83 イギリスのスーパーでさがす和食材

リクエストにお応えして食の話題。今年の締めくくりはやはり食か。わたしらしくてええっか。

某スーパーS にて。Maldon Sea Salt は日本でも人気だそうで、日本に帰省するときのおみやげにいいかな、とかねてから思っていましたところ、Smoked の珍しいのを9月に見つけて、日本から来ていた K に持って帰ってもらいました。お使いいただいた結果あまりスモークらしくなくて軽いわよというので、おみやげに買って帰ろ、と思ってたの。通常一ケ £2.09 が £1.59 になってた。やったぁ。3つ取り合えず買って、レジに。いやな予感がしたので、払ってから、レシートもう一度確認すると、やっぱし、£2.09 でつけられてる。£1.59 のはずなんだけど、と言うとレジのおねえちゃん、わたしはわかんない、機械がそう読み取ったんだから。カスタマーサービスに行け、という。そこでもまた並んで、しっかりクレーム。カスタマーサービスデスクのおねえさん、売場に行って確認しよう、と言うの。荷物持っていっしょに塩売場まで行って、見てみるとやっぱり、安くなってると書いたある。
おねえちゃん、ああ、なるほど、と納得して、3つ分、1ポンド50返金してくれた!バーコードがあるのに、なんでちゃんと設定しとかないのかしら。見過ごしたらどうするの?トリッキィよね、と文句言うといやな顔されました。でもねえ、自己主張の国なんか。つくづく。
しかも追い討ちをかけるように言うが、このあと2週間ほどしてまた行って、2つ買った。安くなってる値段表はそのままだったのに、また£2.09 でつけられた。レジで言うとまた、サービスデスクへ行け。で、またよぉ、と怒鳴ったら?今度は売り場まで行かなくて、その場で返金してくれた。なんでバーコードなおしておかんのかね?そのためのバーコードやろ。
こういうことはよくある。なんでも自己責任。気をつけないといけないのが、似たような商品で、ちょこっとだけ違うという場合。たとえばこの S スーパー。お得用の商品があって、たとえばベーシックと名前がついてるとしよう。メロン、ふつー1個 £1.49 のところが、ベーシックの商品は £0.69。見た目もそう変わらないし、ちょっと色が薄いかな、くらいで。ビンボー派は当然安い方、選ぶよね。わたしもそう(味も悪くないよん)。
それだけ買うならレジでも気がつくんでしょうが、他のものもいっしょにたくさん買ってると、気に留めず、そのまま支払って帰ってから何げにレシートみると、うわ、£1.49 しっかりつけられとるやんけ!ということがよぉく、あります。
気がつかないのが負け、言わないのがあほ、ってか?
りんごとか、ペア(梨)。グラムで計っていくらの果物。野菜は一種類しかないんやろけど、果物は種類により価格が違う。たとえばピンクレディとコックスでは前者の方が高い。ギャラと一口に言ってもいろんな種類のギャラりんごあり。安い方のつもりで買ったのに、しっかり、もうひとつのよく似た高いほうでつけられてて。くやしい。
クリスマス前の書き入れ時の忙しいときなんかに同じものを3つとか4つとかまとめて買うと、ひとつ分余分につけられていることもまま、あった(その名もM&S)。
ショート・グレイン・ライス
先日は W スーパーの Short Grain Rice っての、500g ずつの小さい袋に入ってるんで、重くなくていいんだけど、たくさん買わないといけないのがたまにきず。で、家に帰ってレシート見たら2つ買ったのに3つつけられてた。中国系のおばちゃんだったので、ばっちり顔は覚えておるわよ。やりおったな、いや、やられたって感じで、すぐさま、すっとんで取って返す。こういうとき、近いと便利。「わたしのこと、覚えてるよね、顔かしな」なんて、やくざかい。
90p 返してもらうのも何なので、もひとつ持って帰っていい?と聞いたら、おばちゃん、そのほうが処理しやすいようで、にっこり、いいよ。いちおう、どろぼと思われたくないので、ひとつ袋ひっつかまえて、そのおばちゃんに一応断ってスルー。おばちゃん、レジのお客さんに不審に思われたのか「うん、わたしがまちがえてひとつ多めにつけちゃったのよ」なんて説明してる。
ついでにこの Short Grain Rice 、愛用してます。メイドンヘッドに越してから、ロンドンの日本食スーパーまでわざわざお米を買いに行くのが大変で、どうしようかと思ってたの。ロンドンに出るときに買えばいいんだろうけど、持って帰ってくるのが重い。だいたいがオペラなど高尚な(?)お出かけなのに、米袋かついでうろうろしとうない。これを見つけてから、わざわざロンドンまで行かなくていいし、楽ちん。以前はカリフォルニア米の「錦」を買ってたのだけど、5キロ入りでも持って帰るの遠路大変で、宅配を頼んでもいいけど、会社に送ってもらったらまた会社から持って帰らないといけないし、とひんぱんにはお米食べられないなあ、とあきらめてたの。
細長い Long Grain Rice が多いこちら。Short Grain Rice はなかなかなくて、プディングライスくらいしか見つけられないのに、これは W スーパー のオリジナルで、安い。味も日本のお米や錦と比べ、そん色ございません。ふつうは 500g で £1.49 以上するがこれは£0.90!! インドの最高米バスマティなんてけっこう、高いから、1キロ約3ポンドの錦といい勝負よね。

