1018 ついに eVisa を申請しました

イギリスには4年間のワーク・パーミットを経て、永住ヴィザを取り、これは、indefinite パーマネントで、期限なし、という意味だと思っていました。

2つ前の古いパスポートにシールが貼ってあり、2001年に取得したのです。それも、クリスマス前に申請したから、年末はどこへも行けないわよ、と当時勤めていた日系旅行会社の社長に脅され。。。やっと1月の終わりにパスポートが戻ってきたのですが、シールは曲がってるし、普通郵便のセカンドクラスの郵送でした。これもびっくりだったんだけど(途中で紛失でもしたらどーしてくれるんや!)ともあれ、無事に永住ヴィザが取れて、晴れてどこへでも転職できる身分になったのですが、この会社には9年ほどいて、その後、イギリスで2回失業しています。

2008年11月にBRP Card = Biometric residence permits が導入され、滞在資格は運転免許証のような、写真付きのカードになったのです。当時は有効期限が10年だったのですが、10年ごとに取らないといけないのも面倒だ、と取らなかったんです。しかも、有料。そのうちいつ取ろうと、期限が2024年の12月で失効する、となったので、あと1年や2年のために取るのは邪魔くさい、とやっぱり取らなかったんです。

リクルート会社を通して転職しようとすると、必ず、BRP Card の提示を求められるので、転職もしなくていいや、とラッキィにも今の英系の旅行会社の居心地がいいので、これが最後と思っていました。

ところが、2024年の9月にeVisa = Electronic Visa に移行するという発表がされ、eVisaを取るには BRP Card を、まず、申請せねばならなくなり、あと期限が1年もない、というのに友人の多くがBRP Card を急遽申請していました。どうしても職場で求められたり、とか、転職のために必要、とか、しかも、揃えないといけない書類が多くて、イギリスに来てからの全部の住所の証明とか、このインターネット時代に無理でしょ。引っ越しが多かったわたしには到底無理。

アポを取って指紋認証に行くのですが、そのアポもなかなか取れなくて、本来なら無料のはずが、お金が何百ポンドもかかったり。家の近くのオフィスでアポが取れないからロンドンの外れの遠くにわざわざ列車で時間かけて行った友人とか。

わたしなんて、会社で永住ヴィザを取ってもらったので、会社は弁護士にお金を払っているでしょうが、元々は基本無料。それが少ししたら、1000ポンドですよ。今は永住ヴィザを取るのに、イギリス生活常識テスト、みたいなのもあって、まあ、わたしは得意だと思ってましたが、早くに取っててよかった、と思っていました。

BRP Card は申請するつもりは毛頭なかったので、静かに時を待っていました。今動いても仕方ないし、特に必要ではなかったので。一応、持っているオリジナルの査証(シールで貼ってあるヴィザ)が無効になることはないということなので、海外へ出る時も、古いパスポートと2冊持って出て行ってました。

空港では日本人は eGate通れるので、パスポートかざして終わりです。スキャンがなかなかできない場合は人のいるところに行って、ヴィザのあるページを見せないと行けませんが、8割方eGateで大丈夫でした。

ところが、2024年の12月に失効するはずのBRP Card が今年3月まで延長になり、使っていいよって。その後、また6月まで延びている現行です。

ほれ、新制度導入したって、すぐにちゃんとできないのよ。混乱に混乱を呼び、いつ落ち着くのか。初めは、BRP Card を取らないとeVisaを申請できない、みたいに言われてましたが、そこを辛抱強く待ち。案の定、BRP Cardがなくても取れることが判明。もちろん、eVisa取らなくても現在のスタンプやシールのヴィザが無効になることはないのです。

でも、何かと便利なのかな、と思い、やっと重い腰を上げて、申請することにしたのです。

ブログのネタにもなるしね?
案の定、うちの会社、去年新しく人事のチームができたのですが(今まではなくて、別に委託していた!)今年初めに全員の ID CARDを求めてきました。イギリス人の場合は運転免許証などでいいのでしょうが、わたしの場合は今のパスポートと昔のパスポートに付いてるシールのヴィザが働いていいという証拠で、これしかありません。
わたし以外にもイギリスのパスポートを持っていない社員はいるので、聞かれました。eVisa のコードを取って、gov.uk でシェアするというリンクを送ってきました。わたしゃ、BRP持ってないし、 eVisaもまだ申請してないから、これしかないのよ、って説明。

やっぱ、eVisa取ったほうがいいのかなあ。
家を借りる時も大家が求めたら、シェアのコードを取って知らせるみたいです。ないと、家も借りれなくなるよね。

わたしのヴィザ面のページ

2つ前の古いパスポートに永住ヴィザの緑のシールが貼られている。
パスポートが新しくなったらこのパスポートも一緒に持って海外に行ってました。
この頃はe-Gate が通れるのでイギリスに帰ってきて入国審査で見せなくてもいいのですが、スキャンがうまくいかないと、係員のいる窓口に行くので、見せないといけません。


3月11日 やっと本題。

わたしはBRP Card を持っていないので、NTL - No Time Limit という枠で申請をしました。eVisaを申請するには、gov.uk の政府のサイトから、 UKVI アカウントを作成しないといけません。必要なのは、名前とパスポート番号と誕生日、メールアドレス。

そこから、いろいろな質問をクリアしていって、情報を入れていきます。これ、結構時間かかる。住所やパスポート番号、入れて、生まれた場所とか、この住所に何年住んでるか、とか。両親の名前や、入国審査で問題がなかったか、とか。

