158 ロンドンの野外オペラ

野外オペラはフランスとイタリアで行きました。南仏のオランジュ2回と、イタリアヴェローナ2回。


夏は野外オペラ

南仏・野外オペラその2

ヴェローナの野外オペラ 感激

ヴェローナ・オペラ ふたたび おんな3人旅


イギリスに住んでるんだから、ここも話題にせないとね。ちょっとは入れましたが、しっかりまだ出してないと思う。

よこちょの入り口
オペラにはまりだしてから、友人の誘いで、夏だけホランドパークでやっている野外オペラに行き出しました。ここはこじんまりとして有名なひとはでないけど、気軽に楽しめる、お手軽オペラです。
でも、そのわりには切符代は高い。マルキーで舞台も質素なのに。唯一の魅力は、端席だと、10ポンド。それをいつも売出日に狙っておりました。ところが今年からシステムが変わって、一番安い12ポンドの席は2週間前にならないと買えないことに。オペラ仲間の友人にリマインドするはずが、ころっと忘れており、電話してもらったときにはすでに売り切れ。月曜日だからねえ、忙しいのでついわすれちゃうの。どっちにしろ、その上は35ポンドとかになるから、それだったらもういいや、とあきらめていたのです。ところが、またその友人がウエブで見つけて、チャレンジっていうチケットをひとり4枚まで買えるっていうんです。金額は。。。。実は無料。というのも寄付なんですね。だからいくらでもいいってことだけど、最低30ポンドとなっている。終わってから見た感想をアンケートとともに支払えばいいらしい。すごい太っ腹。

去年は8月ひとつだけ、その10ポンドのチケットを買って3人で行くはずが、8月も半ばというのに、気温は低く、雨、嵐。2人が調子悪く、10ポンドやからええやん、棄てても。無理に行って体調悪くしても、というのでやめました。天候に左右される野外オペラ。やっぱイギリスやからねえ。イタリアや南仏は野外の古代劇場で屋根は空、っつうオープンエアやけど、イギリスはやはり、天空がないと無理。ウィンブルドンのセンターコートにも屋根ついたし。余談やけど。


しまうまがいた

これがマルキーだ

お城のようであるが

テラスでピクニック
だから、2年ぶりなんですよぉ、出し物は。
期待が高まる、ひさびさ、ホランドパーク。やっぱり道間違えた。公園の中を通っていくのですが、いつもと違う方に出たぞ。どっちが近かったんだろ。
天気が良かったので、5人でピクニック。料理係二人と、飲物係約2ー3名、でオペラ会場の外にあるカフェ。テラス席が張り出してて、そこは無料で使えます。いつもの屋根の下のテーブルはすでに取られてて、はじめて炎天下のテーブルへ。

屋根の上に孔雀がいました。綺麗じゃなくて茶色いからメスだって。写真撮り損ねた。が、この方あとから登場。

始まる前はみな、ピクニックしたり、飲み物飲んだり、リラックスな雰囲気。サイトの中では、予約しとかないとピクニックはできないんです。テラスにしつらえてあるテーブルとチェアは予約の人用。バーはあります。

わたしたちには大事なバー

公園を見下ろし









さて、始まりますよ。久々の真ん中席です。後ろのほうだけど。入りは悪くはないが、ぽつぽつ空席がある。オーケストラが入り、指揮者が挨拶してさあ、始まる、ってときに上からばばばばばとヘリコプターの音が。思わず、意気消沈ですね。屋根はあるけど、壁がないから、外の音が丸聞こえなのだ。ヘリを追いやってやっと始まりです。


舞台



学校かと思ったけど
オフィスのつもりだったみたい



まんなか二人が、フリッツとスーゼル

カーテンコール
カーテンはないけど

張り切りの指揮者


このオペラはマスカーニ作「友人フリッツ」っていう題目なんですが、マスカーニはイタリアの作曲家で比較的新しいです。ヴェリズモ・オペラと言われる、20世紀初頭に流行った、日常の生活、話をオペラにしたものでシチリアが舞台の「カヴァレリア・ルスティカーナ」で一躍有名になったひとですが、この間奏曲は映画「ゴッドファーザー」に使われているので、聞いたことのあるひともいるでしょう。

さくらんぼの木発見

いっぱい落ちてます












この「友人フリッツ」はあまり上演されることはないようですが、たしかに、ちょっとたるい。話はフリッツという主人公、40過ぎて独身主義。ところが若いスーゼルという娘に恋をするって話。お互い好きなのにいえなくて、スーゼルは牧師さんの勧めるままに、気の合わない結婚をすることになり、やっとお互いに気づくっていう、韓流ドラマみたいな話ですけど。桜んぼを積みながらのデュエットはリサイタルとかでよく使われているようです。


正面玄関

とんがりマルキー

公園の前なので、子供の声もする
歌手の方たちはみなうまかった。音楽も素敵で、でも、ちょっとドラマに欠けるんですよね。筋も歌も。途中、孔雀の声にじゃまされる、っつうか、孔雀とともにオペラ、っつうのも一興?ソプラノが歌いだすと競ってるのか、みやぉみぉ~言うんだよね。猫だとばっか思っていた。孔雀さんもいっしょに歌いたいのかなあ。












アンケート

チケット




















しかし、孔雀の声といっしょにオペラを聴けるのは世界広しとはいえ、ここくらいじゃない?
影のオペラ歌手やったりして。

チャレンジの意図が、普段オペラを知らないひとに楽しんでもらえるよう、ということであるなら、もっとわかりやすい、コメディとか、なじみのある歌がでてくるような作品を選ぶべきでしょうね。なかなか上演されないレアなものを出すっていうのも意味はあるのだけど、玄人にはよくても、初心者にはちょっと難しいかなあ。と感じたのでした。

本日のピクニックセット

サンドイッチも














© Mizuho Kubo , All rights reserved..June, 2011

コメント

  1. ほんとにみずほさんは‘ものしり博士’だなぁ…すごい。まな

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  2. Thank you for your comment, this is my first English comment! But I believe you can read and understand my Japanese blog. Enjoy and explore. Mizuho Kubo

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