128 サービスという仕事とは?

文句いいながら好きなんですけど、この国。
でも、ネタはあるっつうか、文句いいたいこといい~っぱいあるわ。











*プラマーなどの仕事の仕方
Plumber 訳すと配管工、ですが、この国では貴重な職業。水周りや配管の仕事をします。
いいプラマーを探すのは至難の業。
セントラルヒーティングの設置、修理に始まって、台所水周り、バスルーム、シャワーの配管。修理。プラマーの仕事です。
以前にロンドン北西部に住んでいたとき、大家は同じ家で、別棟に住んでたのですが、わたしの部屋のシャワー室の下が大家の地下物置になっていて、水漏れが下に行く、というので何度もプラマーが必要でした。同じひとをいつも頼むのだけど、仕事していっても、一向に完璧に直らず、何回も呼ばないといけない始末。これが、プラマーのかせぐ道よね、なんて冗談半分、ほとんど本気。時給だし、けっこうとるのよ。そら、特別のスキルがいるからね。でも、完全に直してしまうともう仕事ないやん。だからわざと直さず帰るんちゃうんか、と疑ってしまいます。
サラリーマンやめて、高いお金をだしてプラマー学校に行き、プラマー術?を習得し、かせぎまくっているひともいるとか。評判がいいと、口コミで、次から次へと仕事がくるから、求められているんでしょうね。
さすがに、DIY (Do It Yourself) の国、イギリスも、配管と配電は特別なスキルがいるからなあ。素人がやってもあとで問題があったら大変やし。
まず、時間通りに来る、ってことはないから、水曜日、って言ってても、終日待っても来なかったり、来た、と思っても、何か道具か部品が足りないから次回持ってくるって、一回で終わらない。
疑うぞ。時給かせぎ?

*ホテル。。。。でさえ。
けっこうええ加減。アバウト。アラブ的?とさえ思う。別にアラブに偏見があるわけではないが、そのあたり、大阪の商人と通じ合えるもんがあるんでは?ロンドンに関西の人間が多いのはそのせいか?まさか?

だって、一流のホテルでさえ。。。ロンドンのホテルですけどね、企業料金を聞き、朝食はレートに込みでないの?と聞くとはじめて、まるで奥の引き出しから出してくるように「部屋代のみのレートに朝食だけ最初から足すと20ポンドだけど、チェックインのときに言ってくれたらプラス10ポンドでやるよ」へ?ようわからんわ。
何事もはじめっからセットしておきたい日本人には向かん話や。

一度むかあし、パリの星のついてないようなホテルで、1週間泊まるから、割引はないの?とネゴったらあきらかにホテルのひとはイラン人だったと思うけど「あんたどっからきたん」と反対に聞かれる始末。日本て、どんな国やと思たんかなあ。ま、イランがアラブかどうか、というのは一過言、あるんですけど、ネゴの世界のアラブ商法を考えると、イラン人にごうつくよばわりされた、とショックであった。
トルコに行ったときも、バザールで値切るのは大阪人の特権よ、負けへんで、と思ってたけど。けっこう高く買わされてたりね。

あす、あす、の世界。日本人的サービスからいくと、わたしは問い合わせにはすぐ返す、遅くともその日のうちに返すことを心がけておりますが、ホテルなんか、確認書だって、すぐに来ない。うぅ~ん、と我慢に我慢を重ね、翌日まで待って、催促のアタックをするようにしてますが、なんでそんなに遅い?
催促されるのが大嫌いなわたしは催促される前に先制攻撃、返しとこ、と思うのであるが、そう思わないのね。何も言わずにやってくれる日本のサービスに比べ、自己主張しないと答えがこない、ということはよくある。ままある。ほとんどそう。。。。。

しかし、昨今は日本のサービスも欧米化してるというか(これは落ちているという意味ですが)変わりましたなあ。年末日本に帰国した折、妹たち家族と温泉に行ったのですが、そのとき。まず、温泉宿にチェックインするのに、玄関に入るとロビーでお待ちください、と案内され、待つことしばし。20分くらい待ったかなあ。他のひとたちはどんどん部屋に通されて行くのに、総勢7人のわたしたちは目立たなかったのか、じっと待っておるのみ。先にフロントに行って台帳に記入しないといけなかったらしいが、「お待ちください」と言われたからふんぞりかえって、ソファに座って待っていたのに。すんません、まだですか?と自己主張せなあかんかってんやろか。

