443 救急車に乗りました!


緊急の病棟


乗ってしまいましたよ。初体験!
事の起こりは去年の12月。毎日会社に45分歩いていくのですが、朝の調子でその日の体の状態がわかる。
この日はなぜか、しんどい、っつうか、足がもつれそうになって、ゆっくり歩いてました。
なんとか会社に到着。なんか気分がすぐれないなあ、と思ってたのですが、右手が痺れてきて。同僚に言うと、皆、口々に、「医者 - イギリスではGPと言う ーに行かなきゃ!」






大したことないだろうし、すぐにアポ取れないしなあ、と思ってたのですが、皆にワイワイ言われて、しぶしぶ電話。田舎のこと、その日の午後3時40分にアポが取れました。
ボスがオフィスから車で10分ほどの距離にある GP まで送ってくれ、医者と面談。

血圧を測り、痺れの確認をして、大病院で精密検査した方がいいということで、近くの救急病院に行くことに。どうやって、ここに来たの?と聞かれ「車で送ってもらった」と言うと「救急車よびますから」
「救急車??そんな緊急なん???」
まあ、ストローク「心臓発作、もしくは脳梗塞」の疑いがあるので、自分で行くと危ないってことでしょうね。

受付で待つ時も、オフィスの中で待てと、なんかあったらわかるように。ヒェーそんなに危ないのか?わたしゃ?
待つこと30分。パラメディック(救急隊)の若いチャキチャキの女の子が二人で来ました。
二人でひとシフトのようで、一人が運転し、もう一人が後ろで患者のケア。簡易ベッドはあるが、わたしは横にあった椅子(おそらく、付き添いの人用)に座り、救急車の中で、また血圧を測って、血糖値も図ります。

「救急車に乗るなんて、初めて!」とはしゃいでおったのです。特別な運転免許がいるの?とか、緊急の場合、車の中を飛ばして走るってテクがいるわよね、ね、とか。そんな話で盛り上がり。

夕方の渋滞に巻き込まれ、わたしの場合は別に緊急じゃないから、サイレン鳴らさず、通常運行でした。救急車だから車は皆避けてくれるんだけど、急ぐわけじゃないから普通に運転。到着するまで1時間くらいかかりました。
到着したら、降りるのに、車椅子いるか?とか聞かれ、いやいや、自分の足で大丈夫だわよと。こんなん、しらふで乗ってええんかい、って感じですけどねえ。

緊急病棟の受付で、状態を皆説明してくれ、しばしブースで待つことに。
結構、人がいるのね。うなってる人、ベットで待ってる人。わたし以外は、家族の付き添いが皆ついています。ブースの中には簡易ベッドがあったけど、そばの椅子に腰掛けて待つ事しばし。
入れ替わり、立ち替わりナースが声をかけてくれるが、座ってずーっと待っているだけ。
やっと、中国人っぽい、男性ナースが来て、血圧を測る。
次に女性のナースが来て、採血。彼女はポルトガルから来てるって。
その後、ブースを移動し、また待ってると、インド系の女性ドクターがやってきて、いろいろ、聞かれる。
言ってる事がようわからん。訛りもあるしわけわかめじゃ。
今日はここに泊まる必要があるかも、なんていうから、ええーって言ったらまた引いて、ボスに聞いてみるけど、やて。

待ってる間に黒人のお兄ちゃんがやってきて、また血圧を測る。GP で測り、救急車の中で測り、ここで入ってすぐ測り、本日4度目。お兄ちゃん、日本語が片言喋れて、日本人と喋りたいのか「埼玉総合病院にいました」やて。

また別の人が来て、CT スキャンに案内される。終わったらここに戻ってくるからね。
CT スキャンも初体験。頭を入れて、入った後は、上がぐるぐる回ってたわ。割とあっという間に終わり、またエスコートされて元のブースに戻ろうとしたら、別の人が入っていて、スタッフも慌ててコンピュータチェックしてます。しばらく待たされた後、別のブースで心電図の検査を待つことに。

