ホテルの看板がアールデコ

マッキントッシュの影響か


赤いのと緑が並んでるんです

この赤い物体はスピーカーみたいになっていて、音が流れています。

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