115 イスラム世界と東欧との共存



えらい題名になってますが、要は、フラットメイトのことだわさ。蒸し返すようですが、まだまだビッグブラザーハウスは続きますぞ。

近所の公園
  インド人、とひとまとめに言うけど、インド、パキスタン、バングラデシュ。インドはヒンドゥ教が多数派でパキスタンはイスラム教。イスラム世界は得意のようで、そうじゃない。イスラムの一環を専攻してたっつうとすっごい恥ずかしいのですが。。。。
地図を見るとインドを真中に西がパキスタン、東がバングラデシュ。

このいずれからもイギリスに来る移民が多いのです。というか、親はパキスタンでも自分はイギリスで生まれた、とか、学校もイギリスの学校に行ってるし、パスポートはイギリス。ですので、イギリス人。連邦だしねえ。ヴィクトリア女王時代からの歴史があるわさ。

アジアの共通。男尊女卑。前のフラットメイトも大家もまさにそんな感じだったけど。アジアの男って感じよねえ。実は家の中では、奥さんに弱いのかもしらんが。

子沢山で、家族・同輩を大切にするのはいいけど、まあ、続々来るよ。

引越しした8月は今年のラマダン(断食)で、そんな断食月なのにいいのか、パーティなんてやってて。って感じ。


ちゃんと、ラマダンカレンダーっつうのがあって(フラットメイトがキッチンのテーブルに置いてたのを盗み撮りに成功しました?)、夜明けから日没まで断食するんや、と思ってたけど、日没の前からするみたいね。日が沈んだら食べると思ってたけど。夜明けとともに生き、日没でやっと食が解禁、決められた時間が終わったら食べてもええんです。でも休日の昼まっからフルーツとか食べとるぞ、ええんかい。自然と生きてる、っつうと聞こえはいいが。そう、Luner Calendar と言ってたので、お月さんの陰暦、で生きているらしい。月が基本なので、年によっては、ラマダンの月も変わります。イギリスにはあまり暑い夏はないが、暑いときに断食って、ほんと大変だろうね。今年は8月11日から9月10日までだったんです。ドバイの得意先からぜんぜん返事がこなくって、とお客さん嘆いてたな。仕事もでけんやろね。断食の間は。

しかしうちのフラットメイトたちはあまり、敬虔じゃないんかも。若いしなあ。
毎日のように友人が来てて、すごいよ。はじめ何人この家には住んどるんやと思ってたけど。集会所のようになってて台所の白壁をスクリーンにしてお里の映画なんぞを映写しておる。来るのは男性のみ。民族衣装に身をつつみ、むくつけきおっさんたちがぞろっと来る。ターバンこそ巻いてないけど、ちょっと異様な雰囲気?
レンジにあったのを盗み撮!成功



  毎日のようにカレーを煮込んでおる。中身はいつも骨付きチキン。ポーク、牛は食べないらしい。なので肉っ気はチキンのみ。さかなはいいらしいが、カレーっていうと、チキンみたいね。たまねぎとトマト。チリやスパイス系をいっぱい入れる。日本のカレーのようににんじんやじゃがいもは入れないみたい。でもなぜか、なつかしいにおいがする。和風っつうか、なんか、和風の「だし」の匂い。不思議なんですが、カレーが和風ににおうってのが。たまねぎをいためる匂いなのか、アジアのにおいは共通なのか。





ごはんも炊くしねえ。いろいろこれまたスパイスの入るビローライスみたいですが。

インド人に対抗してつくった、タンドーリ風チキン
  ひとのこと言うが、彼らにしたら、わたしなんて、毎日わけのわからん茶色の木の葉っぱみたいなのが茶漉しに入っておいてあったり、ごみ箱に散ってたり。お箸がおいてあったり黒い液体(醤油とも言う)が冷蔵庫に入ってるってのは不思議だろうなあ。

あとひとつの世界は東欧。ポーランド人なんですがね。前のフラットにも超ぶあいそなポーランド人洗濯女がいたんだけど、今度はそれ以上。ぬぼっとしてておとなしい雰囲気だったんだけど、これがまた、細かい指摘魔で、ひとの揚げ足取り。

