番外編 雪のフィレンツェ 2005
昔の埋れてたのから入れます。季節柄、出しました。ここで出さなかったら永遠に埋れるかも。。。でも古いんです、お許しを。
12月。またしてもイタリアです。知るひとぞ知る、最近とみにイタリア好きのわたしは初旬ローマを訪れ同じ月の年末はフィレンツェ探訪となりました。フィレンツェは自慢じゃないがこれが2回目。初回はすっご~い昔で覚えておりません。なにせ若いときゃ、歴史とか美術にキョーミがあまりなかったもんでね。若気の至りじゃないけど、無駄してるよねえ。せっかく文化の宝庫に旅しても。
今回のメインテーマはウフィツィ・ギャラリーとピッティ宮。美術巡りの旅。
そう、冬といえば当然なんだけど、雪でした。出る前のイギリスも雪が降り、ホワイトクリスマスには2日遅れでちと遅かったけど。フィレンツェに着いたらまた雪。雪が追っかけてきた。泊ったホテルの前の広場がまっちろできれいでした。
雪景色のフィレンツェ、雪景色のドゥオモ(大聖堂)はきれかったが、ちゃむい。おまけに冬だから閉まってる博物館、美術館が多い。ルネッサンス建築の広場に建物、雪化粧した白色の街、きれいきれい、と喜んでばかりはいられない!雪はすべるのよ!その朝、ホテルからフツーに歩いても15分はかかる距離、*ポンテ・ベッキオを(文字通り)越え、すべりかけながら雪の中、歩きでピッティ宮まで行ったのにぃ(目的は服飾博物館と陶器博物館)。美術館前のカーブになっている雪の山を踏み分け、やっと玄関にたどり着いたと思ったら、お目当ての「衣装博物館」、「銀器博物館」と「陶磁器博物館」は閉まってるじゃないの!マンマミーア!せめて、ボーボリ庭園だけでも、と思うが、もちろん庭も!冬場は閉まっておるのです。
受付けのおにいちゃんに明日は開くの?(正味、わたしには明日一日しかない、寝坊を考えると半日か??)と聞くが、彼もさだかではない。まあ、聞く方が間違い。なんか、隣の博物館
(思い出せない?ガイドブックによると おそらく近代博物館)だけはあいてるというが、キョーミないので泣く泣くまた雪の道を戻るはめに。やあっぱ、冬場の閑散期に美術館巡りしよう、なんて思ったのが間違い。なのにウフィツィの前は長蛇の列だったなあ、おそらくあそこしか開いとらん、のだろう。朝8時45分から開いてるし。早起きは得よ!早起きしな!イタリア人が早起きとは思いもしなかったのだが。フィレンツェ人が早起きなのか。
だからホテルの朝食時間が早いのか。ホテルの朝食は10時で終わってしまうの。だいたいが朝食のぎりぎり時間でしか食事しないわたし。でも11時とかだと朝食とは言えんわな。ブランチ。
意を決して!!(?)翌日9時起床。朝食をすませてさっさと並びました。日本人も前方に見かける。思ったほど長く待つことなく、中に入場。ま、列はイギリスで慣れとるしな。入場したはいいが入り口でうろうろしてたら日本人ガイドさんに「そこ、そこじゃないわよ、こっちから入るのよ」と教えていただきました。やさし。わたしは彼女のグループでもないのにご親切さま(よっぽど危なく見えたんだろうな)。しかし、こんなとこで入り口がわからない究極の方向音痴。
無事入場し、ガイドブック説有名どころの目当ての絵を探しに。ほら、性格がきっちりしてるから、ひとつひとつ順番に見ていかないと気がすまないのよね。ミケランジェロ「聖家族」、ボッティチェリ「春・プリマヴェラ」「ヴィーナスの誕生」、ラッファエロ「ひわの聖母(びわじゃないよ)」ティツィアーノ「ウルビノのヴィーナス」ダ・ヴィンチ「三賢王の礼拝」。ルネッサンスファンには垂涎ものよ。え?なんか抜けてる。これどこだっけ?こんなとこまできちゃったら、あらら、また戻らなくっちゃあ。ジョット「聖母子」。でも目の付け所は簡単なんです。なぜなら有名絵画の前には必ず日本人グループが陣取っていて、ご丁寧にガイドさんの説明まで聞こえてくるんですもの。ラッキィ。ひそっと、グループのひとりのような顔して横でいっしょに説明を聞いているわたし。なるほど、なるほど。フィレンツェ派ですな。ま、ここで中世イタリア美術史の説明は未熟者ですから控えておきますが、イタリアもシエナ派、ヴェネチア派、などなど、都市によりすごいあるんですな。未熟者のわたしにとっては、「ホンモノ」の美術品をこの近視眼で見た!ということだけがお宝、かな。アンティークといっしょね、なんてひとりごちております。