*レストランでは。。。
翌日も昼食に寄った和食の店で、わたしたちが入ったときにちょうど満席。お待ちください、と座って待つことになり、わたしはトイレに行って、戻ってきたら、「7名様、どうぞ」とわたしたちかと思ったら後に待ってた団体が名前呼ばれ先に座ってしまいました。ちょっと待ってよ、わたしたちが先だよ、と妹、激怒。わたしたちは「お待ちください」だけで名前を聞かれなかったのに、あとのひとたちはみな名前を聞かれて順番に先に通されていたらしい。結局、2手に分かれて座ることになり、ぷんぷん。だれがさきに待ってるかくらい、把握せいよってこと。

*オペラハウスのバー
幕間のドリンクを事前に頼んでいない場合、鈴なりのカウンターに並ぶんだけど、スタッフはオーダーとって、ワイン入れに行って、食事をたのむひとはサンドイッチの皿取ってきて(食事はサンドイッチ類のコールドミールしかなく、あらかじめ用意されて、ラップを取るだけなのになんでそんなに時間かかるんやろねえ)レジで計算して、お金もらって(もしくはカード精算)、これがけっこう時間かかるのよね。次、わたしよって、熱~い視線をスタッフに送る必要があるんだけど、背の低いわたくしは目立たないので、よく後ろの大きいかたに目線が飛んでしまって、ぬかされたりするのです。自己主張が強くなるはず?
それがいやで、いつもあらかじめオーダーしておくのだけど、オーダーが通っていなかったことが2回ありました。しかも一回は2回の幕間があったので、2回とも頼んでおいたのに、1度目の幕間、どう探してもない!ない、と言って、結局その場で用意してもらい、事前の注文の意味ないやん、と憤慨。いやな予感がしたのは当たって、2度目も用意がなく、怒り心頭。文句言うと、サンドイッチつけてくれました。まあ、許そうか。なんで通ってないってことがあるんかねえ。わたしだけじゃなく、別の日に別のひとも見当たらないんだけど、って文句言ってた。わたしで2回もあったからよくあるんやろう。


*百貨店やスーパーで。。。
店員同志がお客様の前で私用の会話してるなんて、ヨーロッパだけかと思ってたけど。
こっちのデパートでは、レジにお客様が行かないといけないのです。(あ、でも、レストランはテーブルで精算できるなあ。今気がついた。日本に帰るとつい、テーブルでお勘定、って言ってしまいそうでえらそうなひとと思われるかも)。話戻して、パリの有名な百貨店でも、レジのところで店員が際限なく無駄話してるのを見たりする。お客様が(小さくて目にはいらないのかもしれないけど)目の前にいるのによ。お金を落としてくださるのによ。3分くらい無視されてたこともある。閉店の10分前にはアナウンスがあり、閉めるからさっさと精算すませよっての。5時に閉まるとすると、4時半くらいから掃除が始まり、5時10分前にはきれいに片付けられ、5時にはドアが閉まるのです。日本だと、5時にお客様がやっと出て、まだ精算しているひとはして、掃除はお客様が帰ってからするのでしょうけど。
反対に言えば、働くほうはすっごい楽。働きやすい環境ですね。楽したもん勝ち!

これまた、母のちぎり絵





根付けだよ















© Mizuho Kubo , All rights reserved...February, 2011

コメント

  1. ん? このちぎり絵、ピーターラビットだよね、もとは。すごい和風の味が出てる。
    日本のサービスがいいかっていうと、東京はそうでもないかな。特に最近の売り子さんは若いひとが多いから。まあ、客を前にして話に夢中になってたり電話かけたりしてたりする人は少ないけどね。商品について質問したりすると、そういうマニュアルはもらってません、買うだけにしてください、みたいなひとは多いよ。イギリスは前の客が売り子と話し込んでいたりする、日本ではまずないパターンがあるね。概しておしゃべり好き。温かいといえばそうだけど、駅でそれをやられたときには参った。列車が出てまうがな! みたいな。仕方なくあの信用ならない自販機で切符を買いましたが、賭のような気持ちでしたね。20年前だったから。

    前にもあったっけ、自販機がお金を食べちゃうはなし。またやってね。最近は少しはましになっているような気もするけど・・・・

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