539 オープンハウスでまたウィリアム・モリス



9月のロンドンの太っ腹行事オープンハウスにしばらく行ってなかったのですが、今回、久々友人誘って敢行。テムズウォークで8月に訪れたコッツウォルズのモリスの館の一つ、ケルムズコットマナーに続き、ロンドン東部のレッドハウス Red House に行きました。




前の記事はこちら
530 ウィリアム・モリスの世界 ケルムズコットマナー


ずっとここ、来たかったんですよ。
モリス関連では、あと ノースヨークシャーの家がまだ1つ残っているのですが。

レッドハウスはベクスリーヒース Bexleyheath が最寄で、ロンドンの地下鉄ゾーンは5。
ウォータールーに隣接しているイースト駅から、出発。所用約30分。一つ手前の駅が Eltham。むかあしそういえば、エルサムパレスに行ったわ。オープンハウスだったかな。これも。

駅からは徒歩15分ほどです。
1860 年から1865年までモリス夫妻が住んだ家。
もともと建築家<にも>なりたかったモリスですが、友人の建築家フィリップ・ウエブが担当。モリスはインテリアを担当。
モリスの時代は3マイル(約5キロ)離れたアビーウッド Abbey Wood にしか鉄道駅がなく、ロンドンから通うのに時間のかかることに疲れたモリスはついにこの家を売りに出します。
2003年にナショナル・トラストが購入するまで一般の人たちの家でした。



途中で、屋根にフクロウのいる茅葺家を発見




井戸、でしょうね




ブドウがなってた


コスモスが綺麗


オープンは11時だったのですが、少し前に到着して、入ろうとすると、ツアーでないとダメなようで、12時半のツアーに予約されました。時間に限りのあるわたしたち7人は、え〜だったのですが、すでに予約されてる11時半の大きなグループがまだ来ないので時間になっても彼らが来なければ入れてあげる、とまた時間になってから来てちょうだい、と言われ。
庭を少し散策して11時半に、再度受付に行くと、いま入っていいって。


やれやれ。よかったよ。


Paining on the Settle

ぞろぞろとボランティアのガイドのおばさんに連れられ屋敷の中に入ります。

ドアの4つのステンドグラスは
四季で、のちのもの


中のインテリアや家具は未完成のものが多いようです。

玄関ホールから階段を上がってファーストフロアに。



刺繍の女性


頭の花の飾りの刺繍の拡大(サイトより)


暖炉が各部屋にある



玄関ホールの踊り場









 和風な模様?

こんなの発見
ペットかしらん





ケルムズコットマナーにも
似たようなのがあった








キルティングのような壁掛け

フレスコ画・題材は聖書


寝室の壁にはフレスコ画が。
戸棚の後ろに隠れ、しばらくわからなかったらしい。壁紙を剥がしたところ下から出て来たって。
向かって左がアダムとイブ。

左、ガイドさん
白い戸棚はロゼッティが扉絵を描いてたのをこの家を去る時、お金に困っていた画家に扉だけ返したとか。あとはオリジナルだそうです。

天井の木枠の裏にもデザインが。
結婚式の絵になってる










































モリス(左)とウエブ(右)



ステンドグラスにも前ラファエロ派の雰囲気が伝わる。










ツアーが終わり、レッドハウスからまた徒歩10分くらいのところにある、公園の中のダンソンハウス Danson House にも行きました。
広大なダンソン・パーク公園内にあります。

内部見学は、またもツアーで、次のツアーは1時半と言われたので、敷地内の元朝食ルームだったところを改装したカフェでお茶することに。



見晴らしぃ
この館はJohn Boyd 卿が1766年に住んでいたジョージアンのお館で、 1955年にイングリッシュ・ヘリテージが購入し、修復して 2005年から一般公開されています。結婚式などにも使われているようです。






天井も金張りに元のままに修復したんだって。






お館の絵


次の部屋のライブラリにはなぜかパイプオルガンが?





ひと部屋ずつ、椅子に座って、ガイドさんの説明を聞くのだった。



地下に降りて台所です。

洗濯乾燥機

包丁研ぎ器よ










行ったのは9月17日です。

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