フィレンツェはメディチ家のやかた、メディチ・リカルド宮は行きました。ここの目玉は「東方三賢王の礼拝」。ゴッツォリ作。
中世生活博物館というおもしろそうなのもあったのに、気づくのがおそかった。昼は1時50分で終わりになってる。ドアの前に到着してここかな、どうかな、と見ている間にばしーんと閉められちゃった。。。ショック。イタリアでは早朝行動が必要だ。いなかでもないのに。
食べ物はねえ、絶対はずせない、ビフテカ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)。パンの野菜沢山のスープ(というよりおかゆに近い?)リボリータ(余談、これはシエナのトスカナ料理レストランで食べたのがピカいちだったわ)。
ワインはもちろん、ワイン産地のトスカナ地方のいいのがいっぱい。よりどりみどり?いのししも食べなきゃならんわ、鹿もいいねえ、ジビエ(野禽類)のトスカーナ。ここではやはり、魚介類より肉類ね。赤ワインがおいしいはず。どの土地に行ってもそこの地のワインと地の食べ物が合う!!おいしい!!その地方地方で楽しめるからうれしい。
<あとがき> しかし ! の多い文章や、興奮するとやはり !!が多くなるのか!!
*ポンテ・ベッキオ フィレンツェ、と言えばポンテ・ベッキオ。アルノ川にかかるポンテ・ベッキオは文字通り訳せば、古い橋。現存する数少ない2層構造の建物の橋。貴金属・宝石屋さんが多いです。オペラファンにはわかる、プッチーニ作「ジャンニ・スキッキ」はフィレンツェが舞台。ここにでてくる、ローレッタが歌うアリアは「お父様、お願い」、あのひととの結婚を許して、の歌。ポルタ・ロッサで指輪を買い、好きなひとと夫婦にさせてくれなければここから飛び降りることも辞さないという。。。
☆旅行は 2005年12月28日~31日 たいへん遅くなりました。
写真も白黒時代なので、文章だけという。今度訪れる機会があったらパズルしてみよう。紙の写真をデジカメに撮ってアップも考えたけど、その写真がどこにあるか、所在不明(おそらくあの引越し荷物の箱の中~)。
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..December, 2010
12月。またしてもイタリアです。知るひとぞ知る、最近とみにイタリア好きのわたしは初旬ローマを訪れ同じ月の年末はフィレンツェ探訪となりました。フィレンツェは自慢じゃないがこれが2回目。初回はすっご~い昔で覚えておりません。なにせ若いときゃ、歴史とか美術にキョーミがあまりなかったもんでね。若気の至りじゃないけど、無駄してるよねえ。せっかく文化の宝庫に旅しても。
今回のメインテーマはウフィツィ・ギャラリーとピッティ宮。美術巡りの旅。
そう、冬といえば当然なんだけど、雪でした。出る前のイギリスも雪が降り、ホワイトクリスマスには2日遅れでちと遅かったけど。フィレンツェに着いたらまた雪。雪が追っかけてきた。泊ったホテルの前の広場がまっちろできれいでした。
雪景色のフィレンツェ、雪景色のドゥオモ(大聖堂)はきれかったが、ちゃむい。おまけに冬だから閉まってる博物館、美術館が多い。ルネッサンス建築の広場に建物、雪化粧した白色の街、きれいきれい、と喜んでばかりはいられない!雪はすべるのよ!その朝、ホテルからフツーに歩いても15分はかかる距離、*ポンテ・ベッキオを(文字通り)越え、すべりかけながら雪の中、歩きでピッティ宮まで行ったのにぃ(目的は服飾博物館と陶器博物館)。美術館前のカーブになっている雪の山を踏み分け、やっと玄関にたどり着いたと思ったら、お目当ての「衣装博物館」、「銀器博物館」と「陶磁器博物館」は閉まってるじゃないの!マンマミーア!せめて、ボーボリ庭園だけでも、と思うが、もちろん庭も!冬場は閉まっておるのです。
受付けのおにいちゃんに明日は開くの?(正味、わたしには明日一日しかない、寝坊を考えると半日か??)と聞くが、彼もさだかではない。まあ、聞く方が間違い。なんか、隣の博物館
(思い出せない?ガイドブックによると おそらく近代博物館)だけはあいてるというが、キョーミないので泣く泣くまた雪の道を戻るはめに。やあっぱ、冬場の閑散期に美術館巡りしよう、なんて思ったのが間違い。なのにウフィツィの前は長蛇の列だったなあ、おそらくあそこしか開いとらん、のだろう。朝8時45分から開いてるし。早起きは得よ!早起きしな!イタリア人が早起きとは思いもしなかったのだが。フィレンツェ人が早起きなのか。
