930 エドワード8世の郵便ポストついに収穫

イギリスの郵便ポスト話題はいっぱい記事にしています。

867 またまた郵便ポスト?


今回は帽子ではなく、年代別考察。
前の記事にも入れていますが、郵便制度が確立されたのが、ヴィクトリア女王の時代、世界初の切手もこの時代です。
年表、自家製でこのブログ内で2つほど記事作っているのですが、絵が入っているからこちらの方がわかりやすいかな?

この郵便ポストの年代を説明するには長すぎるので、こちらもまとめておきます。

1837 - 1901 Victoria     ヴィクトリア V R
1901 - 1910 Edward VII エドワード7世(長男)E VII R
1910 - 1936 George V  ジョージ5世(長男)    G
1936             Edward VIII   エドワード8世(長男)E VIII R
1936 - 1952 George VI    ジョージ6世(次男)   G VI R
1952 - 2022 Elisabeth II  エリザベス2世(長女) E II R

現在この6種類の郵便ポストのCypher(サイファ)デザインがあるのです。 Cypherとは直訳すると「暗号」とか「コード」という意味ですが、ポストの文字のデザインで、作られた王様・女王様の時代がわかります。
全て、頭文字と R - Reign (統治の意味)を組み合わせてあり、同じ名前の場合は番号が入っています。ジョージ5世はGeorge の頭文字のみ、同じ名前の次男は区別のためか、VIが入っています。

初めはE VII Rの数字に気が付かず、頭文字でエリザベスのデザインが違うだけかと思っていました。今回一緒にエド八を探しにいった友人ご夫妻に教えていただき、よく見たら、ウォキンガムにもE7世がありました。E8世は1936年の1月20日から同年の12月11日まで(325日)しか在位しておらず、愛する人と結婚するため、当時は離婚歴のある女性と結婚するには王として相応しくないという世間体だったので、退位したのです。唯一、戴冠式もしていない王様です。
余談ですが、その姪っ子の息子は離婚して、離婚歴のある女性と再婚して、王位に就いているんだから(チャールズのことよ)時代も変わりましたね。
E8世の郵便ポストは存在しない、と思っていたのですが、調べると少ないが存在するそうで、ロンドン市内には28個あるそうです。
郵便ポストコレクションを完結すべく、ロンドン市内にあるポストを探しに行きました。同じく、郵便ポストをコレクションしているご夫妻をお誘いしたら快諾いただき、一緒に探すことに。
エド八は、市内、散らばっているので、一度には無理で、なんとか近場を集めて、この日は6つ行くつもりでしたが、途中で予定が時間が押してしまい、結果4つ確保です。

まずはロンドンの北東のセントラル線にある、ワンステッドWanstead に。すでに到着されてたご夫妻が見つけられてました。駅のすぐ前で、わかりやすいです。ここは昔、ブルーベルを見に来たはずが気が付かなかった、というか、その時は今のように郵便ポストに興味がなかったからでしょうね。初の実物エド八サイファに一同感激。











1件目
次は同じセントラル線2駅ほど離れた Woodford 駅近の2番目を探しましたが、ここにはなくて、3つ見つけましたが、2つジョージ(5世)、ヴィクトリアでした。こっちの方が古いんだけどね。
V R












こちらエリザベス
諦めて、次へ、帰り道のストラットフォード。ロンドンオリンピックのスタジアムがあるところです。駅から歩いて10分くらいのところにありましたが、現在は使われていない模様。

2件目
黄色と黒のテープが痛々しい?

ゴミ箱の横だし
次はピカデリー線の北にある2つを計画していたのですが、2番目に時間がかかり、結局見つからなかったので、時間が迫っているので、先にキングス・クロス近くにある「郵便博物館」に行くことにしました。
お昼をミューゼアムのカフェで軽く済ませ、もう一人の友人もジョインして、4人でまず、ポスト・レイルへ。地下に入ると、モダンなトロッコ列車みたいなのに乗ってトンネルを回るんです。地下鉄の路線を利用して、郵便物を運んでいたそう。ポストオフィス・レイルウェイというのが2003年まであったそうです。知らなかった、けど面白かった。
15分ほどの乗車ですが、音声ガイドの説明、マッピング・スクリーンの説明などもあり、楽しかったです。ちなみにここの入場券は登録すると1年間何度でも有効、列車の乗車は別途6ポンドかかるそうですが。ぜひまた行きたいです。
3件目
エド八ポストマン?

