92 エジプト後のロンドン 大英博物館編


表紙 冷蔵庫のフリッジ・マグネット
    集めてるひといましたな・ごめん、ペーパーウエイトってなってる

ここまできたらおまけのおまけ、特別付録だい。
ふろくだけど、ロンドン関連だから、本編にいれちゃおうっと。

エジプト旅行が終わったからって、エジプト編が終わったわけじゃござんせんのよ。追求するわたしは復習もしっかり。ガイドが言ってた12番の部屋の「天空の神オリジナル」がひじょうに気になっておりましたの。オリジナル、に弱いわたし。イギリスに帰ったらぜひ、見に行くぞ、もしくはもう見ていたかも知れないんだけど、気にしてなかったということもあるので。。。再度確認。

これはロンドンなので、しっかり本編に入れておこっと。

◎大英博物館
何回か行ってるけど、ずるっといつも見るだけ。2年ほど前に日本語ガイドで一回まわったときは駆け足だったけど、ためになりました。

オベリスクはパリに負けたけど、ロンドンにはロゼッタ・ストーンがあるもんね。
(盗ってきたって??いやはや)



このように神殿のところに置いてあったかもしれない、って。
なつかしい「フィラエの神殿」ですわ。この左の写真。なまの眼で見た塔門ですな。


ヒエログリフはアルファベットを絵と音で表現した表音文字。猫とつづるのに、m i w をヒエログリフで書き、最後に猫をあらわすイメージを足して完成。読むのは左から右だそうで。




12番の部屋?そんなもんあったっけなあ。
うそやん、館内地図見ると、12番はギリシャやで。あのガイドさん、わたしと同じかそれ以上にええ加減なやつかも。

天空の神、というのはホルス神殿の天井にあった、有翼日輪、と日本のサイトで調べるとでてました。こういうやつ。ワシかハヤブサが翼広げてるみたいなやつ。
でっかい翼広げてるひとね。神か。
これは「バー」ですな。旅行中は何も考えず、撮ってたんだけど、けっこう的を得てるやん。
これはハトシェプスト女王葬祭殿のもの


















有翼日輪は、そら(空・掛詞?)神なのですが、わたしが見たかったのは神殿や墓所の天上によく描かれているヌト・シュー・ゲブという「そら」を囲むように、世界の端と端をつないで、天空と大地に分けての画。両足、両手を広げて、おおっている、青い空に星なんかがきらめいておる、あれなわけです。ギリシャ神話にも巨人が大地を持ち上げてるってのがあったと思うけど、そんな感じかしらん。ちと違う?
このはがきのスキャン分はちと小さくて、色も良くないんだけど、わかるかしらん。クリックで大きくしてみて。真中から端の黄色いところから端へ両手と体を広げてる神の図です。

この天空のモトが12番と言ってたと思ったけど。聞き間違いかな。


行ってまいりました。
結論。ガイドの言う「大英博物館にあるオリジナル」というのは「死者の書」のことだと思います!「死者の書 the Book of the Dead 」というのはパピルスに書いてある、もしくは墓所でのレリーフにもある絵です。政府公認パピルスの店で説明してもらいました。パピルスに描かれたその写真は取れなかったけど、あとで行ったアラバスターの店に陶板の作品がありましたっけね。

エジプトの店のもの



ファーストフロアの61-66番の部屋が「エジプト死者の書の部屋」で、「古代エジプト・死後の世界」をテーマに、ミイラなどといっしょにパピルスの書が展示されてあります。

大英博物館の展示から(写真はクリックで大きくなります)








覚えていますか?古代エジプト人は死後の世界「あの世」を信じ、王族たちは墓所にそのレリーフを入れました。ヒエログリフで描かれたレリーフは神(神々)の眼につくよう、読んでもらえるよう入れたあの世へのメッセージです。死後、オシリス神(右のカノピーの中にいる白いワインボトルの王冠をかぶってる。後ろに控えしはイシス神とネフティス神)の前で、「最後の審判」をあおがねばなりません。
ネフティスはオシリス・イシスの姉妹で、また、悪者セト(これもオシリスの兄弟)のきょうだいであり、妻である、女神。この4人、すべて兄弟姉妹で夫婦。

計りのところで、アヌビュス神が、魂と(真実をあらわす)羽根とを天秤にかけ42人の審判神の尋問をすべてクリアしなければならない。魂と真実を天秤にかけ釣り合わなければ魂は下で待ってる鬼(怪物?)に食べられてしまうのです。

