683 グリニッジ天文台と海洋博物館

日本クラブ恒例のシティガイドツアーで、グリニッジに行きました。
天文台があるところです。すっごい昔によく行ってましたが、最近は2年くらい前、テムズ川ウォークで何度か行ったかな。

Cutty Sark

ヘンリー8世が住んでから大きくなった宮殿です。彼も二人の娘もここで生まれています。

まず、DLR の駅降りてすぐある、カティサーク船。これは2007年に火事でダメージを受けたのですが再開されていて、中は立派なミューゼアムになっています。
日本から知り合いが来て案内した時は、昔のだったと思います。

近くに観光案内所や国立海事博物館も改めて案内していただくと目からウロコ、で本当ためになります。




カティサーク。
帆の部分に人間の模型がいるって知らなかった。



19世紀に紅茶を運ぶために造られた帆船ですが、奇しくもスエズ運河開通と重なり、運搬は衰退。
2007年には火事にあって大半を消失するも復元され今は下がモダンなミューゼアムになっています。

舳先の女性の像、胸がはだけて、馬の尻尾を左手に持っている、の図。
これは、スコットランドの詩人、ロバート・バーンズの詩から。森の妖艶な魔女を見てしまった農夫が命からがら馬で逃げる途中、追いかけられ、魔女に馬の尻尾を引っ掴まれたが、それが抜けたので助かった、という話です。
カティサークはスコットランド語で短いシュミーズ。それを纏った魔女がちぎれた馬の毛を持って舳先にいるという図です。


ウィキから・カティサーク

地図



この人はウォルター・ローリー。
観光案内所 Discover Greenwich Visitor Centre の建物の前に大砲とともに陣取ってます。
エリザベス1世が贔屓にした、海賊部下の一人。フランシス・ドレイクと並ぶ5大海賊の一人だそう。



ビジターセンターの中に入ってみると、いろんなテューダー朝時代からの説明があります。


元々、ヘンリー5世の宮殿だったところ。
薔薇戦争の後、テューダー朝を始めたヘンリー七世、息子の八世が最盛期です。



ヘンリー八世が兜や甲冑の工場を建てたり、戦闘船の開発に力を入れたところ。
中庭では、彼の好みのスポーツ、ジョースティングという馬に乗って長い棒で戦う、っていうのをやっていたそう。





左右対称の丸いドームは、クリストファー・レンの作品。
クィーンズ・ハウスを隠さないよう、2つに分けたとか。
向かって左の上が時計ですが、右は風向計。






ヘンリー八世と二人の娘、メアリーとエリザベスはここで生まれたと。







トラファルガーの決戦でネルソン提督が銃弾に撃たれて倒れているところを描いたペディメント(屋根の三角のところ)


国立海事博物館 マリタイム・ミューゼアム




大きな世界地図があって、小さい船で子供が世界にいける?



日本もありました



中も見どころ満載で、海の観測器具や望遠鏡が並んでいます。


チャペル







今はガーキンビルの建っているところにあったステンドグラスを再現したもの。

豊臣秀吉も見たという世界初の世界地図帳
天平の少年派遣団が持ち帰った?


ネルソン提督の最後の征服。
銃弾が左肩から入ったのを示してます。


ターナーの描いた『トラファルガー海戦』
アルマダ艦隊を破る!かなり想像で描いているらしい。

ウィキより






クィーンズ・ハウスに。
ジェームス1世が妻アン・オブ・デンマークのために造ったという。チジック・ハウスと同じパラディオ様式。



ホールの脇にある『チューリップ階段』
下から上を見上げると美しさが増す螺旋階段です。
一人ずつ並んで下から上を見て写真を撮りました。





エリザベス1世の『アルマダ』肖像画。
スペインの無敵艦隊を破って、世界はわたしのもの、という図。本物です!

建築家、イネディゴ・ジョーンズ。
このクィーンズ・ハウスを建てた。



庭に日時計がありますが、これは現在の GPS だと0度ではない!



右下、0.0.6 
今夏時間なので、もうすぐ、XI 時に影が来ます。






エリザベス1世がブランコして遊んでたというオーク(樫の木)






丘からの眺め。
スッキリ、カナリー・ウォーフのビル群と左、シャード。
真ん中にセントポール寺院まで見える。


公園の中で、0緯度のはず。
でもわたしの携帯の方位磁石は 0.0.0 にはならず。



天文台は外から見学。
入り口近くの左の建物が初代天文台長
フラムスティードの研究室。

子午線は代々の研究者により、複数あったのでした。

2代め、ハレー彗星を発見した、エドモンド・ハレーの研究室(左手、屋根の上のグレイの部分が開くようになってますでしょ。ここから望遠鏡を出して見ていた)と子午線、隣がそのあとジェームズ・ブラッドリーのもの。黒い扉の下、前にグレイの線がある。

現在採用されている子午線。
ジョージ・エアリーさんのもの。

歴代天文台長















隣のプラネタリウムの横のミューゼアムには45億年前に地球に落ちて来たという隕石が展示されておりました。

45億年前の隕石


公園からも見えてました

グリニッジ標準時。
こちらはレプリカで、中に本物があるそうです。
八角形の王宮跡の上に、赤い時報球が。
この赤い球が『ハイボール』の語源だって。
同じような写真が続きますが、赤玉が上下しているのにご注目。

12時55分に上昇開始。
途中で止まり、
12時58分に再び上昇、上まで行って、13時に降りてくる、という。








ちょうど飛行機が来た

鉄道の運転手が、ウィスキー片手に休憩してて、時間になったら発車せねばならず、これを合図に、ドリンクを薄めて、かっこんだそうです。それがハイボールの起源?


上まで上がって、落ちるところビデオに撮りました。すとん、と落ちるのはすぐ。

また下に戻りました。



丘からの眺め、再び。
帰りは結構坂を下りました。
栗の木がいっぱいあって、収穫できそうな感じでしたよ。









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