カレッジでツーリズムを教える???

 また、過去のをひもとき、アーカイブのアーカイブですが。。。
1月ちょっと、さぼってて、スロゥなので、ふるいの入れておこっと。


 過去の就職活動の合間に?学校の先生をしました。今回は親しい日本の友人にあてた手紙風にしてみました。

<例によって、写真は中味と関係ありません。。。がそれらしいものを入れてみよう>

 学校はウィリアム・モリス博物館に近いのです
 まあ、ウィリアム・モリスに関してはまた別途記事をつくらねばならんでしょうけど、いくつかロンドンと郊外に住んでた家があって、みんなミューゼアムになっています。ケルムズコットに行ってからまとめよっかなあ。


玄関から見たところ


庭の方からみたところ















 実は先々週4日と先週この前の木・金と、カレッジでトラベルとツーリズムを教える先生をしておったのだ。1日2時間程度やけどね。もと同僚で今オペラ仲間の友人Aがそこで先生してて、来るはずの新任の先生が来なくて困ってて、テンプ(テンポラリー)で行ったのよ。

 カレッジはレイトンというロンドン東の郊外にあり、日本で言うと中学後の専門学校みたいなもんかな、生徒は16歳ー18歳、でアラブ系、黒人系が多いけどね。楽しかったよ。大変でもあったけど。わたしが英語で教えるんやからさあ。アクセントとかをばかにされたら困るし(ちゃんと文章にしてはっきり言わないとわかってもらえない、というのがわかる)。英語には自信あったのに、わかってもらえないのがけっこうショックだった。初めて教えるなんてわかったら生徒にばかにされるから、ずっと教師をしてきた、わたしは何でも知ってるんだ、きみたちよりたくさんのことを知ってるのという振りをしなさい、と教科担任の先生に言われた。知らないことを聞かれたときは「う~ん、そうね、ちょっと調べてみないといけないわ」などと言ってごまかす手立てまで教えてもらう。でも生徒ってかわいいよね、初めての先生だからキョーミあるらしく、ちゃちゃ入れたり質問されたりするんやで。ごんたくん、みたいなんもひと組ひとりは必ずおるし。講義なんて言うかっこういいものではなく、遊びの延長みたいで、幼稚園の子に言うみたいに「静かにしなさ~い!!!」とか、「聞いてるのぉ~!!!」とかどならなあかんみたい。声を出すのにまだ慣れず、発声練習が必要かも。ひとクラスは20人くらいだけどね。

 友人Aはもと同じ旅行会社で働いていて失業後、そのカレッジで1週間に一回教えながら経験積んで今はフルタイムで先生として働いてる。かれこれ4年くらいなのかしら。トラベル・観光科の先生ね。生徒はエアラインで働きたい、ホテル業界に行きたい、旅行会社に就職したい、とさまざま。授業の準備をするのが大変よ、と言いながらがんばってるよ。彼女の授業を参観させてもらったけど、うまくやってるわよ。いっしょに働いていたときもけっこう「教え好き」であった気がする。でも彼女は英語がネイティブだからねえ。彼女は、アイルランド人のお父さんとカナダ人のお母さんで、イギリスに住んでいる。パスポートはカナダだけど。
 なかなか、たいへんですわ、わたしには。でもこれも不思議やね。日本人であり、英語が外国語のわたしが英語をネイティブにしている生徒を教えるって。日本人の生徒なんてひとりもいやしない。やっぱりちゃんと研究して予習していったら授業もうまくいくけど。生徒の質問がわからなかったりしてね。かなちい。いくらアラブ系、とか言ってもこっちで育ってるもんなあ、英語は彼らの方が上じゃない。それをわからさないように自分はもっと知ってるのよ、と先生しないといけないし。一度ドイツ人の先生がきて、発音がわかりにくい、ということもあったらしい。わたしら日本人のネックは R  とL, V と B の発音。「それ、長いわよ long 」「それ間違ってるわよ wrong 」と同じに聞こえるらしい。VとB はねえ、唇かめば V いいんだけど。


何の関係もないけど、その年にあったテムズ川沿いのフードフェスティバル
のひとこま。シェリーを氷の中に埋め込んでます。これは12月。


自然の冷凍庫。氷漬け






 R と L はなあ。R はこころもち、口と舌突き出して派手に発音するとそれらしいかも。るろ~ど Road って感じかな。ロンドン、っていつもむつかし発音と思うわ。