ついでに、話を広げてみましょう。日本の食生活をイギリスで維持するには?というテーマとなりそう。和食材はこっちのスーパーでもけっこう見つけられる。もしくは似たようなものを応用する。
日本人の多い、ロンドン中心部のスーパーだと日本素材も見つけやすいだろうけど、このごろは和食ブームも重なってか、わたしのいるような田舎のスーパーでも和食にできるような食材を見つけられます。
ちょっと披露してみよかな。
しいたけは Shiitake Mushroom として、そこいらのスーパーでも売ってます。うちの近所の前述 W スーパー では「しめじ」や「えのき」もおいてます。イギリスの農場製よ。ぶなしめじ、ってなってる。

白菜は chinese leaf としてどこでも売ってるし。
ねぎは salad onion 。こっちは生でサラダに入れたりする。
あさつき = chive
leek 厳密に言うとちがうけど、長ネギ感覚で鍋にも最適。

トーフはねえ、焼き豆腐みたいなのはヴェジ(タリアン)コーナーで見つけられたりする。生のには及ばないけど。
以上、鍋の材料でした。


写真はロンドンの友人宅での忘年会の鍋。とりつくね鍋よ!

おくらは okura 、わたしは買わないが、アラブとかでも使うみたい。このごろは「みずな」もミックスサラダの中味に入ってることもある。枝豆もブーム。Soy Bean またの名をedamame なんてってむき身で袋に入って売ってたわ。びっくり。M&S では枝豆サラダまであった。
これまた、W スーパー ですが、ここのデリ・カウンターで、切り売りしてるハム類、けっこういける。薄切りで何枚、とか言って買えるのも便利。「生ハム、いちばぁん、薄く薄くにして4枚ちょーだい」とか。薄いと値が踏まないから安くなるんだよ。6時過ぎると残ってるのをさばくために、安売りしだすのも魅力で、切れ端のロースト・ビーフとかが安くなってたりする。一度買って試してみましたが、薄切りなので、ポン酢と食すと、まるで牛しゃぶ感覚。おいしいよ。
本日はわさび醤油にしてみました。これもいけるよ。イギリスでロースト・ビーフにホースラディッシュはつきものだから、わさびはホースラディッシュやもんな。
ハムも、地元ロイヤル・バークシャーハムなんてのもあって、話題に事欠かない。夏だと冷麺に入れて◎。パンチェッタの切れ端、けっこう入ってて 60p だった。朝食3回分くらいいけそう。カリカリにやいて、おいしいよ。ほんものの豚の匂いがした。
W スーパー が続くが魚コーナーでも賞味期限間近のサケの切り落とし、とか、ムール貝やえびも安くなって袋に入って売っている。中味が見れないのがちと不安なんだけど、「なんとかえび」わからんがまあ買ってみよ、と思ったら、中型の尾っぽつきのむき身のえびがごそっと入っててお得感。失敗はちゃんと見ずに「SMK MACKEREL 」さばの切り身だ!60p で3切れはうれしかったが、開けてみたらなんと燻製でした。包んであるから中味見えない。ま、おいしかったけどね。
ある日さかなコーナーで「牡蠣」!!安くなっとる。包んであるけど、5ケでたったの1ポンド60!!! うわぁ、食べたい。でも殻つきのロックオイスターみたいやで、ど~やって開けるん???悩みに悩み、買いました。でたとこ勝負のわたし。つきいち日曜マーケットで、殻つき蟹の足、やら魚の解体に苦労した思い出話が走馬灯のように頭をかけめぐり(大げさか)、前の読んでみたいひとはど~ぞ→(72 青空市場 in Maidenhead)どうしようかといったんは売り場を離れるも、5分くらい悩んで結局買いました。
帰り道、母を思い出し。。。そういえばレンジでチン、1分くらいしたらすぐ開くよ、と言っていたなあ。お母さん、ありがとう。
帰って包みを開けてみると、うぉ~、想像以上の大きい岩牡蠣のかたまりが。さっそくチン、し、レモンを忘れたので、ポン酢をかけて食すとな。おいし~!!最後の一ケだけ、変形だったので、あけにくく、大変でしたがなんとか全部きれいに開けられて完食。食べだしたら、ものの1分。にくあつでおいしかったわ。ははは。