台所
引越しして翌日、台所で料理していました。ここの台所は二手に分かれていて、左手にレンジ台、右手にシンクがあるのです。右で野菜切って洗ったりして、なべやフライパンを使うときには左に行かねばならず、どこに何があるかわかんないし、両方に皿やまな板を広げてあたふたしてたら、散らかすなと来た。

匂いが2階に上がってくるから、料理している間は台所の扉を「オープン・ザ・ドア」という。台所のドアを閉めろ、と言うんならわかるけど、開けろというのよ。意味わからんし。料理終わったからドアあけて、上に上がってきたら、追いかけてきて「ユ~・ディドント・オ~プン・ザ・ドア」やて。閉める必要もないしって。意味わからんわ。翌週また、台所広げてるときに遭遇して、右にも左にもわたしのものが置いてあるので、だれも使えないという。わたしだって台所にだれかいたら避けてあとで料理するわよ。だれもいなかったから広げて料理してんねや。なんで広げてるんや?料理してるからや!それが悪いんかい。わたしの料理は電子レンジ!チン、の料理とちゃうで。そのときも、また、過去を蒸し返し「ユ~・ディドント・オ~プン・ザ・ドア」。しつこいなあ。だからどうやっつうねん。開けたかったら自分で開けたらええやんか。閉めたかったら自分で閉めたらええやろが。ひとに言う間にでけるやろ。

もうひとりのインド人はいつも遅くに帰ってきて、夜10時くらいから台所を使います。なんでわかるかって言うと、カレーの匂いがしてくるから。それはええんかい?
自分がソーセージゆでてるときもすぐわかったで。匂いで。それはええんかい?だいたい匂いに文句言う気が知れんわ。台所やねんから匂いするのト~ゼンやろが。
そもそも、こいつと、もひとりのパキ人(すんません、放送禁止用語かも)が、わたしは料理しすぎ、台所使いすぎ、と大家に文句言ったらしい。「ず~っと台所におる、2時間もおる」そんなにおらへんわ。大家は「ぼくは毎日台所使わないし」わたしは翌日のランチとその日の夕食は毎日自分でつくって用意するから、台所は毎日使うで。それの何が悪いねん。

だいたい、自分が料理しようと思ったときにわたしがいるから気に入らんだけやろうに。かといって、こいつら毎日料理するかっつうとせ~へんのよ。特にこのポ~人。冷凍のなんかをチンするか、ソーセージかポーランド名物ピロギを鍋で煮るくらい。

帰宅はわたしが一番早い!し、なるべく遭遇せんようにしてるし、1週間に1回も会うか会わんかやのに「ずっ~と台所におる」って何で言えるんやぃ?

頭にくるから時間を計って大家に報告したわ。29分しか台所におらんかったでって。

それ以来、会社が終わったら買い物もそそくさとすませ、いの一番に帰宅し、台所にだれもいないことを見計らい、キッチンのドアを閉めて翌日のランチをささっとつくる。夕食は焼きそばとか、うどん、パンとかカンタンにできるもののみ。あるいは冷凍を(といってもこれも自分で作って小分けして冷凍しておいたおかず類)ランチのおかずに持っていき、できあいの簡単なものをささっと食べて終了。
シャワーを浴びて、7時半にはすべて終了。あとはウエブを見るなり、ブログ作成の時間にゆっくり使えるってもんですわ。なんて健康的な生活なんだぃ。

ある友人は、(これまた母には内緒ね)男性ばっかなのになんで台所取り合い合戦になるんやろね、と言ってました。ふつうならお風呂場が取り合いになるのにって。朝はわたしはシフトで3交代なので、早番でないときは何の問題もないです。わたしは朝シャワーしないので早い。とにかく、朝は5分で用意できるひとなので(笑)。ランチも前日につくっておき、冷蔵庫に入れたのを出して持っていくだけ。
そうこのごろはお昼に重たいものを食べ、夜は軽くすませてます。ときどきお腹すくけど。おかげで体重は減った。。。。かなあ?あまり変わってない?


