旅行編 フランス・アンボワーズの旅 8月24日 ガイヤール城

ガイヤール城 Château Gaillard 

クロ・リュセを後に、ここから徒歩10分足らずで次のお城、ガイヤール城です。 ここからガイヤール城の写真です。

この城はシャルル8世、ルイ12世とその妻、アンヌ・ド・ブルターニュ、ルネ・ド・サヴォワ、ギーズ卿(メアリー・スチュアートの叔父)などが所有していた城で、イタリア人の当時の有名な庭師、ドン・パチェロが温室を作り、フランスに初めてオレンジを持ち込んだことで有名だそうです。

カトリーヌ・ド・メディチも訪れたそうです。このかた、メアリー・スチュアートのお姑さんだったのだ、ここで繋がるなんて、びっくり。


城内図
入り口でチケットを買って庭から見ていきます。こちらもこじんまりしているかと思いきや、見どころあり満載でした。





手前に小さなカフェがって、アイスクリームやジュース、手作りのジャムなどを売ってました。
今回も現金が手元になく、帰りにマーマレード一個買ったら終わりました。
いろんなジャムやはちみつもあったのですが、全部試食させてくれて、美味しかったですのが、ここのゆかりのオレンジのマーマレードにしました。

中に入ってみるとステンドグラスの窓に、大きなチムニー。




歴代の説明










厨房も再現。
メアリーの部屋に行く塔












一旦外に出て、塔のような建物の中にメアリーの部屋があります。
手前のトイレがとってもアンティークでした。
ここがフランス女王でもある、スコットランド女王、メアリーが滞在した寝室。
フランソワ2世と結婚した後、ここに滞在したというのです。それも、叔父さん(ギーズ卿)がこの城を所有していたため。
こんなところでスコットランドに出会うとは?
1558年、弱冠16歳のメアリーはフランソワ皇太子(のちのフランソワ2世)とパリのノートルダム大聖堂で結婚式を挙げ、新婚旅行においで、と叔父さんが招待したのだそう。
フランスでは幸せだったようですね、しかし新婚1年目で、夫が亡くなり、早くも未亡人になってしまう。それから故郷のスコットランドに戻って、王位を継承し、イングランドのいとこ・エリザベス1世に仇にされ?男運も悪く、数奇な運命に翻弄された女王ですね。
良くも悪くも生涯独身を貫いたエリザベスと対極の人生かも。

最初の夫のフランソワ1世はアンリ世とカトリーヌ・ド・メディチの息子なので、カトリーヌはなんと、メアリーのお姑さん!






「アンボワーズの陰謀」(1560年)という宗教戦争がらみの企みにこの城は密会に使われたようです。

上から見た庭園

外には釜戸があり、パンの模型が展示されていました。




当時のキッチンの雰囲気が興味深い。
外に不思議な洞窟もあって、中には香りのテストができる空間が。

これもオレンジがらみです。





鳥小屋もありました。
庭は2016年?の洪水の時に湖のようになってたようです。



庭から館を見ると下に温室があるのがわかります。元祖、温室。お城につけたのはこれが初めてですって。

結構狭いかんじですけど。
空間利用って感じ?






トイレに行きたくなったので、また中を通って中庭に。

人が少なくなっていたのでまた写真を足しました。











こちらは英語の案内書。
イラストが可愛い。
ドン・パチェロ お城のウエブサイトから






お城の温室を設計した、ナポリ出身の庭師、ドン・パチェロ・ダ・メルコリアーノはアンボワーズ城のナポリ・テラス庭園も設計しています。

見学を終え、またクロ・リュセの前を通って同じ道を市内まで戻ります。
モナリザ

ここも岸壁に嵌め込んだに見える住宅。
郵便ポストにキティがいた



素敵な帽子屋さん

こういう釣り看板、アルザスでも見たなあ。


ワインの店に日本のウィスキーがずらり。

一旦、宿に帰り、休憩して、明日にしようかと思ったアンボワーズ城見学も、今日してしまおうと思いました。
夜7時まで開いているということだったので。





宿の可愛いデミタス・カップを発見。
いろんな色あり

ピンクのビールを飲んで、ちょっと一息。











次は3つ目の城、アンボワーズ城です。同じ日ですが、次の記事でどうぞ。

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