だからホテルの朝食時間が早いのか。ホテルの朝食は10時で終わってしまうの。だいたいが朝食のぎりぎり時間でしか食事しないわたし。でも11時とかだと朝食とは言えんわな。ブランチ。
意を決して!!(?)翌日9時起床。朝食をすませてさっさと並びました。日本人も前方に見かける。思ったほど長く待つことなく、中に入場。ま、列はイギリスで慣れとるしな。入場したはいいが入り口でうろうろしてたら日本人ガイドさんに「そこ、そこじゃないわよ、こっちから入るのよ」と教えていただきました。やさし。わたしは彼女のグループでもないのにご親切さま(よっぽど危なく見えたんだろうな)。しかし、こんなとこで入り口がわからない究極の方向音痴。
無事入場し、ガイドブック説有名どころの目当ての絵を探しに。ほら、性格がきっちりしてるから、ひとつひとつ順番に見ていかないと気がすまないのよね。ミケランジェロ「聖家族」、ボッティチェリ「春・プリマヴェラ」「ヴィーナスの誕生」、ラッファエロ「ひわの聖母(びわじゃないよ)」ティツィアーノ「ウルビノのヴィーナス」ダ・ヴィンチ「三賢王の礼拝」。ルネッサンスファンには垂涎ものよ。え?なんか抜けてる。これどこだっけ?こんなとこまできちゃったら、あらら、また戻らなくっちゃあ。ジョット「聖母子」。でも目の付け所は簡単なんです。なぜなら有名絵画の前には必ず日本人グループが陣取っていて、ご丁寧にガイドさんの説明まで聞こえてくるんですもの。ラッキィ。ひそっと、グループのひとりのような顔して横でいっしょに説明を聞いているわたし。なるほど、なるほど。フィレンツェ派ですな。ま、ここで中世イタリア美術史の説明は未熟者ですから控えておきますが、イタリアもシエナ派、ヴェネチア派、などなど、都市によりすごいあるんですな。未熟者のわたしにとっては、「ホンモノ」の美術品をこの近視眼で見た!ということだけがお宝、かな。アンティークといっしょね、なんてひとりごちております。
フィレンツェはメディチ家のやかた、メディチ・リカルド宮は行きました。ここの目玉は「東方三賢王の礼拝」。ゴッツォリ作。
中世生活博物館というおもしろそうなのもあったのに、気づくのがおそかった。昼は1時50分で終わりになってる。ドアの前に到着してここかな、どうかな、と見ている間にばしーんと閉められちゃった。。。ショック。イタリアでは早朝行動が必要だ。いなかでもないのに。
食べ物はねえ、絶対はずせない、ビフテカ・フィオレンティーナ(Tボーンステーキ)。パンの野菜沢山のスープ(というよりおかゆに近い?)リボリータ(余談、これはシエナのトスカナ料理レストランで食べたのがピカいちだったわ)。
ワインはもちろん、ワイン産地のトスカナ地方のいいのがいっぱい。よりどりみどり?いのししも食べなきゃならんわ、鹿もいいねえ、ジビエ(野禽類)のトスカーナ。ここではやはり、魚介類より肉類ね。赤ワインがおいしいはず。どの土地に行ってもそこの地のワインと地の食べ物が合う!!おいしい!!その地方地方で楽しめるからうれしい。
<あとがき> しかし ! の多い文章や、興奮するとやはり !!が多くなるのか!!
*ポンテ・ベッキオ フィレンツェ、と言えばポンテ・ベッキオ。アルノ川にかかるポンテ・ベッキオは文字通り訳せば、古い橋。現存する数少ない2層構造の建物の橋。貴金属・宝石屋さんが多いです。オペラファンにはわかる、プッチーニ作「ジャンニ・スキッキ」はフィレンツェが舞台。ここにでてくる、ローレッタが歌うアリアは「お父様、お願い」、あのひととの結婚を許して、の歌。ポルタ・ロッサで指輪を買い、好きなひとと夫婦にさせてくれなければここから飛び降りることも辞さないという。。。
☆旅行は 2005年12月28日~31日 たいへん遅くなりました。
写真も白黒時代なので、文章だけという。今度訪れる機会があったらパズルしてみよう。紙の写真をデジカメに撮ってアップも考えたけど、その写真がどこにあるか、所在不明(おそらくあの引越し荷物の箱の中~)。
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..December, 2010
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