これもパピルス、本物だよん。            

わ、ワニもいましたねえ。

どすこい、スカラベちゃんも発見、金の帯つけてるけど。




木製のイシス神とネフティス神をかたどった供品
誰かに似てない??右のひと。


The Book of the Dead
エジプトに行けばまず目にはいる3大レリーフのひとつ。。。古代エジプトの3大テーマのひとつ。あと2つは思い浮かばんけど。「死者の書(大英博物館の日本語ガイドブックにはそのまま死者の本、って書いてあったけど、書、の方が古代らしくない?)」「有翼日輪」「太陽神などの神々」ってとこかいな。



有翼日輪 大英博物館で見つけた刺繍のもの



手前にいるのが翼をつけたバーですよ。

バカ、カバ、いやいや、この鳥のようなのが、「バー」で、両手を広げてる「カー」といて「アク」になるらしいです。馬鹿が悪になる??いやいや。バーと、カーが、スピリチュアルなもの、死後、魂は身体を離れ、ふたつあわさって、アクとなりあの世に行く、神の船に乗ることができるとか。

ま、バーがいたので、あながち「天空の神」は間違ってないかも。でも62番だぞ。Twelve とSixty-two を間違えるわけないし。クルーズ客にもイギリス人が多いのに間違ってたらすぐわかるで、ええ加減なガイドちゃん。


















 4番の部屋も古代エジプト。彫刻やら像の部屋。ここにはロゼッタストーンとラムセス2世像があります。

大英博物館4番の部屋の展示

こんなところにいらしたとは。またお会いできて光栄です。ラムセス2世の像。

裏(背中)と表(正面)

これもラムセス2世
エレファンテイネ島で見つかったとか
アスワン・植物園の帰りに島は見ましたよ


 この「足で踏み入れた」王家の谷の、ラムセス2世の墓で見つかった、となれば、写真に撮ってみたくなるよね。
 あの世でまず、口を開くための道具とか。



ホルスくんもたくさんいました。




妻(母)のハトホルもいた。入れておいてあげよう。これはアメンホテプ王像の横にいたとか。
ハトホルだけ残って、王の像とオシリス像はなくなっているそう。アメンホテプ3世さんはあのメムノンの巨像のひとよ。




これもどっかで見たような。。。狩りの景色。と言えば?





いやあ、久々に行ったけど、大英博物館って広いし、でかいし、奥深いわ。まだまだ初心者の気がします。展示物に追加されている説明ひとつでも実感がこもり、よくわかる。百聞は一見にしかず、とはよく言ったものだ。エジプトだけでもどんどん掘り下がりそうな気分です。
「大英博物館シリーズ」5つくらいできそうね。また、やぶへび。

おまけ。博物館のショップ。
ロゼッタ・ストーン・グッズが陳列されております。
この、折りたたみ傘よさそうだけどね。あとは持っててもどうする?という感じもするが。
まさにスーベニア(想い出の品、でしょうな)


ちょっと、この傘、気に入りました。

       
マグカップ



ストーン・T シャツもあるよ

アンク(永遠の命のしるし)のペンダントトップ。何か知らなければ買わんよなあ。


右・上のペンダントトップは、カルトゥーシュかな?


うん、これも久々だったけど、ショップだけでも、目からうろこでした。

これでとりあえずエジプト・シリーズは 〆 (しめ)で~す。
あ、なんか、やりとげたっつう達成感と開放感。でも4月から何をどう記事にすればいいの???ちょっとしばらく休憩したいかも。といいながらせこせこ入れるかも。

