番外編 ルクソール前編 生者と死者のまち
ルクソールは古代ギリシャ語で「パレス(宮殿)の多い町」という意味だそうです。ナイルの懐、西に「王家の谷」代々の古代エジプトの王や女王のお墓となっています。東がルクソール神殿やカルナック神殿のある、現代の大都市「生きるものたちの都」。
新王国時代には「テーベ」と呼ばれ、首都でした。ま、京都や奈良みたいなもんじゃろ。
旅行2日目。2月2日(火)午前。朝食後、まず訪れたのが、ルクソール博物館、ここは最近発掘された像も含め、ルクソール神殿をはじめ、ルクソール近辺からの埋蔵品の展示となっています。内部は撮影禁止なので、写真撮れませんでしたが、モダンなつくりの博物館です。
ルクソール神殿はカルナック神殿の補助として、建てられましたが、この二つの神殿の間2マイル(約3.2キロ) を結ぶのはスフィンクスの並ぶ参道でした。現在は家や道路で切断されていますが、まだまだ地下から発掘物が出てきているそうです。
いったん船に戻り、昼食を取ったあと、午後は本日のハイライト(このガイドさん、この表現がお好きなの)~生者の東岸の神殿めぐり。まずはカルナック神殿のご参詣。エジプト神殿初心者講座としてはいいスタート地点かもね。
カルナック神殿も、今はナイル川から離れていますが、昔はナイルの川沿いだったということです。氾濫を繰り返して暴れん坊のナイル川はしばしその位置を変えていたことでしょう。
大神殿 巨像がごろごろしてんです
じぐざくの線は波を表す
大列柱(映画「ナイル殺人事件に登場」)
パピルス柱、と呼ばれるもの 人と比べてみればどんなにでかいかわかります。
どれがそれやったんかよう把握してませんのですが。
ラムセス2世の巨像
両腕を胸の前であわせているのは、オシリス神のポーズ(死んでる、そうです)左の像の、足元にいるのは娘で、のち結婚した王女のひとり。
聖なる池(僧侶がお祈りの前に身を清めた)
スカラベ石像
時計と反対周りに1回まわるとエジプトに戻ってくる、2回が忘れた。3回まわると幸運が訪れる、4回で結婚できる、5回・子供に恵まれる、6回、7回忘れたけど、8回まわると。。。。ひっくりかえる、とか言ってました。
なんで、回りでくるくるまわっているひといっぱい。
スカラベはエジプトで幸運の象徴、カブトムシの一種。丸いふんをころがす姿が太陽と考えられ、幸運のしるしとされてます。繰り返しでてくるエジプト名物のひとつ。
スフィンクス参道
これは約3キロ離れた市内のルクソール神殿につながっています。狛犬の列って感じ?
ガイドが神殿の中では「小さい」方です、と言っておりました。これが小さいぃ???お見事。
有名なのは、玄関に建つオベリスク。左右ペアで立っていたのが、右側がありません。その片割れはパリのコンコルド広場に現在立っているものです。
盗んだものではなく、贈与されたそう。
夕闇せまる、日没のころに行ったので、途中からライトアップの黄色い光となりました。
ライトアップされた神殿をお楽しみください。
狛犬くんたちもライトアップ
レリーフもライトアップ
補足>>歴史
古代エジプトの王たちがやんやと出てくるの。名前、名前、名前。
古代エジプトの神もいいいっぱい。
王さんも生まれたときの名前、即位前、即位後、そのあとも何回か変えてるやつもおるし。戒名、みたいなん持っておるし。まあ、ぜんぶ覚えんでも、別に何の支障はないのだが。。。よく出てくる年代順に入れておきますね。順番がちごたとしても、何のさしさわりがあろうことか。だって、3000年とか前なんっすよ。1~2年、いや、100年の違いでも、ちっせい・ちっせい!!
◎本日の登場人物の古い順から
ハトシェプスト女王 ツタンカーメン ラムセス2世
ちなみにカルナック神殿は2000年かけて代々の王が増築したって、いろんな王が手を染め、携わり、始まったのが、紀元前1500年ころ、やっと完成したんが、ローマ帝国時代やし。キリストなんか、微塵もないでぇ。元来おおざっぱなわたくしですので、ちょっとやそっとの誤差はお許しくださいませ。でも、ご指摘も受けるわよん。言いたいことあるひとは歓迎歓迎。
兄弟姉妹や親子で結婚するのは古代エジプトでよくあった話で、神話にもでてきます。追って入れていきますね。
ルクソール後編は 西岸の「王家の谷」とハトシェプスト女王葬祭殿。続きます。
2010年2月14日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..February, 2010
寄贈…無理やり寄贈ってことになってるから返せって!時々言われてるやつですね(汗)お見事!!立派!
返信削除生で見たいな~!寄贈!?のほうはよく見ましたけど…
まあ、とってきちゃうのは、発掘に関与した国の中でもイギリス人の方が得意かもしれんし。。。昔はそのへんにごろごろしてた神殿の石の柱とかを自分の家に勝手にとりいれちゃって、王さんの紋章(カルトゥーシュ)入りの柱が家にあった、っていうエジプト人もいたみたい(汗と笑いと涙かしら)
返信削除迫力。今まで見たどれよりも実感あります。カメラワークが言い? これだけの巨石だと、側に立つと石の重力場みたいなのを感じるんだろうね。前号の表紙はすごかった。オベリスクがすごいのは一本石だから、というのはわかっていたのですが、頂上の三角錐が、足元から見るともう見えない、というのは新発見でした。この角度からの写真を見たのは初めて。次号以下に期待が高まります。
返信削除表紙で使った写真は次に行く前に、その編に入れるようにしましょう。ということは最新が更新できたときに前のを見てもらうと入ってます。「前の投稿」で見てくださいね。オベリスクの横並びのも足しとくねえ。
返信削除いやぁ~すばらしいです!!もう一度訪れたいと思い続けて18年もたってました(^^;)人間は老化しても実物は変わらないんだろうなあ。やっぱりまた行きたい~~次もとっても楽しみです。
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