番外編 南仏・野外オペラその2


 表紙 ひまわり畑 タクシの中からなんでちと遠い

アルルの駅近くにあるゴッホが住んでた家
今はなくて、レプリカを古代劇場の近くに博物館にしてる その1参照

その 1は去年の8月 (いっしょにどうぞ)だったんですが。またまた夏、2年連続でオランジュの野外オペラ祭典に行ってきました。去年は一日だけ、今年はリサイタルとオペラ「トスカ」の2連ちゃん、が土・日でできました。
このオランジュの野外フェスは、オペラ出し物は2種類のみ、各2日だけ、あとコンサートが2-3夜のみで、ヴェローナに比べると短いし、出し物も少ないのです。ヴェローナは6月から8月まで、ずっと数種類のオペラだけを何週間もやっています。なので、うまく選べば週末かけて連日2つとか3つ違うオペラを続けて見ることができます。オランジュは去年のカバレリア・ルスティカーナは8月、もうひとつのオペラは7月で、2つ、は地元のひとじゃないと無理ですねえ。









乗り換えたニームの駅。最終日もここです。
 
アルル古代劇場夜景


オランジュの古代劇場 翌日のトスカのステージが見える



 



今年はペルーの星、ロッシーニ歌いのテノール、フアン・ディエゴ・フロレスがフランス人ソプラノ、ナタリー・デッセイとリサイタルをやるというので、彼の大ファンの友人が行こうと提案。毎年出ているロベルト・アラーニャ(去年も見た)のカラヴァドッシ(トスカ)も翌日見れるし、というので、かしましく、3人で行くことに。
去年のリヨン空港から鉄道乗継ぎの失敗に鑑み、今年はモンペリエか、ニームをゲートウエイにしよかと思っていたのですが、このフロレスファンが、4月の火山灰騒動で、すっごい心配。万一そういうことがあって到着できなかったら、大枚はたいたオペラのチケットが無になる、フランスだし、陸路で行くべき、と言うのです。陸路ぉ?すなわちユーロスターで、パリまで行き、そこからTGV(フランスの新幹線)で南にくだるという計画。言うのは簡単だが、パリからアルルまで、直行じゃなく、途中乗り換えないといけまへん。おまけにパリでは北駅からリヨン駅の移動もある。
とりあえず仮予約して様子を見ませう。でもまあ、近づいたら別に陸路でもいいっか、と思えてきて、結局、往復鉄道の旅でした。行きはロンドン朝9時前の出発で、アルル到着は現地時間の午後6時まえだったんですがね。

今回は 7月15日に ロンドンからパリ、ニーム乗換え、アルルへ。
アルル2泊 オランジュ2泊 ニーム1泊  という5泊6日の旅。

乗り継ぎはばっちり、中のローカル線に遅れはでたものの、大勢は順調。焦ったのがひとつだけあったけど。前のを読んでいただくとわかるけど、前回行けなかったアヴィニヨンのミシュランレストランに今回また挑戦。これがまた予約の時間に間に合わないかもしれない、ところまで行ったのですわ。

今回行った2つのミシュランレストランの内容は次回に詳しく、ということにしますが、行き着くまでにドラマが。。。。大げさか。

昼間暑さにばてたひとが若干一名いたので、観光はせず!ま、わたしは去年満喫したのでいいんですが、飲んでは食べ。食べては昼ねするかプールサイドでぼてっとしてるか、というふつ~聞いたらうらやましくなるような至福の休日でした。はっ。昼間暑いからって出歩かないっつうんだもの。ランチに行くくらい。




アルルでは、フォンヴィエイユというところまでゴッホもスケッチ旅行に行ったという列車があって、夏場、期間限定で動いているのでぜひ、それに乗ろう、と夏バテの彼女はホテルにおいて二人ででかけます。
ひまわり畑を抜けていく、はずだったんだけど、まだ今年は早いらしく、緑のままで咲いてなかった。パリから南下した車窓には見つけたのになあ。残念。
遊園地のちんちん列車みたいなんです。乗っているのは家族連れとカップルくらいで、10人ほど。途中、モンマジュール修道院を眼下に眺めながら、40分くらいで到着。フォンヴィエイユにはドゥーデの風車と呼ばれるのをはじめ、沿線に風車がいくつかあります。のどかな田舎景色です。




ドゥーデというひとがいたらしい。。。何をしたのかようわからん。あ、調べました。ギモンのままおいとかないのが、このブログのいいとこ。アルフォンス・ドーデ。「アルルの女」や「風車小屋日記」を書いた小説家なんですってよ!



