神々の山・ヤスハス オリンパス

ついに~!オリンパスです。

7月15日夕刻、アテネから空路テサロニキへ。乗った飛行機は国内線と思いきや、チェックインのときもパスポートも見せて、ゲートに言ったら出国検査もあり、実はこれって、ドイツのシュツットガルトまで行く便だったんですねえ。

すでにテサロ入りしているメンバーと本日ロンドンから到着するメンバーと無事合流して総勢4名!レンタカーを借りていざ、本日の宿泊先リトホロ近くの海辺にあるホステルに向け出発で~す。

空港からは街中に入る必要はないので、外周の高速を行くはずが、ばっちりい、市内に突入しました。ナビわたし。ごめん。テサロニキってアテネに次ぐギリシャ第二の都市ですが、でかそう。越えて向こう側が目指す目的地です。いつも空港から出るところがわかんなくて大変です。

市内を出たら一本道で、なんとか、1時間半ほどでホステル到着。
オリンパス山を目指す場合、山麓にあり、登山口のある「神の街」 リトホロ Litochoro に宿を取るのが一般的みたいですが、わたしたちは、そこから車で10分ほどの海辺、Gritsa ビーチにある「海辺のサミット、オリンパスのホステル」というサミット・ホステルに宿を取りました。ユースでなくても泊まるのオッケー!

4人部屋と6人部屋が2つずつあるとなってたけど、6人部屋にわたしたちだけ入れてくれました。2段ベッドで、枕とシーツはあるが、それだけ。共同トイレ・シャワーは男女ひとつずつで、シャワーはスイッチ式で、お湯にする前に言わないといけません。清潔ですごしよかったですよ。
朝食込で、一泊15ユーロよ。まあ、多くは望めませんが快適でした。
2階建てでテラスもあり、山に行く人も利用するのだろうけど、ビーチ目的のひとが多い感じかなあ。

登山の人たち用の海辺ホステルと言ってるわりには、朝ごはんは8時半から。もう少し早くならないの?と交渉して、8時にしてもらいました。まあ、明日は車で駐車場のあるところまで行って、山小屋まで4時間ほど歩くだけですけど。

となりにレストランがあり、シーフード好きにも満足できるおいしさでした。
ホステルの下はバーもあるオープンテラスになってるんですが、遅くまで音楽かけてみなくつろいでました。朝はここで朝食。海をみながら気持ちいい。が、写真ぜんぜん撮るの忘れた。
冷房はないので、部屋はむぅっと暑い。

山の地図←←←をひっぱっておきましょう。ウエブで見るほうがきれいよ

7月16日(土)
朝食8時ね、と言っていたにもかかわらず、だれもおらん。キッチンも鍵がかかったまま。どうもスタッフは敷地内のキャンパーで寝ているようで、たたき起こします。眠そうに今起きたかのような、カリフォルニアから来たといってた、米国アクセントのスタッフのおねえちゃん。

8時にお願いと言ってたら、ふつ~、その前に起きて用意せん?たたき起こされてから、準備にかかりました。朝食と言っても、パンとコーヒーくらいなんですけどねえ。でてくるのが遅い!コーヒーはちゃんとポットに入ってでてきたけど。果物もたのんだら、ネクタリン、そのままでてきた。すいかはおいしかった。

プリオニア駐車場
9時レンタカーで出発!リトホロの手前で山道に入り、くねくね車道を登ること約40分。標高1100メートルのプリオニア Prionia 着です。
プリオニアには無料の駐車場があり、ここに車を置いて歩きます。小さなカフェ・レストランもあります。
馬やろばがたくさん駐馬?しているのですが、彼らは山小屋に食料や資源を運ぶ大事な役目をになっているのです!