ワインがなかったので、シェリーで消毒しておきました(飲んだってことよ)。おかげで?別に胃腸に異常もなく、よかったわ。

右の寿司おけに入ってクラッシュアイスの上に並んでいるのは某フレンチ・ジャパニーズのレストランでの前菜・牡蠣 Iced Oyster のディスプレイ。3種類のトッピングだった。

わたしの前菜はフォアグラのテリーヌでございました。


話戻しますと、このごろは肉コーナーで、ほしいものがあると賞味期限を見て、明日とかになってたら、あ、これ安売りで出るよなあ、と考えて明日まで待とうほととぎす、の家康風お買物。食べたいときに安くなってるとなお!うれしい。ビンゴ!!だいたい、3割くらいまで安くなります。他のスーパーにも同じような制度があるが、この W スーパーは特に高品質で有名なので、特にうれしいかも。


ごま油 Toasted sesami oil どこのスーパーにも自社ブランドごま油がある。
しょうが ginger これはイギリス食材と言ってもいいくらい、お菓子やビスケットにも入れるよね。

 こちらはスーパーのゲームテリーヌ。ロースとビーフとあしらってみました。レストランと比べたらあかんわなあ。








友人宅の前菜もなかなかでしょう。鍋パーティのとき。
手前のイベリコハムは地中海クルーズのときにバルセロナの市場で買ったやつよ。かめばかむほど味がでるって、おいしかった。そのうしろの真ん中のサラミはフランスの市場で友人が買った猪のサラミ。おく、えび。イベリコの左隣、韓国のおやき風、肉だんご。


うずら卵 高いけど(6個で £ 2.25 とか?フツーの卵がいくらフリーレンジでも6ケで1ポンド半くらいなのに、それにくらぶれば高いでしょ)、手にはいります。

オリエンタル、アジア食材として、和食の食材も、ございます。寿司関連が多いけど、しょうゆ、わさび、のりは手にはいりますよ。最近はスーパーでインスタント味噌汁も売ってたりして、日本食通のイギリス人同僚が「今日はみぞ(にごるのよ・なぜか)スープにするわ」て T スーパーで買ってきたのをよく食してる。先日も、箱の内容書きのところ読んでて、「mirin って何?」え?と思ったけど「みりん」、のことだったのね。

その T スーパーでは、大根も Mooli とか書いてあるのよね。たまにあります。いつもあるわけじゃないけど。ロンドンではアラブ系ショップに行くとよく見るんだけど。日本の大根に比べるとやはりかすかすで、水気がないような気もする。

インド系、香港系のアジア移民が多いイギリスのこと、食もそれにつらなって手に入りやすいっつうことですね。和食は健康食品としてブームだし。すし、わさび、しょうゆ(ソイ・ソースという)、テリヤキ、ワギュー はそのままで、もう英語だよん。


<おまけ>
ついでにこれは地中海クルーズに行ったときの帰り、ジェノヴァの空港に売ってたパスタ。丸くてひらたくて小判のようなの。変わってると思い買ってみました。クルーズの中でも毎日変わったパスタをいろいろ試すことができたけど、これは初めて見たかな。白くておもちのようなの。稲穂の刻印までついてます。やはり、トマト味のミートソースにあうかな?ラザーニャのように使ってグラタンみたくしてもいいかと思いもしましたわ。ここではチーズとあさつきをあしらってみましただ。


大きくするとこんな感じ


これまた友人宅での鴨すき、パーティ。鍋で忘年会、ロンドンでもね。

before

after
















これは究極、2年ほど前にワイト島でいただいたロブスターの刺身でございます。


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鍋ばかり食べておりますが。。。
それでは皆様良いお年をお迎えください。2010年にまたお会いしましょう!








2009年12月21日
© Mizuho Kubo , All rights reserved…..…..December, 2009 

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