先ほどのインド女性ドクターが担当なのか、ボス(インド人的男性)を連れて登場。同じような、痺れの感覚を確認される。

心電図は訛りのある、北欧風女性ナースが担当。でもぴしぴし心電図の端末を貼ったまま、どっかいっちゃったよ。

先ほどの、インド人女性ドクターが何度も来ては、あれ、一つ外れてるわ、とか言いながら心電図のコピーをとって、またどっか行っちゃった。
処方箋、これね、ここに置いておくから、と言ったと思ったらまた、戻ってきて、間違えた、と処方箋を書き直し、スペシャリストに連絡とるから、と言いもってまたいなくなる。
わたしは、横たわり、胸の前を開けたまま、心電図のコードをペタペタ貼られたまま、寒いなあ、と思いながらベットの上で待ってるんです。周り、誰もいないのよ。カーテンが少し開いてるから、他のブースの患者さんたちの付き添いに来てる人たちに通りすがりに見られないかと、気になるんだけど、誰も来ない。
心電図が終わったら帰っていいと言ってたんだが。いつ外してくれんのよぉ。

ここで既に8時半。確かメイドンヘッドに直行のバスがあるはず、だけど、バスも遅くなるとなくなっちゃうよねえ。ええい、帰る。!!自分でコード全部外して、出ました。
プンプン。怒り。
帰るにどこが出口かわからん。途中でナースを見つけ、バス停はどこ?と聞くも、受付で聞け、と言われる。さすが緊急病院で、もう夜も更けているのに、待合室にはまだ人の群れ。受付も並んでて、たらたらやってるから、聞けそうにないぞ。
仕方ないので、自分で携帯電話からサイトを探してバスの時間を調べます。スマホって便利ね。10分後にバスがありそう。バス停はどこや?メインの入り口にある、とある。
外に出ると、救急車の横にお兄ちゃんがいたので、バス停はどこ?と聞くと、あっち。
はいはい、ありました。

メイドンヘッドに行くバスは7時くらいで終わってて、次のはスラウ駅までだけど、そこまで行けばあとは列車で帰れるしな。
バスに乗って後もう少しで駅、という時に、くだんのおばさん先生から電話がありました。この方なんか、段取りが悪いのねえ。

「運転してないでしょうね」だって。1ヶ月は運転しちゃダメよ。と来た。この女医さん。そんなの初めに言っておけよ。もし運転してたらどーすんだ?

専門医にアポが取れたら連絡があるから、とそれだけ言って切られました。

スラウの駅に着いたら、友人からメッセージが入ってて、どうも、わたしの携帯番号を聞くのに彼女から電話があったそうで、病院から電話だったからびっくりした、とのこと。
女医さん、「もう少し今後の話をしようと思っていたのに、彼女(=わたしのこと)帰ってしまったのよ」と言ってたって。わたしにはそんなこと言わなかったぞい。
救急車の中で、緊急連絡先を聞かれたので、彼女の電話を言ったのです。連絡はしないから、と言ってたんだけど。しっかり役に立ったのね?わたしの携帯なら GP の記録に入ってそうなものなのにねえ。
ともあれ、15分くらいで駅に着きました。昼から何も食べていないので、お腹空いて、ペコペコ。駅前に大きなスーパー T があるので、すぐ食べれるものを買おうと寄りました。なんと、偶然、探していたオーラのエコバッグを見つけたので買物に走り、家に着いたら10時過ぎてましたが。あーしんど。長い1日だったこと。



こんなバンドをつけられて












後日、また病院に行った時に救急車の写真をやっと撮れました。
入り口の前で停まってたので激写。


イギリスの医療はいろいろ問題あると言われているけど、対応は悪くないと思いました。

ピンクのゾーンが心臓科


12月3日に、GP からスラウの緊急病院で、血圧、採血、CT スキャン、心電図をして、すぐ、翌日に病院から連絡があり、アスコットの TIA クリニックで、アポが取れ、7日の月曜日に行く。そこでは、頸動脈エコーと心電図。専門医の面談でした。
TIA = Transient Ischaemic Attack は日本語で引くと「一過性虚血発作」という意味だそう。恐ろしそうな病名であるなあ。

検査に3時間くらいかかると言われたけど、9時45分のアポで、受付を済ませ、頸動脈エコーをして、そのあと、心電図。検査技師が男性だったので、ちょっと引いたけど、今度はちゃんとてきぱき、10分ほどでスッキリ検査は終了。

11時の医師面談時間まで、コーヒー飲みながら待って(カフェがちゃんとあるんです)、30分ほど待たされたかな。面談では診断結果を見ながら話をし。血圧問題なし、心電図、エコー問題なし。ストローク(心臓発作)とは思いません、ということだったのです。