水飲んでるし

いっしょに登ろうね

さ、いよいよ登山開始です



















駐車場から見た山々

清流



木の橋を渡ります

水があれば滝になってるのでしょうけど

水はきれい
エニピアス川だって。

高山植物も満載
森林地帯から、清流を横切って、E4 ルートというヨーロッパの山岳ルートに沿って登ります。山小屋までは6キロ。広めの道がだんだん細くなり、高さも増してきます。途中ロバ隊にあとからお先、で越されて、山小屋に着く前にやつらはもう折り返し、下山していました。

所要2時間半から3時間半とあったけど、10時にプリオニアを出発して、休み、休み。昼食も途中で取ったし、ようやっと午後2時半、山小屋 Refuge A Spilios Agapotps スピリオス・アガピトス到着。最後の1時間はけっこうな登り。まったく上が見えないし、まだまだなのか?降りてくるひとたちが、あと20分、あと30分、といろんなこと言うので余計疲れました。が、ようやく到着ぅ。

ギリシャ語で、こんにちは、は「カリメラ」と言うらしいけど、山ノボラーたちは行きかうときには「ヤスハス」と挨拶していました。エーゲ航空の機内に入ったときも、乗務員がそう挨拶していたような。「ヤスハス!」

地元のひとが気軽に登っている山という感じでした。
週末ということもあり、子供連れもたくさんいて、子供の方が元気?
途中、ランチ休憩。ホステルで作ってもらった、サンドイッチを食べ、また歩きます。

ろば隊が追いついた

お先にぃ

ジュニパーの実
(ジン)

かわいい花も

E4 ルートの標識



後光さしてますかね?

手前黄色いのも高山植物




午後2時、あと少しで山小屋というところで、ろば隊はすでに下山。わたしたちは左方向へ登って行くのですが、やつらは右方向へ降りて行きます。





ついに山小屋だ!
ここから15分ほどで山小屋到着。やれやれ。特に最後の30分がつらかったっす。

大部屋は2段ベッドで30人くらい寝れて、清潔です。2階にも部屋があるみたい。シーツはないので寝袋持参、と聞いてたけど、毛布はひとり3枚もあり。枕も置いてます。

素泊まりひとり12ユーロ。朝食は別で4ユーロ。

山小屋で待望のビール!ろばが運んでくるからか、下界で売ってるのとそんなに料金の差はありません。ビール2.30 ユーロ、ボトルの水が1ユーロ(ちゃんと冷えてるのもあり)。食事もいろいろあって、スパゲティボロネーズ、グリーク・サラダもあり。


お花畑 
テラスにイギリスのパブみたいにテーブルとベンチ椅子が並べてあって、そこで食べれます。もちろん屋内にもテーブルはあるけど。まだ明るいし天気もいいのでテラスで夕食。仔牛の煮込みのライス添えとグリークサラダをシェアしてみました。肉は食べず、ギリシャ入りして以来、タジキに凝ってるリーダーさまの皿もみなで味見。仔牛は9.50ユーロ。シンプルだがおいしかったよ。食編でも入れますが、ライスがうれしい、ギリシャ料理。つけあわせにじゃがいも、ライス、もしくはスパゲティが選べる。イギリス人はなぜか、スパゲティ・ボロネーズを頼み、塩辛い、イギリス人もびっくりの超ゆですぎ、なのでパス。

食べたあとは、することもないし、明日に備え早々に7時ごろから就寝。やはり、2100メートル、夜は冷え込み、毛布3枚で暖っか~。土曜日で混んでるはずが寝てるのはまだわたしたち4人だけ。テラスで飲んで騒いでたひとたちが10時前にぞろぞろ入ってきました。やっと寝るみたい。うるさいので目が覚めて、トイレに行こうとした矢先、ばちっと消灯されてしまいました。

シャワーはあるけど、水シャワーとあったので、その日はそのまま寝ました。山小屋じゃあ、風呂になんて、はいんないもんね。トイレの水はしっかり出ました。洗面所の水もとっても冷たくて気持ちよい。この山小屋の水は雪解け水を利用しているそうです。

翌7月16日(日)
5時半起床~のはずが、6時になってしまいました。
朝食はパンとジャムとコーヒー程度。甘いものが朝食べられないリーダー様はサラダを朝食に所望。前日聞くとあらかじめ頼んでおいたらやってくれるという。このへんの鷹揚さがいいね。でもフェタチーズがないので、サラダはトマトときゅうりだけ。翌日またろばが運んでくるんだろうなあ。

7時、山小屋をあとに出発!