ミューゼアムの壁に描かれたポストマンの絵、このポストマン、どう見てもわたしにはエド八(エドワード8世)に見えるのですが。。。

Post Museumと建物の上に大きく描かれた手前にMail Railのビルがあり、こちらが入り口になっているようだったのです。
お腹も空いたのでカフェで食べる前にチケットを買っておこうと、友人も来るので2時から2時半の間にしたのですが、てっきりミューゼアムに入るタイムチケットだと思ったら、列車のタイムチケットだったのです。なぜここで列車?と思うでしょう。遊園地にあるような可愛いモダンな列車でした。

このトンネルはリバプール・ストリート駅に
繋がっているらしい


















左>は入場チケットと、ショップにあった切手販売機で買ったここでしか買えない(であろう)切手。





トロッコ・トレインが走って行った


仕分けの部屋には赤と青の都市別の箱が、速達と普通の別だろうか。郵便物を入れていた袋も革製でめちゃしっかりしてそう。
列車から降りて別の建物のミューゼアムの展覧も見に行きます。ここに歴代のポストや説明がありました。
ここに来れば一度に全種類見れます。
金のポスト


地下のレイルから移動して、ここから本館の展示の写真です。





ポストは最初緑だったが、木々や農地の緑と紛れて見にくいので真っ赤になったそう。

郵便馬車



ジョージ(5世)

E VIII R
ヴィクトリア女王の切手。横顔で世界初。









ありました。エド八ポスト。




エド八切手も。
青いポストはウィンザーにもありますが、エアメイル用。飛行機が発明された時にできたけど、通常便と区別しようとしたがあまり意味がなかったようですぐに消えたようです。


横に切手の販売機がついたポスト。そういえば見たことあるかも、でも大抵使えないのよね。




カフェの中庭にもポストが

Postal Museum のウエブサイト。この列車の絵の意味がやっとわかりました。
昔の郵便番号図

4件目
博物館を後に、最後の1個。タワーヒルまで地下鉄に乗り、そこから10分ほどのところにもあるので、見に行くことにします。

帰りにセント・キャサリン・ドックのパブで休憩して帰りました。今日は自転車レースがあったようで、まだまだいっぱい自転車で走っている人たちがいました。そういえば行きの列車にもうぉから5人くらいの団体が自転車ごと乗ってました。これに参加した人たちなのかなあ。






左はタワーヒルから歩いた The Highway のエド八。

ここに行くまでにわたしの携帯がついに電池切れ、死んでしまったので友人夫妻に撮ってもらった写真です。悔しい。このポストは横に切手の販売機が付いてます。
もちろん今は使えませんが、50p  だって。今、セカンドで75pするんですよ、最近さらに値上がってて。びっくりだわ。







おまけ

Great North Road
East Finchley
本日、郵便博物館だけご一緒した友人の近くのエド八、彼女が撮ってくれた写真です。

ここには今回行けなかったので彼女宅に行く機会がまたあれば行って見たいと思います。

別の在ギルフォードの友人も、地元のスーパーの近所にあった、と教えてくれました。よく遊びに行くけど、そこまでは行ったことないので、こちらも遊びに行った時に写真撮りに行かなくちゃ。
で早速6月に行って撮りました。
London Road, Guildford


あと比較的行きやすいところだと、うちの線から行けるのでリッチモンド近辺とトゥイッケナムの近く。機会はあると思います。撮れたらまた追い記事にします。

日本語のサイトがあったので参考にさせていただきました。

おまけ2
このパブの
カクテルメニューの表紙
上の真ん中にE VIII R
今年の2月、歩く会でウォリングフォードに行った時、ポストオフィスというパブでランチをして、玄関の上がエド八のサイファだったので、ご夫妻が気がつき、話が盛り上がったのでした。ただし、このパブの前にあった郵便ポストはエド八ではなかったのです。おそらく昔はあったんでしょうけど、そこから苦節3ヶ月ちょっと、ついに本物に出会えました。


ここで全コレクション完成、あとはチャールズ3世を待つばかりですね?

コメント

  1. 探究心すごい‼️
    おまけ?のパブ飯も相変わらず健在😋
    私も郵便トロッコには興味ある(あった)けど まだ実行できてない。

    ブログ続けるには 話題が必要ですね。
    話題を求めて ミミ先生は 線路は続くーよ何処までも🎶 走って(いえ転ぶから歩いて) くださーい。
    また一つイギリス 物知りになりました。 感謝✌️

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