アスコットの競馬場の前を
通って端に病院がある

ほんまかいな、でありますが、検査結果は皆、問題はない、ということで、3ヶ月後(3月)にまたアスコットの病院に行きます。

日本から帰ってきて、1週間ほどした1月にスラウの病院からレターが来て、23日土曜日の午後に、心臓エコーのアポ。
23日?土曜日なのに、いいのかな、でも嬉しいね。平日だったら休まないといけないでしょう。

たまたまこの土曜日は何も予定がなく、よかったのです。
午前中に眼の検査を入れてて、これまた、ひと仕事だったのですが。。。それはまた後日談。

せっかくの土曜日に、検査ばっかりだったので、面白くはないのだけど、平日よりいいかな。さすが、緊急病院なので、土曜日も検査してるのよね。
メイドンヘッドから病院へは直行のバスがあるんですが、2時間に一本。帰りはスラウまでバスで、あとは列車にしました。往復とも列車にした方が安かったかも、って後悔。乗換えるのが邪魔くさいけど。

心エコーはアジア系の若いお姉さんが担当でした。中国人かと思ったら、フィリピンだって。てきぱきやってくれましたよ。小さい小さい、ほんとにちいさーい穴が心臓にある、と言われました。えーっと思ったけど、彼女曰く、誰でも生まれた時からある。ほんまかいな。もし再検査が必要なら連絡が行きます、というのだけど。

ちょっと心臓がこの頃気になってて。
Asian Heart そのまま訳してるよね
アジアの心、でしょうな。
で、2月初めにまたアスコットの病院からレターが来て「4月4日にアポとりました」えー?3月に行くのにまた行くの?もしくはこれが代わり?
病院に電話し「3月と4月二回行くのか?3月の代わりに4月なのか?」それだけの質問だったのに「担当から電話する」と言われ、待ち。
やっと担当からコールバックをもらい、聞くと、何のことはない、3月はキャンセルされました。だから4月のアポを送ったのよ。じゃあ、手紙にそう書いておいてよん。




なので、ひとまずここで記事にしておきます。後日談がネタでできるかも、ですが。
今年の目標は断然!!!「健康」!!!でしょう。
安心してください、今んとこ、大丈夫ですから。

© Mizuho Kubo , All rights reserved…February, 2016

コメント

  1. ごめん。ちょっといろいろあって、帰国以来チェックさぼってた。
    で、実のところなんだったのかな。疲労? まあ、不調が表面化しはじめる年頃ではありますが。

     すぐみつかるような状況ではない、ってことだろうけど。一過性のものって、ほんとに、「なんだったん?」であと一生何もないこともあるし。

     だけど、PCじゃないけど、「繰り返しこの症状が現れるようだったら、きちんと治しましょう」じゃ、アドヴァイスにならないよね。

     まわたしも昔実は一度アンビュランスに乗せられたことあるんだが。。。病院って、なんつーか、訛りのきついひとが多いところだよね。こっちは本調子じゃないし。いろいろ調べて、「神経過敏」っていわれたらしいんだけど。自分で呼んだんじゃないんだけどね。日本人的な行動が、どうも、近所のひとに、変な習慣持ってる、調べたほうがいい、って思われたらしい。

     こんど日本に帰ったら、「救心」だけは買って帰ったほうがいいかも(それまえに行くことがあったら、持って行ってあげるわ)。基本動悸息切れに効くだけなんだけど、わたし、疲れると、あれ、ことことこと、って体が揺れるわ、になるひとなので、もう30年以上前から持ち歩いてます。

     まだ一月以上先だね。つぎの検査。そのころには、たとえ今かなり状態が悪くても、発症時にどうなってたのかの検査はもうできないと思うけど・・・

     先天性・本態性はあります。わたし、遺伝性の「洞性頻脈」。父がそうだった。1分間の脈拍が90~100.からだがちっちゃいほど脈拍は早くなるんだそうで、ネズミなんか300くらいと聞いたけど。

     でも、ときどき検診でひっかかる。どうせ、体質だからなにもしなくていいです、って言われるだけなのに、検査させられる。

     でもまあ、そろそろ、疲れないように、休みも多めにしたほうがいいかも。活動的なのは体質だろうけど・・・・経年変化性の蓄積疲労、ってあるよ。

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  2. Koura 様、長いコメント、ありがとうございます。
    心配かけてごめんちゃい。安心してください。まだ生きてますよって。笑ってる場合かって?

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