2010年3月31日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..March, 2010

コメント

  1. また消えてしもた。正しいコメント投稿の仕方教えといてね。なんだか良く覚えてないけれども、あらすじは・・・
     一ヶ月半にわたった、大エジプト旅行記の完結おめでとう。一応全部見たはずなんだけれども、どこかで、クルーズ仲間の紹介編を見落としていたらしい。あとで改めて勉強しなおします。
     大英博物館には何度も行っていて、ミュージアムショップフリークのわたくしとしては、ショップを飛ばしたことはないはずなんだけれども、ピーターラビットのヒエログリフ編はしらなんだ。今度行ったら買わねば。
     で、今回のおまけの大英博物館エジプト編、初めてロンドンに行った、20年以上前のことを思い出しました。確か石像群はGFにあるのよね。そりゃそうだわ、こんだけのものを2階に挙げたら床が心配だものね、と思った記憶が(イギリス人およびおそらくアメリカ人観光客にちょ~~~~人気のミイラ室は2階か3階だったと思います)。この石像群は、それだけでも迫力で、イギリスには地震がないことを知っているはずのわたくしでも、ここで地震が来たら下敷きで圧死だな、って、そこはかとなく怖かった。現地の迫力はその数百倍、いや、数千倍でしょうね。どの写真もかすかに見覚えがあるのだけれども、どれか、もしかしたらここに写っているファラオの頭部の足下当たりに、直径1メートルくらいかな、たんなるスカラベの石彫りありませんでした? 指輪なんかになっていると厳かな感じがしないでもないスカラベですが、通常ヒエログリフが彫ってある腹部が見えない石彫りは、やたらめったら丸いせいもあってか、ただの巨大テントウムシ、模様なし、で、とぼけたまぬけさ加減がひどく気に入りました。こんなん玄関脇に置いたら、近所の幼稚園児の大人気になるでぇ~、みたいな。今度行ったらみておいてね。
     前々編のイギリスの春、たしかに、イギリスの桜は散らないんですね。おそらく気温が低いので、花びらが花軸にしっかり着いたままなのだろうと思いますが。日本も、満開を襲った春の嵐にもめげず、上野の山の桜はしっかりと、散ることもなく花軸にしがみついていたらしい。満開前ということもありますが、低温が続いたので、おそらく夜間チルドになっていたのだろうと思います。東北の満開の桜が美しいと評判なのは実はこの夜間チルドのせい。満開の桜のしたにほとんど花びらがない、という、関東以西では見られない光景が一週間近くにわたって展開します。ってことは、イギリスはそれよりも寒い時期が長く続くのね、きっと。ラッセル・スクェアとか、キュー・ガーデンズとか、ホランド・パークとかの桜を見て回ったのは、ロンドンに行ってまだ住みかが見つからない(ためB&Bに昼間居てもしかたがない)時期でしたが、だんだん白っぽくなって、花びらも薄い感じになって、それでも散らずにいる桜の木は、なんだか、レースをまとった老貴婦人という感じで、わたくしはなぜか、ヴィクトリア女王をイメージしたのでした。
     百花繚乱の春寒という状況は、日本だとおそらく北海道の5月くらいかと思いますが、まだまだ寒い日が続くと思います。取材に熱心になって風邪を引かないでね。
     あ、あらすじに書いたのに忘れてた。この傘は新登場と思います。つぎに行ったときに絶対に買い! というより最近セントラルロンドンに泊まらなくなったわたくしとしては、つぎは何が何でも、恒例のロンドンお買い物ツァー(って、たいてい、リージェントとの交差点あたりから西にOxford Stを歩くだけなんですが)を、ひさびさに、New Oxd Stからさらにラッセル・スクェアに入って始めなければ。折角ロンドンから送って頂いた、産直のパディントン、じまんじまん、で付けているのに、ほとんど誰も気付いてくれない。ひじょ~に不満だったので、東京でこの傘を差して、このイギリス産直が目に入らぬか!(まてよ、「産」は違うかもしれん)どうじゃ、恐れ入ったじゃろ~が! とやらねば気が済まない。
     では。あ、さいごにちょこっとPrivate. ご心配かけています。だんだん元気になってきました。このブログは「効く!!!」のですが、ノートにb-mobaileだと時間ばっかしかかって、しかもプリペイドの1分単位制なので、お金がもったいなくて、ブログは使い放題月極料金制の自宅でしかみてません。ごめんなさい。

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  2. ごめん。ローマ字うちだと、つい英語の綴りに余計なボイン、じゃない、母音が入る癖が。b-mobileね、正確には。USBメモリー式で、携帯電話の電話番号が割り振られていて、これを接続するとノートで携帯電話を経由してウェブが使えることになる(らしい。しかけはもちろん知らないが、確かに、使えた)。なんだかこれにキーボードとディスプレイがついているのが一体型e-mobileなんかな、店はやたらそちらを売りたがったみたいだから、そっちのほうが高いんでしょう、きっと。いらんつーたらいらん、ノートは今でも三台も持っていて、近々もう一台買う予定じゃ、とは、もちろん、言いませんでしたが。では。

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  3. koura さま~、コメントは一回「プレビュー」に落としてから「投稿」してもらった方がいいかと。やりにくいだろうけどすんません。ゆっくりでいいよ。
     4月からはちょっとペース落とそうと思ってるので。というか、ゆっくり100回に向けたく。。。すぐ終わってしもたら、あとがないよってに。。。ま、ともあれ、イースター休暇で月曜日までイギリスの世間はお休みです。

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