すると画面上で、フォームが作成され、ドキュメントで保存して、プリントしました。
アポの時に持っていって、サインしろ、とある(でもアポ当日はサインもしなかったし、何も聞かれなかった)
別にチェックリスト、というのも作成されて、これも最後のページにアポの時にサインして渡してください、とあるのでプリントしました。(でもアポ当日はサインもしなかったし、何も聞かれなかった)
その後、指紋認証と顔写真を撮るのに、アポを取らないといけないのです。これは、委託の TLS contact という、ヴィザ全般を委託している業者みたい。このサイトに行って、また登録をせねばなりません。ここでも質問に答え、最後は書類をダウンロードするのですが、これがはっきり何が必要なのか、書いてない。
アポを取るのはBRPを取る時に苦労した友人に聞いてたほど大変ではなく、3月11日にサイトに入ったのですが、3月23日以降のアポの取れる日が出てきました。わたしは隣町のレディングの図書館が一番近いので、そこを選びましたが、土曜日も開いてます。もう有休がないので、平日にはいけない。アポの可能な日程は23日から2週間以内しか出てこないので、土曜日の都合のいい時間帯がなく、木曜日の午後6時半までやっているところに入りました。この週は早番で仕事が5時までなので、6時でもいけそうですが、大事を取り、4月3日の最終の午後6時半にアポを取りました。
アポを取ったらその日までに必要書類をサイト上でダウンロードしておく必要があります。当日係員にやってもらう場合は全部書類をプリントして持って行くのですが、50ポンドかかります。
当日スキャンしてもらうだけで結局書類は用意するのは同じなのでわたしは自分でやりました。無料!

ラップトップから撮った
ので見にくいですね
必要書類はアポを取った後の確認メールに記載されている、とあるんだけど、どこ探してもない。
何回もいろんなところ探して、やっと、カテゴリーリストというのも見つけたけど、これ全部いるの?イギリスで出生した場合の証明とか、関係ないし。
大学の卒業証明なんているのか?

BRPを申請した友人たちに聞いても、そんなの出さなかったよって。
大学の卒業証明取るにも、日本ってなんか、役所体質で。うちの大学は外国語大学なのに全然インターナショナルじゃない。海外に証明書を郵送してくれないんですよ。しかも10日以上かかり、郵送代の切手を同封して、日本にしか郵送してくれない、もしくは日本にいる家族が来るように、って。いまどき。
友人に頼むのも申し訳ないし、諦めました。

さて、当日。
15分前までに来い、というので、早めに行きました。図書館の2階にカウンターがあって、若い女性が受付らしく、申請に来たというと、ここで待て、と他の人たちも待っている椅子のある一角に案内してくれました。他にも赤ちゃん連れのアジア系の家族などが待っています。
しばらくすると、例の女性が来て、呼び出します。名前じゃなくて、番号を言われるのだけど、何の番号?書類上の受付番号は4桁が4つの組になっているのです。しかも、どうも、一番最後の4桁を言っているようです。なんでやねん。
これ、聞き逃しとか、ミスってまうよなあ、と心配。でも一人減り、二人減り、あとはわたししかいないし、と思っていると、来ました。番号、どうもわたしの番号の最後の4桁である。
カウンターに行くと、現行のパスポートを出して、と言われ、係のお姉さんはスキャンし出しました。

持参した現行のパスポートの他に、念の為、ダウンロードはしたが、書類のコピーと、ヴィザのついてる古いパスポートも持って行きましたが、提出を聞かれたのは現行のパスポートのみ。

はじめに『書類ダウンロードしましたか?』と聞かれましたが、『はい』って答えて終わり。チェックもしません。今のパスポートの出入国スタンプが押されているページを全部スキャンされました。

その後、ブースに入って、指紋認証と顔写真。指紋は両手、親指以外の4本を両手でまず、撮って、その後、親指だけを両手、スキャン。右の人差し指がうまく撮れてなかったので再度挑戦。

顔写真は、友人が行ったときは、髪の毛を引っ詰めさせられ、囚人の写真のように撮ったらしいけど、わたしの場合は何も言われず、カメラの前に突っ立ってましたが、何回もやり直し。5度目くらいでやっとオッケーが出て、でも囚人のような写真でしたわ。
その時は時間かかったと思ったけど、結局、ものの10分かかりませんでした。6時40分には図書館を出て、帰りつきました。


家に帰ったら、受け付けました、の確認のメールだけ、きました。
なんと、9月の9日まで最低待つように。
ダウンロードも、 UKVI のアカウントと、 TLS contact のアカウント、両方するようになっていて、どっちか一つでいいのかと思いましたが、念の為、両方入れておきました。

ダウンロード確認しました、とあるが、あれで十分なのか、OKなのか、なんなのか、わかんないけど、まあ、あれでよかったんでしょうね。全て自己責任なイギリス。






結局、ダウンロードしたのは、

1 現パスポートの写真のページのコピー

2 P60 給料もらってると税金の年度末で4月にもらうやつです

3 会社の雇用証明レター

4 カウンシル・タックスの請求明細

以上4件です。



さあって、いつ申請受領されるのかな。長い道のりです。

無事、eVisaが取れたら、UKVI のアカウントで確認ができ、渡航のイギリス入国のたびに番号か何かを提示しないといけないみたいだけど、今は2冊のパスポート持って、海外に行きます。

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