途中、馬もいました。


高台になっている風車からの景色

フォンヴィエイユの駅から村の中心へはすぐ。徒歩5分ほど、さらに10分ほど公園に沿って歩くと風車です。 











Fontvielle の村並み


ひまわり畑。。。なんだけど。今年は遅くて、おそらく2~3週間後と言ってた




切符とパンフレット。一日2便のみ。夏の週末のみ運行。改札は傘マーク。なんでや?


オランジュの鉄道駅



 写真があとさきになってしまいましたが、オランジュ2夜目、オペラ「トスカ」




前日のフロレスの舞台 ←← My Tube で。

4つ入ってるんですが、最後の真っ暗なのから始まるのが一番長い。Donizetti 作 「連隊の娘 La Fille du Régiment 」から、トニーのアリア、Ah Mes Amis! テノールのハイ C が9つも入ってて超難歌なんっすよ。いまやこれを素晴らしく歌えるのはフロレスの他には、いないってね。

Tosca の最後のカーテンコール←← カーテンはないけど!!)をお楽しみください。

遠かったので、拡大いっぱいしてもこれです。人目を気にしているので、ちょっとぶらぶらしてますけど。トスカはリサイタルよりさらに遠い席(ほぼ同じ料金だけど、リサイタルの方が近い席が安い)だったのでかなり遠目。

左>コンサートの題目 下>オペラの切符も入れておこう



おまけ
なつかしや、せみの声  ←← My Tube

日本のひとには暑くてうるさくて、珍しくもないでしょうけど、イギリスにはいないの。イギリスにはなくて日本と南仏にある。フランス語では Cigale  英語にはないと思ったらあった。Cicada だって。フロレスファンもカナダ生まれなので、知らないようで、バッタ?蜂?なんて言ってましたけど。ホテルの窓から取りました。森の中に見えますけど部屋のエアコンが壊れててひそーでした。でも窓あけると自然の風がいい感じ。


ホテルのベッドカバーも南仏模様



ニームで「わに」をよく見ました。昔の王様がプレゼントしたとか、守り神ってとこなのかなあ。


ニームのアレナ

 



 壁のデザインなの。トマト?


パリのメトロの切符。5年ぶりくらいだったので、えらい変わってました。初乗り1.7 ユーロはロンドンよりめっちゃ安い。


北駅もなんか綺麗になったような。



© Mizuho Kubo , All rights reserved…..….July, 2010

コメント

  1. はじめまして。私はヴィットリオ・グリゴーロくんのラ・ボエーム(7日)を見にオランジュへ行ってきました。雨の場合を考えての二泊でした。ブログとても参考にさせて頂きました。ありがとうございました。パリからTGVでアヴィニョン。8日は、汽車を乗り着いて、日曜日の骨董市で有名な、リルシュルラソルグへ。私はアンティークの布に興味があります。心残りは、帰りに駅の横にあるアンティークやさん。本当はここに一日中いたかった! 次の日はソレイアードの美術館があるタラスゴンへ汽車を乗り着いて。タラスコンからバスでサンレミへ。サンレミはおいしいチョコレートやさんと、昔の文献からレシピをおこして作るお菓子屋さんがあります。1泊して、朝早くバスでアヴィニィンに出て、TGVでパリに帰ってきました。交通が不便で、ドキ&ハラッの連続でした。いつか、ロンドンのROHで、グリゴーロのオペラ練習を見てみたいです。またお便りさせて下さいね! グリゴーロも聴いてみて下さい。では。

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  2. この前年の記事にもコメントいただきましたね。ありがとうございます。
    グリゴロくん、よかったですか?オランジュ・オペラのサイトの動画でも紹介していますね。
    彼はロンドン在住になったので、どんどん、ロイヤルオペラハウスに出てくれると期待しています。
    来年の3月の「ボエーム」チケット取りました。
    今年4月の「リゴレット」のマントバ公爵も良かったっすよ。似合ってましたね。
    その記事もオペラ関連に入れてます。探してみてください。
    リル・シュル・ラ・ソルグにはわたしも行きましたよ。面白いですよね。
    わたしもアンティーク好きですよ。陶器やレースが好きです。
    またお便りいつでもお待ちしています。

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