頂上めざし

雪渓も残ってます

神々しい、、、

最高峰ミトカスの頂を望む

7時42分


















陽が差してくると、さすがに暑い。昨日は午後という一番暑いときに歩いてたのね。今日は早朝だからまだまし。荷物も余分は山小屋に置いてきたので、軽いし。



ミトカス

いろんなルートがあるようです

スカラ(分岐点)2,866m へ

稜線を歩く


あの先が2番目のサミット スコーリオです
分岐点、スカラより

こちらゼウスの玉座?
ステファニ Stefani 2909m

岩場


10時 分岐点スカラ Skala (2688m) 到着
最高峰ミトカスMytikas(2918m)と2番目のサミット スコーリオSkolio (2911m) との分岐点です。右に行けばミトカス、左がスコーリオですが、ミトカスに登るにはヘルメット着用、岩場の経験がないと登れないそうで。わたしたちはスコーリオを目指します。

気持ちのよい稜線を歩き、30分ほどでスコーリオへ。頂上には犬を連れたグループがいて、賑わっています。カトカト、ぺぺとか言ってるので、かとうさんってのが犬の名前かと思ったら、カトというのは「下へ」down という意味らしい。お座り、ってなもんですかね。犬の名前がぺぺでした。

写真撮りあいして、しばし休憩。見るからに岩山のミトカスを望み、360℃の展望を楽しみます。頂上踏破だよぉ。ヤスハス!!





スコーリオ頂上



























さて登ったと思ったら、下山です。降りるのはひざが笑うよぉ。
けっこう高度さがあるし、降りるのも大変。岩じゃりの道をひたすら降りる。降りる、降りる、降りる。ひざ笑、ひざ笑、ひざ笑、ひざ笑うぅ~。

かわいい花々だけが慰め???

山小屋が眼下に見えてきました

1時20分、無事山小屋帰着
山小屋でまた、ビールを飲み、ランチして、今度は駐車場まで下ります。
しばし高山植物をご覧ください。下りは写真を撮る余裕があった。かな。


もっとピンクだったんだけど

拡大

小さいけど、赤いのが野いちごです
甘かった!

ディアナなんとか。ピンクっていう意味ですって

黄色い花も多い

右→山小屋
左←リトホロ










川まで戻ってきました

清流を。下りは写真撮る余裕あり


水は透明できれい~。



プリオニアのレストラン

午後2時に山小屋を出て、ようやっと5時40分、プリオニアに戻ってきました。
下りつま先に力入ってて、靴下脱いだら両足の親指の爪の色が紫になってた、これ、つめはがれますよぉって言われたけど、ひょ~。ひざは笑ってるし、ひざの上筋肉痛だし。
わたしはアテネから歩き詰めなので、それも重なってますぅ。老体に鞭うち。。。。。

車でまたもとのビーチ沿いのホステル・サミットへ。無事下山を祝い、隣のレストランで打ち上げ。シーフード三昧でした。ご馳走の写真撮るの忘れたよぉ。食い意地が必死で。残念。

7月18日(月)
登った山々を望み

ビーチの海は遠浅できれい
地元の人が朝から泳ぎにきてた

海の「けしの花」だそうです
早く起きたので、ビーチを散歩したいのに門に鍵がかかっている。またたたき起こして、あけてもらう。ごめんねえ、年寄り早起きで???朝食は8時半からなのにこれまた誰もいない。客がモーニング・コールするってどういうこと???笑

朝食後、わたしを含む二人はメテオラ観光に行くため、昨日宿のインタネットで調べ、列車で行くと決めたものの、結局、最寄のリトホロでなく、便利のよさそうな、カテリニ駅までレンタカーで送ってもらうことになりました。10時出発。列車は10時49分で、カテリニまではテサロニキ方面、海辺を走って20分ほどで行くはずです。

海沿いですぐ見つかると思いきや、けっこう探しまくりましたがなんとか間に合うよう到着できました。

カテリニ Katerini


切符を買い、プラットホーム何番?と思ったけど、工事してて、使えるホームはひとつしかなかったのだ。

ふたりは本日の夕方の便でロンドンに帰るので、テサロニキまで行って、空港でレンタカーを返します。

お疲れ様でした。じゃあ、またロンドンでね!
別れを惜しみ、わたしたちは次の目的地、カランバカめざします。

© Mizuho Kubo , All rights reserved.., August 2011




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