 授業もわたしはまだパワーポイントとか使えないから、マニュアル。黒板にマジックで書く、という。大学のときの教育実習思い出したわ。最初の授業はトラベル関係のビデオ見せて感想言い合うっていう、きわめて簡単、やさしいの。ほかの先生がさ、わたしのために、わたしの分も授業の用意をしないといけないじゃん、それが悪いなあと思うけど、しゃーないよね。

 友人A はわたしと同世代だから「仕事さがし、難しいのは年齢の差別があるからと思わない?」って、言うのよ。その点、先生はそういうの関係ないじゃない。もし興味があれば、1週間に一回でも経験のため、仕事まわしてくれって、プログラムマネージャーに話したら、って言ってくれるんだけど(彼女は雇う権限ないからね)。そうやって少しずつ経験積まないとそう簡単には取ってもらえないでしょう。

 ひとり新しく雇ったエージェンシーからの先生は、ほかの学校と掛け持ちしてて、金曜日はだめらしいの。先週の金曜日にアーリーンが休みだったので、金曜日はじめてフルで一日いたんだけどね。また来週新しいひとを雇うらしいから、そうなったらわたしはおはらい箱かも。

 学校のトラベルセクションなんだけど、先生は5人、みなよさそうなひとで、忙しそうにしてるけどね。でもほんとうの先生になったら学科相談やら就職相談やらもっと難しいレベルの講義やら、さらなる英語力と経験がいるわよね。日本では教師の資格を持っていても、イギリスの資格を取り直さないといけないというし。

 彼女はとってもいい子で、ほかにも仕事紹介してあげる、とか、CV も見てくれるって(こんなんじゃ、仕事こないはずよ、って言われちまったい。>_<)。彼女はほら、学校で生徒に就職指導もしないといけないじゃない。Readymade CV という TIMES の本を貸してくれ、これで勉強せい、って(笑・笑)。リクルートエージェントはいろいろ紹介してくれるんだけど、面接まで行かないのよね。やはり わたしの CV に問題があるのだろうか。




ロンドン入れておきますかな。
ビッグベン(中央)

 まあ、でもいい経験になったわ。とっかかりと思って、やってみないと何でもわからないもんね。
 それと先週木曜日ははつのフランス語の授業でした。さびついたフランス語をもう一回仕事で使えるようになりたくて、夜のクラスに登録しました。12月まで、週一回、1時間半だけどね。ほら、失業してると授業料が安くなるのよ。この機会にベネフィットの恩恵を利用しなきゃって感じです。クラスは夜なので、社会人が多い。でも年齢ばらばら。若い子もいる。大学の教授でラテン語の先生(女性)もいた。国籍はさすがばらばらで、イタリア人、スペイン人、チェコ人。みな、わかってるのよ。わたしは先生の言ってることは全部わかるんだけど、しゃべるのがまだね。どうやって勉強しようかと思っています。やってる中味はビジネスフランス語なんで、いきなり難しくてたいへんです。ではまた。

ロンドン・アイ(大観覧車)

 この先生してたのは、かれこれ、いまとなっては4年以上前、2006年の9月です。
 フランス語もロンドンをはずれたので、平日、アフターファイブにアダルトスクールに行くのはちとしんどいです。いっかんなあ。学校行かなくても、実地で仕事場で使うという機会もなきにしもあらず、なのですがねえ。。。どどん。。やぶへび。


© Mizuho Kubo , All rights reserved...January, 2011

コメント

  1. 教えていたこともあったとは。でも先生も向いてるかも。世話好きだから。

    日本は一月寒くて乾いていたようです。大雪のところを除いてはおおむね晴れていたらしい。寒くて乾いていて晴れているので、草はびっしり枯葉色です。それほど寒くなくてものすごく曇りが多くて湿っていたイギリスは冬のほうが緑が濃いんですよね。

    冷えからくる風邪じゃなくて乾燥からくる風邪が怖いみたいです。でも、堂々とマスクして歩けるところが、いいかな。イギリスじゃ目立ちすぎてマスクはできないから。寒い日はつらかったです。きったないマフラーで顔の下半分隠してるんならマスクした方が清潔じゃないの? って思うんだけどね。

    では。日本は今日2月3日が節分です。明日ピーナッツでも食べてください。

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  2. さっそくのコメントありがとうござんす。イギリス人の同僚に「節分」を説明しようと思ったらつまづいた。おりしも、3日がチャイニーズ・ニューイヤー(中国の旧正月)です。うさぎどしも話題にしましたの。

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