某レストランでの魚のメイン
  台所使用禁止令だあ。。。解決策その1。レストランで外食。10月にロンドンレストランフェスティバルってのがあって、有名なレストランで、比較的安くオフォーがある。3コース25ポンドとかで食べれるってんで友人に声かけ、行きました。他にも日本から友人や知り合いが来たので、そういうときはいっしょに外食。ただ、お金がかかるのでね、そう毎週もやってられない。


ホテルの最上階のレストランからの眺め


解決策その2。友人宅での料理。台所使えなくてストレスたまってるんじゃないの?と。「うちでディナーパーティーするから料理して」と来た。「行く行く」わたしは料理でき、友人はおいしいもんが据え膳で食べられ一石二鳥やん。ほほ。2週くらい続けて週末友人宅で料理しまくり。
自分の料理を披露するのも手前味噌で申し訳ないが(といってしっかり自慢?)
あ、出張シェフ・サ~ビスしまっせ。

真中しめさば(自家製)の手まり寿司

右はフォアグラの柚子味噌風味
















あと、この(ア)ポ~人はさあ、ひとが声をかけて「やって」いるのにうんともすんとも言わない。なんか言ったら文句しか返してこない。もうあきらめた。無視することに決定。しゃべっても気分悪くなるだけやもん。ほんまに人生無駄にしとるよね。こういうやつって。こういうひと見てると思うんだけど、ほかのことも同じと思うが、仕事でもそうだけど、ひとの欠点あらさがしをして文句言う前に、自分でやったらええやん。こうせい、ああせい言うてるまに、自分でやれるんとちゃう?

実がなってるんですけど
先週の週末はだれもいない「ホーム・アローン」状態だったので、久々料理しまくりました!念願のかにコロッケ揚げようと思ったので。この際チキンカツまでつくって、揚げて、小分けして冷凍しておき、これで1週間のランチは大丈夫。あ~、料理はわたしのストレス解消やでぇ。ストレス発散したわぁ。えびゆでた汁で、炊き込みご飯まで作ったわ。ごはんも小分けして冷凍しておき、ランチに持っていくんだぜ。これから週末にまとめておかずを作って冷凍しておき、用意しておくと、平日は台所を使わずに済み、長く使ってるといわれなくてすみますな。冷蔵庫の割り当てもそんなに広くないから、買い置きができず、都度買わねばならず、反対に考えれば節約できるかなあ。かしこい?しかひ、わたしだって家賃払ってんねんから、なんで遠慮せなあかんねん。みんなの台所やろ。わたしの台所でもあり、使って何が悪いねん。

朝バスで会う(こっちはとってもフレンドリーな)ポーランド女性に悪い言葉を教えてもらいました。「スパダイ!」あっちへいけ、みたいな意味らしい。まだ試してないけど。ほんとにうちのフラットメイトに言ったらそれこそ、なぐられるかもね。わたしが反対の立場ならなぐるわな。つねに「もし自分がその立場になったら」と考えるわたし。なんて思いやりがあって、えらいの?


ハロウィーンは終わったけど

まるで、わざと飾ったような落ち葉の色と位置

そうそう、解決策3。フィナンシェ味のケーキ作りに凝ってて、友人に会うときなど作っていくのですが、けっこう好評を博しております。で、それを台所においておき、フラットメイトに食べてもらいました。食の賄賂ね。友人も、日本食つくって、味見してもらったら、きっと懐柔できるよ、と言うんだけど。大方ヴェジタリアンで、宗教上も食にうるさそうだからなあ。甘いものなら食べるっしょ。パキ人はケーキ気に入ったみたい。ポー人には勧めようとも思わんけど、しばらく見なかったので平和だった。ポーランドに帰っていたらしい。永遠に帰ってこなければいいのに、と思ったが残念ながら戻ってきた。ど~でもいい。

真ん中はストロベリ
出稼ぎに来てるという意味ではわたしもここでは異邦人なんで、立場は同じなんですがね。
せっかくの人生、楽しく生きればいいのにね。







© Mizuho Kubo , All rights reserved... November, 2010

コメント

  1. 台所争奪戦か~、闘志わく話ですね!
    その中で出来上がるくぼちゃんのおいしいご飯、食べたい!

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  2. 今日もがんばって、豆腐とアボガドの揚げ!餃子(またまた油まみれになりましたが)とりんごのフィナンシェ味ケーキつくったよ。負けへんでぇ。笑

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