594 レディング・アビーの廃墟跡復活

眼の専門医のアポが3ヶ月かかってやっと取れ、レディングのロイヤルバークシャー病院のアイ・クリニックまで行かねばならず。うちの会社は医者に行くのは有休外でつけてくれ、助かるのですが。この日は列車で行くのに時間かかるし、検査のあとは眼が変になるので、会社に戻れないと思って、半日休もうと思っていたのですが、有休にしなくていいって。なんて素敵。


病院へは駅からバスもあるのですが、歩きました。25分くらいかな?そんなに大変ではありません。

帰りに駅に戻りがてら通り道なので、アビーの遺跡を覗いて見ました。結構見甲斐があってびっくり。

何かで見ていて、あんなところに遺跡があったのね、と思っていたのですが、実は今年の6月に一般公開を再開したばかりとのこと。もともと僧院の跡地に公園が作られたのでしょうけど、隣接の建物はなんと刑務所。有名なところでは、ヴィクトリア時代の異端児、詩人・作家のオスカー・ワイルドも投獄されていたという歴史があります。今は使ってなくて、何かに変わるらしいですが、まだ未定だそう。

Reading Gaolと言うらしい。オスカー・ワイルドの作品にも出て来ます。監獄体験の小説らしいが、読んだことはござんせん。文字通りだと<監獄> Gaol の発音はジェイル、だって。
普通に綴れば Jail でしょうね。一般には Prison<刑務所>と言うと思いますが。



ケネット川沿いに、オスカー・ワイルド
・メモリアル散歩道になっている。

オスカーワイルド形の門










川沿いを歩くと、右手に遺跡公園への入り口が。



説明の看板がそこここに設置されてて親切。


バーコードを読み取って、ウエブサイトにも飛べる。







右手の茶色の建物は元監獄




礼拝所の跡




こういうの好きだわ。とっても面白い。
ちゃんと整備されてて、説明付きで、ミューゼアムのようです。
屋外のライブ・ミューゼアム。



歴史は12世紀に遡り、ヘンリー一世が建てたと言います。フランスで亡くなった彼の遺骨を運んで来て、ここに埋葬したと言う、お墓もあり。


ヘンリー一世の埋葬場所
 回廊(クロイスター)があったところ








ヘンリー八世が宗教改革のおりに閉鎖して、廃墟になってしまいましたが、そのあとはロイヤルの宿泊所になったりして、エリザベス一世も足しげく通ったとか。




僧侶たちの宿泊所、礼拝所、食堂の跡が示されています。





こんな回廊だったかと。

 写真や説明が興味深い。




ケネット川がすぐ側なので、ここから、船も出したと。



外に出たら、公園のゲートの近くに埋め込みポストを発見。
Forbury Parkへの入口

Abbey Gateway


僧侶のプライベートな住居から、ヘンリー八世が僧院を閉鎖した後は、娘のエリザベス1世の時代・ロイヤルの宮殿に。
その後、ヴィクトリア時代には、あの、有名な建築家、ジョージ・ギルバート・スコット(ロンドンのセント・パンクラス駅を建てた建築家)が再建しています。今あるのは彼の作品。18世紀には寄宿女学校にもなり、これまたイギリス初の女性作家若き時のジェーン・オースティンが机を並べて勉強してたって。こんなところにまでいたのね?


なんか、レディングの歴史を垣間見た1日でした。まだまだ奥が深いわ。

これは本文には関係ないですが。。。
帰りにスーパーで食料買い出し。
紫の<白菜>があったので買って見ました。
味は<白菜!>






中側がより、紫。

英語ではチャイニーズ・リーフというのですが、イギリスの農家の作り手さんのよう。

イギリス人って紫、好きなんかな。

塩昆布と昆布だしで浅漬けにしました。




© Mizuho Kubo , All rights reserved..... September, 2018

コメント

  1. わ、わ、わ。そこ、行かねば! レディングにあるのか。この冬に言ったら寒いかな・・・きっと寒いな・・・雰囲気ありすぎかな。

    うん。今だったらjail だよね。わたしの仕事だとgaol でいいんで、ついそう書くと、オートコレクトに叱られる。おっしゃるとおり、発音は同じ、だけど綴りがgoal と入れ替えなのが、怖いっちゃ怖い。

    移動の自由を剥奪して閉じ込めるのは同じですが、gaol, jail は、厳密に言うと、未決つまり判決が出てないひとを、逃げないように閉じ込めておくので、監獄だけど、刑務所じゃない。prisonは、理論上は、判決で自由刑(正確には自由を奪う刑、だから禁固刑ともいう)を科されたひとが収監される意味で使うことが多い。刑期を務めるから刑務所、ね。

    もっとも、逮捕監禁、つまり、ふつうのひとが誰かをさらって閉じ込めてしまうこともimprisonmentっていうから、完全に使い分けがされてるわけでもない。

    でまあ、年寄りの思い出ですと、プレスリーの「監獄ロック」は、jail でした。刑務所ロックじゃないわけね。「なにしやがんで~ 出せったらだしやがれ~」の感じは、やっぱり、jail でないと。でもって、看守が、黙れ、ここがおまえのgoalだ! ・・・は歌詞にはたしか、なかったような。

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  2. さすが専門家、ぜひご一緒しましょう。
    コメントがなかなか入らないんだけど。。。入るかな。
    匿名で入れましたけど、わたしです。笑

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